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【INTERVIEW / プロダクトマネージャー】日仏ルーツや起業経験を活かして挑む!「記憶」が持つソーシャルインパクトの可能性

2022年12月に入社し、プロダクトマネージャー(以下、PdM)のポジションで活躍するマチューさん。これまでのキャリアから、モノグサでの働きがいや、今後の目標について詳しくお話しいただきました。


キャリアの旅路で見つけた夢を乗せた船

――これまでのご経歴について教えてください。

マチュー:まず、生い立ちから簡単にお話しさせていただきますね。
父がフランス、母が日本にルーツを持っていて、私の国籍は現在までフランスにあります。

幼少期は両親の仕事の関係で、様々な国を転々としていました。11歳の頃からフランスに住むようになり、グランゼコールというフランス独自の高等教育機関に進学、卒業後はフランスで自動車メーカーに就職、エンジニアとして18年間勤務していました。

アジアのエリアを中心に担当しており、数年ごとに様々な国をまわって働いていました。そのときに日本に来ることもありました。

今でこそ日本に住んでますが、長いこと日本国外で生活をしていました。

――グローバルな働き方・生活をしたいという思いは、もともとマチューさんの中にあったのでしょうか? もしあれば理由なども教えてください。

マチュー:そうですね、自分のルーツのユニークさは大事にすべきなのではないかと考えていました。特に意識し始めたのは、大学の頃からでしょうか。社会に出てからのことを具体的に考えるようになり、周りの同期たちと自分は何が違うのか、自分の特別なところ、自分だけの強みは何だろうかと考えるようになったんです。フランスと日本にルーツを持っていることはそれ自体が強みだなと思いました。

実際、1社目に入社した自動車メーカーでは、グローバルな人材を探していたところで目に止まってスカウトしていただいたという経緯があります。企業が取り組もうとしていること、期待される役割、どちらにも興味があって入社を決めました。

――1社目の自動車メーカーで積まれたご経験について詳しく教えてください。

マチュー:まずはエンジニアとして経験を積みつつ、徐々に担当領域をエンジニアマネジメントやプログラムマネジメントの方へも移行していきました。

最後の方は、Global Program Managerとしてコネクテッドカー開発の担当をしました。IT分野と密接に関わるもので、私にとっては初めて経験する領域でした。関係者も自動車業界以外に広がっていきましたね。

それが契機になって、MBAの取得を考えるようになりました。もともと関心はあったのですが、自動車業界以外の方とも関わるようになったことで、より普遍的なビジネスの力を身に着ける必要性を感じるようになりました。キャリアアップも見据え、仕事と並行してMBA取得を目指していました。

1社目での経験を振り返ってみると、エンジニアとしても多くの経験を積み、様々な国、役割、IT分野への挑戦、加えてMBA取得と本当にいろいろなことがありましたね。

――お仕事と並行してのMBA取得に向けた挑戦は、大変ではなかったですか?

マチュー:そうですね、すごく忙しかった時期もありました。MBA取得に励んでいるときは家族にも苦労をかけたと思います。でも、自分のキャリアの転機になりましたし、多くの出会いも得られました。かけがえのない経験だったと思っています。

――MBAを通してどのような出会いがあったのか、またどのような変化があったのでしょうか。

マチュー:MBAでは業界関係なく様々な人と関わるので、自分が知らない業界や事業、起業のお話などを聞くことができ、自分の中のキャリアイメージも広がっていきました。一緒に学び、語り合う中で得られるものがとても多かったです。

特に事業立案する授業はとても盛り上がりました。どこで何をしたらソーシャルインパクトを生み出せるか、仲間と真剣に考えていく行程はとても面白かったです。MBAの授業を通してソーシャルインパクトを意識した事業立案の体験をしたことで、実際にアクションに移してみたいと思うようになりました。結果、事業立案の授業に一緒に取り組んだMBAの同期と起業を決意しました。

――仕事観が変わってしまうほどの出来事だったのですね。具体的にはどのような事業をすることになったのですか?

