武術物理学(足の在り方)
足の重要性を問う人が多い。
姿勢の基本だし、地面に接している。
ヒトという動物が二本足で立っている以上当然といえば当然だろう。
今回は脚(Leg)ではなく足(Foot)に注目する。
いつもの友人の歯科医師も歯科界でも、
姿勢のことで足の重要性を問うという。
指を広げるのがいいとかいうことがあるそうだ。
どれも僕は否定しないし、結果が出ている以上それでいいとは思っている。
しかし、僕は少し違う見解を持っている。
僕は実は元々猫背で扁平足で外反母趾だった。
今はどれもほぼ解決している。
何をしたかというと
姿勢を整えた
のだ。
それに伴って扁平足を治そうだとか、外反母趾を治そうとしたことはない。
姿勢を整えたら扁平足も外反母趾も治ったのだ。
これが結構大事なポイントだと思っている。
もちろん足から直すのもいいと思う。
しかし、いくら足を直しても上が整っていないと、
また乱れる。
原因がどこにあるかなどにもよるので一丸にいいとも悪いともいえないが、
どちらにしても姿勢は直した方がいいだろう。
正しい姿勢を意識すれば肉体が本来持つデザインに近づくと考えている。
足の3つのアーチや踵骨や距骨などトピックは事欠かないし、
僕もそれらの話は大好きだ。
こういったミクロの話も大事なのだが、
あくまで全体を大きく捉えるマクロの一部であることをよくよく認識しないといけない。
足首のアライメントの角度や、踵骨や距骨の位置がズレると怪我をするというのは誰も否定しないと思う。
しかし、そこだけ位置を直しても違うところの怪我をするか、
また同じような間違った位置に骨がくるだけなのだ。
そのミクロの部分の正しさも知っていないといけないが、
全体のバランスに基づく位置の在り方も同時に理解しないといけない。
専門家が周りに多くいるので、こういった話にはよくするし、好きなのだが、
そこだけ見ている人の多さも気になるところではある。
骨で支えて立つための土台となる足ではあるが、
その上にどのように骨を積み、どういった筋肉の緊張が正しいのかというのを
武術研究家としては意識したい。
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