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鉄道趣味論

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鉄道をめぐる趣味と、それを発信していく事について雑に考える
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2021年9月の記事一覧

(メモ)松ヶ崎電鉄ボギー車的な路面電車の起源

 かつて「軽快電車」というものがあった。今までの路面電車(とはいえ、日本ではPCCカーもあまり成功したとは言えないのだが)の次の世代の電車という事で、今、盛んに言われているLRVのような感じだと思えば良いのではないかと思う。
 東京都交通局(都電)7000形更新車(1977年)、岡山電気軌道7000形(1980年)が改造により生まれた後、長崎電気軌道2000形(1980年)、広島電鉄3500形(1

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台湾への鉄みやげ

 そろそろ台湾行き再開への準備を始めようかと思っている。
 現実にはまだまだいつ行けるか分からないけど。

 さて、台湾行きというと、「台湾に持っていくおみやげ」となる。向こうに知り合いができると、そうなってくる。

 そこで今回は個人的に反応が良かった鉄道関係のみやげについて書いてみたい。

 まず1つ目、非常用ドアコック表示板のレプリカである。書泉あたりの鉄道コーナーで売っているが、バカウケだ

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旧型客車は自由だ!4

 架空車両について考えてみる。

・白銀のオロ40
 オロ40の戦後型にはジュラルミン車体の仲間があった。この中にジュラ電よろしく無塗装で使用されたものがあるというまことしやかな話があり、星晃さんが目撃しているという。
 真実かどうかは別として、作ったら面白いと思う。銀の上から半艶消しクリアを吹いたらいい感じになりそうだ。もちろん窓下の青帯は忘れないように。

・適当な70系客車
 電車等を戦災復

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「どこにもある」と「どこにもない」

 ナローゲージの模型をやっている人には結構、自分の世界を創ろうという人がいる。「どこにもない」自由型車両が役に立つがもうひとつ、「どこにもある」車両も使われる。

 軽便鉄道模型祭で、福岡鉄工所の石油発動機関車がトロッコを引いている情景を作っている人がいた。そんな光景が実際にあったかどうかはわからない。しかし動力近代化の風景として、それはありだと思う。場合によって馬車からドコービル蒸機をすっ飛ばし

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軽便蒸機の終わりに

(この記事の内容は以前頒布した「ナローのはぐれ道」の一部の内容とほぼ同じです)

 軽便鉄道の蒸気機関車の最後を質はともかく締めくくったのは(本江機械→)立山重工業と思っていた。尾小屋鉄道あたりは鉱山がらみだからなと思っていたが、他に静鉄駿遠線や井笠鉄道にも入っている。「質はともかく」は駿遠線のB15の見た目から感じる「国鉄B20のナロー版」な姿から勝手に思っているだけなんだけど、製造時期から考え

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内燃機関車より面白いものはないねん

(以前頒布した「ナローのはぐれ道」の中の内容とほぼ同じです)

 ナローゲージの鉄道の中でいわゆる普通の軽便鉄道における内燃機関車というと何だろう。

 戦前ならばホイットコム(宮崎県営軌道)、ミルウォーキー(五城目軌道・磐城海岸軌道他)、オットードイツ(堀ノ内軌道)といった、産業鉄道用の機関車が使われている例があった。
 いわゆる馬車鉄道あがりが多かったのかも知れない。
 軽便鉄道模型祭でも、こ

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旧型客車は自由だ!3

 旧型客車に関する「制約」と言えば、やはり暖房についての物事となる。

 これは設定を冬季以外とすれば全く問題ないし、先に書いたDD13の引く短区間の列車もあったし、冬にEH10の引く客車列車(暖房車無し)が走った事もあったらしい。

 旧型客車の暖房の基本は蒸気暖房なので、蒸気を後ろの客車に供給できるならば「貨物用」とされる機関車でも客車を引いて問題はない。9600やD50、D51の引く客車列車

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