見出し画像

元教員だからこそ語れる実態❗️同僚いじめから見える教員の倫理観と彼らを取り巻く環境とは?【note限定記事】

2019年10月。

神戸市の小学校で20代の若手教員への
いじめが発覚しました。

いじめとは都合のいい単語で
実際に行っていたことは集団での暴行
器物損壊、名誉毀損など
刑事罰を受けるべき内容ばかりでした。

しかもこういったことが
一年以上継続されていたとのことです。

しかし、こういったことは
「学校」という特殊な閉鎖空間の中では
決して珍しいことではありません。

やっていることの程度は違えど
特定の同僚を攻撃する教員は
多くの学校にいますし

ほとんどの教員はそれを知っていながら
傍観者となっています。

それはなぜか?

採用時点で全うな倫理観を持ち合わせて
いない人が集まってしまうのか?

実際の学校を中から見てきた
元教員として振り返ると
答えは「否」です。

教員になる方は
根が真面目な方が多く
良くも悪くも純粋な方が多いです。

この問題については
教員として働いていく上で
後天的に身に付いていってしまう
資質が大きく影響しています。

今回の記事ではこの原因を
知ることで
お子さんを守る方法を考えて
いただき

教育について、学校について
問題意識を高めて
いただけたらと思います。

画像1

教員の孤立と孤独

世の中には色んな職業がありますが
多くの職種は不特定多数の方と
直接又は間接的に関わることが
多いと思います。

しかし、教員は少なくとも一年間は
人間関係の環境にほぼ変化はありません。

その中で先方に違法行為があったとしても
関係を半強制的に継続させなければ
ならないという義務感が生じます。

これはモンスターペアレントの問題にも
通じるところです。

被害者としてはそういった中で
同僚からの仕打ちも
我慢を強いられてきたはずですが

なぜ仲間であるはずの同僚が
敵となり、
その行為を放置することになるのか

その要因は大きく3つ挙げられます。

1️⃣基本的には個人で行う仕事

学校というチームで
組織を運営していくことは
間違いないのですが

メインの業務である
子どもたちの指導に関しては
やはり個人で仕事を
進めていくことになります。

同一学年を担当する先生とは
学年で足並みを揃えたり
合同で行う指導もあるため

悩みを共有し合える
関係性を築くことができる
場合もありますが

指導とは別の部分での
多忙化もあり
自身の負担を減らすため

逆に仕事の押し付け合い
一方的に押し付けられる
ということも少なくありません。

そういった中から
仲間を思いやる感情を
失っていきがちになるのです。

そして自分のやっていることは
正しいことだと自己暗示し
善悪の判断が緩んでいってしまう者も
出てきてしまうのです。

2️⃣責任は担任。裁量権は管理職。

学校を取り巻く環境は多様化し
保護者や子どもの考え方も
旧世代の価値観で縛ることは
難しくなってきています。

新しい考えや
時代に則した取り組みを
行っていくことは
大切ではあるのですが

30名~40名の家庭の要望に
マッチさせていくことは
現実的に不可能であるため

どうしても無理が生じます。

そしてその要求は担任を
とばして管理職、教育委員会に
伝えられることもあり

強く要求してくる方に合わせた
取り組みを行わざるを
得なくなる場合もあります。

そして、
管理職からの職務命令によって
実施した付け焼き刃の対応の責任は

現場の担任の
指導力不足として
納められてしまうのです。

そのため、
自分の抱えている問題が
不用意に外に出ることを怖れ

同僚間であっても
自身の抱えている思いを
開示し難くしているのです。

3️⃣世間知らずのイメージとの葛藤

「教員の常識。世間の非常識。」
などと揶揄されることもありますが

教員の仕事は一般的な
仕事とは異なる特殊性を持っています。

実際、
営業・人事・経理・広報 etc…
こういった業務について

社会人としてスキルと実績を
積み重ねていくことはありません。

そのため社会的にも
一度勤めてしまうと
転職しづらい業種としても
有名です。

公務員として一定の安定収入が
あるため

波風をおこして自分が職場に
居づらくなるようなことは
避けたいと

多くの教員は違法な行為や
常識、モラルに反する行為も
「仕方がない」と受け入れて
しまいがちになり

そういった行為が
身の回りであっても

自分には関係のないことと
見て見ぬふりをしてしまうように
なるのです。

画像2


モンちゃんのまとめ

実は昔からこういった問題は
あったのですが

日教組の力が強かった頃は

校長や同僚の暴走は組合へ
組合の暴走は校長や教育委員会へ
といったパワーバランスが
とれていました。

日教組が是か非かという意見は
あるでしょうが

現在、学校がここまで壊れているのは
こういったパワーバランスが
崩壊したためといっても
差し支えないかと思います。

海外ではホームスクーリングなど
教育を家庭に任せるといった
選択肢もあり

これからの日本も多様な教育の
選択肢が必要となってくるのでは
ないでしょうか。

そして僕自信も今後
教育の新たな選択肢を作る側として
活動していきます。

僕のブログやnoteを読んでいただき
想いに賛同していただける方は
是非御支援のほど宜しくお願いいたします。

この記事が参加している募集

学校の現状を知っている人間が 教育について行動をおこしていかなければいけない。 子どもたちの学校とは異なる居場所を 作っていかなければいけないと活動しています。 記事を読んでいただき、 僕の思いに共感・賛同して いただけるようであれば サポートしてくださると嬉しいです。