超大作特撮映画「宇宙大魔神」

 なんとも「ドラえもん」にしては仰々しいタイトルのこの作品の初出は1979年の小学4年生。

 この頃の状況として、

・1977年、最初の「スター・ウォーズ」(いわゆるエピソード4)が公開され、翌年日本でも公開、劇場版「宇宙戦艦ヤマト」、「惑星大戦争」公開。

・1978年「スーパーマン」(クリストファー・リーブ版)、「宇宙からのメッセージ」、テレビ版で続編(になるのかな)「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」、そして「スターウルフ」、テレビアニメ版「キャプテンフューチャー」放送

・1979年「宇宙空母ギャラクティカ」(アメリカのテレビスペシャルを映画版として日本で公開)、「エイリアン」公開、「機動戦士ガンダム」、「宇宙空母ブルーノア」放送

 とまあ、間違いなく宇宙ものSFブームと言える状況。

 そういう状況なので、我らがドラえもん達もSF特撮映画を作るのは自然な流れなのだ。

出木杉デザインの宇宙戦艦

 ドラえもんの道具「ラジコンねん土」があるとは言え、出木杉の作った宇宙戦艦は素晴らしいクオリティ。一気に天才キャラを印象付けている。
 このあたり、「まんが道」で才野茂(F先生がモデル)が空中戦艦「天空魔」を模型まで作って描く所に通じると思う。

嫌な予感はしなかったのか?

 この作品で一番のお楽しみはしずちゃん変身シーン。

ドロンジョ様じゃないんだから

 出た! 「惑星大戦争」の浅野ゆう子も真っ青! これに勝てるのはドロンジョ様か? これじゃ少し布地がズレただけで色々見えちゃうし、なんか体型まで変わっているぞ。

あれでいいと思うがな

 スネ夫、SFメカの図解なんかを持っているのは知っていたが、どんなSFを読んでいるんだか。のび太の冷静すぎるコメントもヒドい。

ズタボロのスネ夫

 まあ、なんとか妥協できたようで。

別のデザインの宇宙船

 宇宙大魔神に対するレインジャーは別系統のスタイルの宇宙船で登場。「スター・ウォーズ」や「スターウルフ」の影響のあるデザインなのかな。
 こういうゴテゴテした宇宙船、流行ったなあ。

これが出木杉の性癖か?

 人間、個性というのは基本を積み重ねている中でにじみ出て来るとか、言ったり言わなかったりするが、そうなると、出木杉の隠された性癖ってのはこういう状況なのか?

さ~ はじまるザマスよ

 宇宙大魔神の城のデザインにも注目、この翌年に「怪物くん」のアニメ版の2期が始まるのである。多分これ怪物城じゃないかな。

みんな作品に夢中

 男の子達だけでなく、しずちゃんまで公開された作品に夢中になっている。こういう描写は「わりこみビデオでテレビ出えん」にもあったな。

 まあ、オチは他の人が載せてるからやらないが、みんな上手く逃げたもんだなあ。

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