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セダン雑談

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世界の普通の乗用車について適当に語ります。
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#セダン

キザシに至る道

 昭和の、自分たちよりだいぶ上の世代とか、あるいは近い世代でもヤンキー気質だったりする人には「セダン信仰」がある。ヤンキー気質の人はだいぶミニバンに移ったが。
 2ボックスの軽自動車やライトバン等は「格下」で、3ボックスセダンの方が良いという信仰である。

 例えば、「こち亀」で大原部長がセダンを買う話にそれが現れている。

 セダンであればカローラやサニーでも良い、しかし職業上の理由で3ボックス

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流浪するMG

 今となっては「MGってどこの自動車メーカーですか?」と言われる時代になってしまった。

 自分が名前を知っている人、それも昔は能力のあった人が、辺境に飛ばされた気分である。

 とは言え、自分もやっぱりMGの全盛期は知らない世代だ。家の近所に最後期のMGミジェットが2台いたのは覚えている。

 このMGはスポーツカーで知られた英国のブランドだった。ジャガーより格付けは下か。

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フォード・コンサルとかアングリアとか

 ここで、あまり好きでないクルマばかり書いていると思われてしまうのも困るので、「好き」な方のクルマについても書いてみたいと思う。

 まず戦後の英国フォードで生産されたフォード・コンサルである。

 画像はCLASSIX製ミニカー。ややマイナーな車種を色々出しているらしい。

 実車は1951年から生産された1500ccの小型車で、モノコックボディ、3ボックス。フェンダーの出っ張らないすっきりした

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クライスラー・ネオンについて

 自分にとってアメ車と言えばフォードGT40(「フォードvsフェラーリ」!)、427コブラ辺りの印象である。
 他にもフォード・マスタングとかシボレー・カマロとかダッジ・チャレンジャー辺りの、「コンドルのジョー」が愛用していそうなマッチョなクルマ。
 そしてシボレー・コルベット、ポンティアック・ファイアーバード・トランザム(ナイトライダー)、DMCデロリアン(BTTF)辺りが浮かぶ。

 もう少し

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フィアット124・125・131・132について

 フィアット124のクーペやスパイダーはカッコいい。日本でも見かけた事がある。しかし、今回はそうでないベルリーナ、しかもラリー仕様とかでない普通のセダンの話である。

 この四角ばったクルマ、VWサンタナが1980年代なら、こっちは1970年代である。

 何となく名前だけは知っていたのだが、ヒロシの出演していた「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」(以下「ヒロシの迷宮グルメ」)のキューバ回で映りこんでいる

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VWサンタナについて

 フォルクスワーゲンサンタナは、主に1980年代の中進国(ブラジル、アルゼンチン、中国等)の風景に似合う、取り立てて特徴のないごく普通のセダンである。多分本国のドイツにも似合うんだろう。

 日本でも多分経済摩擦解消の為に生産され、日産から売り出していたが、AT仕様に暴走疑惑が出てから売れなくなった。もう見かけない。

 っていうか、サニーとかブルーバードと競合するだろうに。

 どうも今(202

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