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私は何かに本気になったことがない

外を眺めると、部活に打ち込む中・高生、大学生ながら起業をする若き社長、恋にのめり込む大人など、自分とは違う世界線で生きている人がたくさんいて本当に驚かされます。

自分は至って普通の人生を送る中、何かに夢中になる経験は一度もなかったように思えます。部活も才能がなく中学で辞めました。勉強は頑張ってたつもりだけど、普通以下の学歴。初めての恋愛もあまり幸せな気持ちは続きませんでした。

将来漠然と「幸せになりたい」と思っているだけで目標や夢があるわけでもない。

好きなことや時間を忘れるくらい夢中になる娯楽はたくさんあるけど、それは生産性のない時間を費やし、ひとときの快楽感情を得るだけ。

未来を見据えて、毎日のタスクをこなしている意識高い人達を見ると本当に劣等感で苦しくなる。

「こういう生き方をしていきたい」「あれを成し遂げたい」と大志を抱き、目を輝かせながら時に苦難を味わいながらも、日々成長を重ねていく人が本当に眩しい。そして羨ましいです。

きっとそういう人生を歩む人は、辛いことがあったとしても前を向いて必ず進んでいけるのでしょう。こんな日があったからこそ私は強くなれたのだと自分の人生を疑いません。

そしてそういう人には支えてくれる家族や恋人、共に切磋琢磨する仲間が必ずいます。彼らのその生き様は漫画のヒーローであるかのようです。

自分の人生なんだから自分が主役なのは当たり前であるはずなのですが、私は誰に何かを言われたわけでもないのに勝手に脇役に成り下がっています。

世の中や、自分に対しての不平不満は言うくせに、一度決めたことを続けられない。変わらない、変えようとしない。私は本当に心から変わりたいと、夢追い人のように輝きたいと願っているのでしょうか。

いつも人の目ばかり気にして、生きてきたせいで自分の心の声さえもわからなくなってしまいました。

でも一生懸命に何かに夢中になっている人をみると心が動かされる。自分を卑下する声と共に、自分にもできるかもしれないという小さな勇気が湧いてくる。

それが小さな声だとしてもこの先かき消すことなくその灯火を大切にしていきたい。きっと私も本気になれる。

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