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【すばらしき世界】日本人の末路が緻密に描かれた最高傑作。

こんにちは!心理学講義の時間です。

今回は、映画観賞後の感想。

あなたはどんな生き方をして、どんな死に方を選びたいと思いますか?

※ネタバレは含みませんのでご安心ください。

2021/2/11公開の話題作。

「すばらしき世界」を鑑賞しました。

劇場で他の映画を見ていたときにCMが流れてきて、

なんか気になるなーと思っていました。

見に行こうか迷っていたのですが、

個人的に人生の転機が訪れていたので、

見にいくことにしました。

結論から言うと、

鳥肌が止まらないくらい引き込まれました。

CM以外では全く予備知識を付けずに見たのですが、

日本人としての人生が凝縮されて描かれているようでした。

主人公の三上(役所広司)は元ヤクザで服役していたという経歴があるので、

もしかしたらあらすじを読んだだけでは、感情移入できないかもしれません。

しかし、実際にストーリーに触れてみると、

この日本がどれだけ生きにくい場所なのかを

緻密に描いていました。

タイトルは「すばらしき世界」ですが、

中身は全くの反対の現実を描いていたように思えます。

人生には、良いこともあるし悪いこともあります。

そして、悪い事態の真っ最中でも人間は生きてしまえますし、

逆に良いことが起こったとしても、

次の日には命を失ってしまう可能性があります。

僕自身、20年ちょっとしかまだ生きていませんが、

もし、このままいったら、

三上のような末路を辿ってしまうのかもしれないと

少し人生に対して、恐怖を覚えました。

そして同時に、

世界は一人で生きていくには、

息苦しい世界で、

真っ直ぐ正論や正義感だけ持っていても、

息苦しい世界で、

時には逃げたり、見てみぬふりをしたりと、

現実逃避を繰り返しながら、

その場をやり過ごしながらデタラメに生きていく方が、

案外苦しまなくて済む世界なのかもしれません。

そういった不条理な現実を繊細に描かれたこの映画は、

きっとあなたの心に響くものになるでしょう。

コロナ禍で困窮している人も多くいます。

何かハンディキャップを負っていて、

思い通りに生きられない人も多くいます。

全ての人に共通の息苦しさ。

あなたの見える世界が明日から変わるかもしれません。

PS

役所広司さんの演技が凄すぎて、泣けました。

2時間ちょっとの映画なのに、

丸一日映画を見ているような時間感覚でした。

見に行って本当によかった。








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