マガジンのカバー画像

ドラえもんがらみ

37
ドラえもん関連のお話
運営しているクリエイター

2023年6月の記事一覧

島山あららについて

 藤子・F・不二雄大全集の「ミラ・クル・1」の後書きに、手塚治虫批判をして藤子・F・不二雄(以下F先生)の所をしばらく出入り禁止になった編集者の話が出ているという。
 出入り禁止になる程の手塚治虫批判ってなんだろうと思って読んでみると、

「(手塚治虫は)若い人が出てくると本気で張り合う」

 であった。

 これは素人考えだが、それを口に出すのは、さすがにまずいんじゃないかなと思った。
 これっ

もっとみる

ドラえもん「のび太の模型鉄道」から

 ドラえもんの「のび太の模型鉄道」は、タイトル通り鉄道模型、Nゲージ回である。
 ちなみに、「ドラえもん」に最初に鉄道模型が出てくるのは「サンタえんとつ」の回で、ドイツ国鉄のE103をもらっている(この間見直したら違っていた、これは別の回か)。南正時さん(「新オバケのQ太郎」の頃はアニメーター。後に鉄道写真家になる)の写真の影響から西ヨーロッパの鉄道に興味を持った少年も結構いたものである。
 F先

もっとみる

続・ドラえもん「超リアル・ジオラマ作戦」から考える

 ドラえもんの「超リアル・ジオラマ作戦」については前に書いている。

 スネ夫・スネ吉(スネ夫の従兄)のリアルなジオラマ写真に対し、のび太とドラえもん(途中で逃げ出してしまうが)が対抗するお話である。

 前に書いた文章の後で気付いた事もあるので、書いていきたいと思う。

 被写界深度という言葉がある。これはスネ吉兄さんを困らせた、広角レンズ使用時のピントが外れる範囲の問題と深く関わってくる。

もっとみる

かぐやロボットの「もしも」

 ドラえもんの所に間違って配達された秘密道具に「かぐやロボット」があった。
 一体どんな道具なのか。

 子どものいない年寄り夫婦が寂しさを紛らす為に使う、かわいい女の子のロボットという事である。
 細胞単位での人工生命だったのか。

 取り出すんじゃなくて、開けるだけで自分から出てくるんですが。
 で、「かわいい女の子」ではあるが、幼女ではなく、思春期ぐらいの少女の姿である。老夫婦向けなので、あ

もっとみる

超大作特撮映画「宇宙大魔神」

 なんとも「ドラえもん」にしては仰々しいタイトルのこの作品の初出は1979年の小学4年生。

 この頃の状況として、

・1977年、最初の「スター・ウォーズ」(いわゆるエピソード4)が公開され、翌年日本でも公開、劇場版「宇宙戦艦ヤマト」、「惑星大戦争」公開。

・1978年「スーパーマン」(クリストファー・リーブ版)、「宇宙からのメッセージ」、テレビ版で続編(になるのかな)「宇宙からのメッセージ

もっとみる