【ルーツ旅🌺実家の謎の解明②】ルーツ探しの光と影
▼自分の親については知らないことの方が多い
最初にお伝えしておきたいのは、誰であれ、自分がこれまで経験したことのすべてを家族に伝えている人はいない、ということです。
家族が亡くなったあと、私たちは何らかの方法で、それまで知らなかった家族の一面を知ることになります。それはたとえば、親戚から聞いた生前のエピソードだったり、部屋を整理しているときに出てきた日記や手紙だったりします。
ルーツ探しをすると、単に事実を知るだけでなく、その背後にあるものまで掘り下げることになるため、場合によっては大きなショックを受けることになります。いいことだけ知りたくて、悪いことは知りたくないというわけにはいかないのです。
そのことを理解したうえで、それでも自分自身について深く知りたいという強い思いがあれば、ルーツ探しを始めても大丈夫なんじゃないか。そんな気がします。ルーツ探しには、覚悟が必要なのです。
▼ルーツ探しの光と影
私はこれまで、自分のルーツを探す旅を通じて、ワクワクする経験をたくさんしてきました。しかし同時に、大きな悲しみや絶望など、深い闇の中に突き落とされたかのような経験も同じぐらいしたのです。
他の事と同じように、ルーツ探しにも光と影の部分があります。私が、皆さんにルーツ探しの旅に出るように勧めるのであれば、必然的に出会うであろう「影」の部分についても、私の体験談を示す必要があるのではないか。そう考えました。
そこで、私がこの4,5年間に解明できた自分のルーツの影の部分についても、皆さんにお伝えしようと思います。ルーツの糸をたぐるうちに、芋づる式にズルズルと過去から引っ張り出されてきた、いわば諸悪の根源です。本当にひどい話で、目をそむけたくなります。
でも、これを日の当たる場所に引っ張り出してきて、まじまじとよく見ることで、初めて私は、「ああ、そうだったのか」と、実家がこうなった遠因について理解し、自分の境遇に納得することができました。
臭いものにふたをするのではなく、明らかにすることで心が癒されたような気がします。これはもしかしたら、ルーツ探しのセラピー効果といえるのかもしれません(←うまくまとめました)。
▼表現方法が難しい
ただ、それをこれまで通りのドキュメンタリー形式でドラマチックに描くと、洒落にならないぐらいひどい話になる💦ことがわかったので、今回はなるべく穏やかな形で書くことに決めました。
表現方法については、これから試行錯誤を重ねるつもりですが、とりあえず今回は、この方を主人公にしようと思います。
はい。
今回の主人公、筒井N助です。
そう。私に筒井家の家系図を与え、ルーツ探しに引きずり込んだ張本人である、私の曽祖父です。
※私が家系図を手に入れた経緯はこちら⤵
▼約90年前の事件が始まりだった
最初からネタばらしをして恐縮ですが、実はこのN助が、うちの実家を不幸の見本市状態にするための1つめのタネをまいた、張本人なのです。
はい。
なぜそんなことになったのでしょうか。
それは、前に書いた、A教の弾圧事件(第二次A教事件)がきっかけでした。
※A教についてはこちら⤵
あれは昭和10年、今から90年近く前のことでした。
当時、世間ですごい人気だったA教の教えに心酔したN助は、地元に大きな神殿を建てて、布教活動を始めました。神殿を建てるための費用は、今の貨幣価値で1億円とも2億円ともいわれています。そう、曽祖父の家は江戸時代から続く豪農で、かなりのお金持ちだったのです。
しかし、そのわずか4か月後に第二次A教事件が勃発し、国家権力により無残にも神殿は破壊されてしまいました。
※詳しくはこちら⤵
それをきっかけに、N助は別人のようになってしまい、今回の物語が始まります。詳しくは次回にて!!
※ちなみに、第二次A教事件から6年たった状態のN助はこちらです⤵
(続く)
<<<次回の話はこちら
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★人物のイラストは、いらすとやさんにお借りしました☺️
サポートありがとうございます! 近々、家系図のよくわからない部分を業者さんに現代語訳してもらおうと考えているので、サポートはその費用にあてさせていただきます。現代語訳はこのnoteで公開しますので、どうぞご期待ください。