マチュー:はじめは、私の経験が活かせる自動車関連の事業で起業できないか模索しましたが、良い観点が見つからず。身の回りの人に何か良い影響を与えられる事業はないかなと考えはじめたころ、自身に子どもがいることから、教育分野で起業しようと考えるようになり、子ども向けの読み聞かせアプリの会社を起こしました。

――そこからモノグサに入られた経緯についてお聞かせください。

マチュー:まず、起業した会社で2年を期限としてPMF(プロダクトマーケットフィット)を目指したのですが、うまくいかなかったというのがあります。共同創業した同期とクリアすべき目標を明確にしていたので、それが達成できないならば会社をたたむことを事前に決めていました。

自動車業界に戻るのか、それともITの分野でやっていくのか、新しい仕事に就くのか、3つの可能性それぞれを模索していたところ、リクルーターからの紹介でモノグサと出会いました。

――モノグサの印象はいかがでしたか?

マチュー:子どもたちが学校の勉強で苦しんでいる姿をよく目にしているので、記憶という課題が自分ごととしても感じられ、モノグサという会社が解決できる課題がとてもイメージしやすかったです。

それから、モノグサが歩んでいく道が自分の歩みたかった道とも重なって見え、これまで培ってきたスキルや築いてきたキャリア観をモノグサという船に乗せてみたいと思いました。私の場合、ソーシャルインパクトを軸に起業をし、IPOも狙っていましたが、そこまでのものにできませんでした。

対してモノグサをみたときに、「記憶を日常に。」を「世界に届ける」という夢や、教育業界に限らず、多くのステークホルダーに幅広く影響を与えることができる可能性、記憶という万国共通の課題に対してアプローチができる事業に関わることの意義の大きさも魅力として感じました。

プロダクトに対してパッションをどれほど持てるかによって、ユーザーや社会に届けられる価値も変わってくると考えていますが、私自身モノグサでこそ届けることができる価値があるのではないかとも感じました。

チャレンジできる環境に「ここで良かった」と思える

――モノグサのPdMとしてのマチューさんの業務を教えてください。

マチュー:英語機能の開発や、新規事業の開発を担当しています。
英語を憶えるといっても、何をどこまで憶えるように設定するかなど、検討すべきことはすごく多くあります。

そもそも、「記憶」と「何かできる状態」とのつながりはまだ決定づけられていない未知の世界です。だからこそ、有意義なプロダクトにしていくためにできることは途方もなくあって、そこが面白いと感じます。

事例を調べたり、論文を読んだり、教育の専門家や先生のお話を聞いたり、様々な角度からアプローチしてゴールを目指す楽しさがあります。理論も学ぶことはもちろん、自分の感覚も大事にしながらプロダクト開発に向き合っています。プロダクトを社内で試したり、自分の子供にサンプルを使ってもらい学習の感想を聞いたりすることも多く、実際に学習者にとって効果的なプロダクトになっているのかを色々実感しながら開発を進めています。

――日々感じられるやりがいが大きいのですね。大変だと感じることはありますか?

マチュー:私はモノグサに入るまで、社内公用語が日本語の会社で働いたことがなくて、その大変さは多少あるかもしれません。徐々に社内にも英語のドキュメントが増えてきていますし、グローバル展開も見据えている会社なので、今後さらに自分の強みを活かしてサポートを行っていきたいです。

あとは、モノグサはスタートアップのフェーズにある企業なので、挑戦できる環境が整っていると感じます。仮説を検証する際も、直接顧客からプロダクトのフィードバックを即座にもらうことができるのは、前職の業界との大きな違いでもあり、やりがいを感じる瞬間でもあります。

誰もが無理なく最前線に立てる世界

――マチューさんの今後の目標を教えてください。

マチュー:まず、PdMのキャリアを積んで、今後に活かしていきたいというのが一番ですね。
それから、私ならではのルーツや過去の経験をモノグサの中で活かせる機会があれば積極的に活かしていきたいです。

――マチューさんが考える「記憶を日常に。」が実現した世界について教えてください。

マチュー:記憶が日常になることで、みんなが挑戦する機会を獲得するために必要な前提の知識や情報が等しく習得できるようになり、とても前向きな世界が生まれるのではないでしょうか。

社会の変化のスピードが速く激しい時代において、常に新しいことを学び続ける必要性が高いと思います。記憶が日常になることで、誰もが無理なく新しいことを学び続けることができる世界が生まれるのではないかと思います。新しい情報や知識を学ぶ姿勢、その方法を全ての人が知っている訳ではありません。生まれた環境ではなく、自身の能力によって個人の地位が決まるという意味を持つ「メリトクラシー」という言葉がありますが、私は記憶が日常になることで、それぞれが潜在的に持っている何かに挑戦する機会をみんなが等しく手に入れられるようになるのではないかと感じます。

モノグサ株式会社では一緒に働く仲間を募集しています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひお話しましょう!

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