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牙を研げ❗️

ある切り抜き動画を見た。
プロゲーマーの第一人者と言われるウメハラ氏のものだ。
起立性調節障害の高校一年生からお悩み相談が来ていた。
朝起きれないのだ。
学校に行くのも遅刻になり、
どうやら社会性が高いとも言い難い人間性のようだ。
そして、親からも
「お前の態度が家族にどれだけ迷惑をかけているかわかるか。」
という言葉を投げかけられているという。

その少年にウメハラは応える。
「会ったこともないひとを悪くいうのはあれだけど、
君の親は良くないようだ。」と。
そして、自分の体験談を語る。
ウメハラ氏は30年ぐらい前からゲームばかりしていた人間だ。
プロゲーマーの第一人者であるということは、
その当時にそもそもゲームをすることでご飯が食べられるなどという文化はない。
eスポーツ、プロゲーマーなんて言葉ができたのはごくごく最近のことだ。

その当時からウメハラ氏は問題を起こしていたらしい。
時代を考えると正直想像に難くない。
自分から喧嘩を売ることはないが、
売られた喧嘩は買うスタイルだそうだ。
理由はどうあれ相手を怪我させて親と謝りに行くことは多くあったそうだ。
そして、お父さんは帰りの車の中でこういったそうだ。
「お前は大丈夫だ。オレの子だから。」と。
そして、普段から繰り返し言っていたそうだ。
「何か一つ誰にも負けないものを作れ!そしてそれに打ち込め!
そうすればなんとかなる!お前はオレの子だから!」と。

ウメハラ氏は続ける。
子どもながらにわかる。それがすごくいい加減な論理であることを。
ウメハラ氏のお父さんは本当にその辺にいる人間だとウメハラ氏は語る。
その実態は謙遜なのか事実なのかは僕にはわからない。

しかし、ウメハラ氏はそれがなんとなく嬉しかったという。
不安が少し取り除かれた、と。

これは参考にしたいと思った。
僕は自分に自信がない。
自分の子どもにも自分の子どもでよかったのかと
日々不安に思うことがある。
ただただ子どもを愛することは怠らないようにはしている。
ひとは皆、幸せになるために生まれてくると僕は思っている。
そのために重要なことが『したいことを見つけること』だ。
何も一つでなくていい。
二つでも三つでももっともっと多くてもいい。
ただ、したいことがあり、それをしていることが大事なのだ。
そしてそれはひとからの評価とかどうでもよくて、
ただ、自分がしたいからしているというものがいい。
絵を描く、音楽を聴く、音楽を作る、楽器を弾く、ゲームをする。
なんでもいい。
僕の場合は武術研究ということになるだろうか。
僕はたまたま一生できるものが見つかった。
正直それをしていたら僕はかなり幸せだ。
ただ、生きていくために仕事は別にしないといけない。
好きなものだけで食べていけるほど僕は優秀ではない。
好きなものを仕事にすることが必ずしもいいことでもない。
とりあえず、空き時間とかでもできるし、
今はYouTubeでいい動画も見れるので、
幸せなものだ。
子どもにも幸せになってほしい。
だから自分に自信がなくても言おうと思う。
「何か一つでもいい。好きなものをみつけなさい。
そして打ち込みなさい。そうすれば大丈夫だ。
あなたはパパの子だから。」と。
妻がよくしてくれていて、子どもは僕のことを尊敬してくれている。
そして、言葉を先に出し、これからでも
それに見合う人間になるように努力していこうと思う。
それはそれでいいように思うのだ。
子どものために自分を律しよう。

ウメハラ氏は続けた。
しばらくは君にとってしんどい時期になると思う。
しかし、君は多分賢い(文面から)。
少し早いが牙を研げ。
何か打ち込むものを見つけなさい。
他のひとは気にせず自分だけの世界観でいい。
そうすると孤独から孤高に変わる。
そうなると周りのひとも見る目が変わったり、
面白いなと言ってもらえるようになるというのだ。

これは僕にも心当たりがある。
正直僕は医療従事者としては、
おかしい部分があると思う。
ただ、自分はこういう価値観でやってます
というものだけは持っている。
そうするようになってから、
面白がってくれるひとが増えた気がする。
もちろん離れるひともいたが、
そのひとたちはそのひとたちでいいのだ。
そうすると、自分が居心地のいいひとが周りに残るようになった。

ただ、これに関しては、
若いうちはとりあえず色々なものにぶつかった方がいいと思う。
僕は40に差し掛かり、そういったものを一旦整理した。
ただ、自分の周りが紹介してくれた人には意地でも会いにいくようにしている。

ダイヤモンドがダイヤモンドでしか磨かれないように、
ひとを磨くのはひとなのだ。
そして磨かれたひとに研がれた牙は
美しく尖るのだ。

そして、話は戻るのだが、
最後にウメハラ氏は高校生に語りかける。
「君の親御さんは君にとっていいひとではないかもしれない。
親から言ってもらえないならオレが言おう。
君は大丈夫!なぜならオレに相談してきたからだ。」

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