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17皿目 “専門店の本気の一皿!” カツカレーの虎|元気の出るカツカレー

取材で日本全国を飛び回っている編集チームの一員・T郎が、旅先で食べたカツカレーをゆるーく紹介していきます。ご当地ものや地元の名物というわけではありませんが、いつも頼んでしまうのがカツカレー。旅先で食べるカツカレーは、旅の開放感が背中を押す「ちょっとした贅沢」であり、旅の続きを楽しむための活力の源なのです。


専門店の本気の一皿!

今回訪れたのは佐賀県。佐賀市を拠点にしつつ、唐津の呼子や羊羹で有名な小城などいろんなところを巡ってきました。かつて、芸人のはなわさんは佐賀について自虐的に歌っていましたが、なかなかどうして、佐賀県に見所は多いです。

呼子の朝市の様子。もちろん皆さんイカがお目当て


小城羊羹の老舗、村岡総本舗の前にある須賀神社


宿泊が佐賀市ということで、今回ははじめから狙っていました。カツカレー好きにとっては気になる店名、その名も「カツカレーの虎」です!

カレーにこだわった店、カツカレーを看板メニューにしているお店はありますが、店名に「カツカレー」を入れるお店はなかなかないでしょう。その意気込みと自信が伝わってきます。メニューは全てカツカレーだけなんですから、すごいことです。


到着してまず外観に圧倒されつつ、カウンターの席に座ります。注文するのは「虎のカツカレー」一択。そりゃそうです、他に選択肢がないんですから(注:エビフライ、カキフライなどのバリエーションはあります)。

店内はアメリカンダイナーのようなテイスト。黄色と黒がベースで、どうしても阪神タイガースを連想してしまいますが、たぶん関係ないです。


やってきました。「虎のカツカレー」税込1,000円。メニューによると、
ごはん350g
カレールー350g
とんかつ200g
ナポリタン100g
キャベツ60g
合計1kgだそうです。私はこれまでも、数々のデカ盛りに挑んできましたし、今回は事前情報があったので、この時点では全くビビっていません。「虎のカツカレー・ミニ」750円にしておけばよかった、などとはこの時点では微塵も思っていません。

ドッシリとしたカツは存在感抜群で、衣もザクっとかため、それでもお肉自体は意外にあっさりしていて食べやすい。衣をかためにしているのも、お肉の脂身を少なくしているのも、全てはきっとカレーに合うように考えられた上でのことだと思われます。甘めで深みのあるルーと相性バッチリです。量がすごいのに、どんどんスプーンが進みました。あとで調べた情報によると、ルーには牛スジが煮込んであるそうです。

食べながら、「ナポリタン100gって、それだけで一食分じゃないか!」と挫けそうになりましたが、なんとか完食。カツカレーのために考え抜かれた一皿、これで税込1000円は安いと感じました。近くにあったら通ってしまいそうです。


カツカレーの虎 本店
佐賀市諸富町大字山領821-3


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