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鉄道趣味論

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鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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#蒸気機関車

大井川鉄道で台湾SLを整備した頃

 大井川鉄道(現・大井川鐵道)新金谷の工場では、他の鉄道の蒸気機関車が整備されている事がある。

 駿遠線のB15がいたり、どこから引っ張り出されたのか落書きが入った鉄連Eタンクが来ていたりする。これは類は友を呼ぶという事の一種か? 現在プラザロコに保存されている1(いずも)も、そんな中の1輌から動態復元されたと聞く。

 そしてそんな謎の機関車の1つが、「車輌シリーズ」記念切符の「チキ300」の

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C51から考える

 C51はいわゆる「SLブーム」以降にその世界に入ってきた人は、走行する姿を撮影できなかった形式である。

 C51を撮ったか撮らないかで世代が違うらしい。いのうえこーいち氏が丁度その間ぐらいか、梅小路で予備機となっていたのを撮った事があるようだ。

 この機関車、東海道線のエースとしてデビュー以降、あちこちの幹線を渡り歩き、長い間使用されたので外見上の変化も多く、「趣味人的な視点」で見る事ができ

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SLブーム世代の静かな引退?

 大井川鐵道に行った際に思ったのは、もう、「昔を懐かしんでSL列車に乗る時代」ではないのだという事だった。

 確かに出発前に夢中になって撮影している人は大勢いる。

 でもやはり何かが違う。

 以前行った際にこれはより深く感じた事だが、写真を撮影している人の多くは「珍しいものを、珍しいから撮っている」のである。

 何人も集まった人が「トーマスは何時に来ますか」と聞いてきたが、俺は別にトーマス

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英国型蒸機のわだい

 有名なポン引き氏(この言い方も懐かしい)がツイッターでKATO(関水の方)の英国型蒸気機関車の話をしていた。あまり英国型に興味なかったが、今の世代はトーマスの影響で好きな人が多いんじゃないかという話だった。

 じゃあ自分はというとテレビでトーマスが始まったのはほぼ大人になってからなので全く観ていないが、英国型(の一部)には興味を持った。
 開業当時の生き残りの保存車は110、120、150、1

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