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【あの人がなぜ性格が悪いのか】人間はなぜ自分に甘く、他人に厳しいのか。

こんにちは!心理学講義の時間です。

あなたは、自分に甘い時がありますか?

ダイエットをしているのに、

ついつい甘いものを食べたり、ラーメンを食べたり。

やらなければいけないことを先延ばしにしてしまったり。

ほぼ全人類が、自分に甘い部分を持っています。

どんなにストイックな人間でも一つは甘いところがあります。

しかし、他人が自分と同じように誘惑に負けたり、

甘くなったいたりしても、寛大に受け止めることができるでしょうか?

例えば、職場の後輩が遅刻したとします。

後輩は、いろいろな言い訳を並び立てます。

もし、あなたが懐の広い人間だとしても、

多少はイラッときたり、ネガティブな印象を抱きますよね。

けれど、あなたは人生で一度も遅刻をしたことがないですか?

そしてその時、自分以外の環境のせいにしていませんか?

電車が遅れた。アラームが鳴らなかった。などなど。

言い訳がいくらでも浮かんでくるはずです。

そして自分を正当化しようとする心の防御システムが稼働します。

しかし、それを他人だと受け入れられない。

これを心理学的に解明いたしましょう。

【あの人がなぜ性格が悪いのか】人間はなぜ自分に甘く、他人に厳しいのか。

それではやっていきます。

①僕らは人間は、良い面も悪い面も全員持っている。

この世界に、完全な善と完全な悪はありません。

例えば、戦国時代を考えてみてください。

普通は人殺しって悪ですよね。

しかし、戦争の時代は、人を殺せば殺すほど、敬われ評価されます。

最近では、セレブたちによるお金配りが流行っています。

確かに、お金がない人にお金を配ることは素晴らしいですが、

その行動により、偽のアカウントが横行し、

詐欺が多発しているようです。

こんなふうに絶対的な善と悪は存在しません。

時代背景や当事者の考えなど、文脈や環境要因で、

どんな行動や事柄も見方が変わります。

②根本的帰属の誤り。

根本的帰属の誤りとは、

自分が何か悪いことをしてしまった時に、

完全に自分のせいだとするのではなく、

環境要因が自分を悪い行動にしてしまったと考え、

他人が悪いことをした時には、

その人がそもそも性格が悪く、ダメな人間だと決めつけ、

環境要因については考慮しないことを指しています。

わかりやすくいうと、

最初にあげた遅刻の例を取り上げましょう。

あなたは人生で一回くらいは、遅刻をしたことがありますよね。

その時に、「自分はダメ人間だ。」「死んだ方がマシ。」

など、自分を責めるだけの言葉を考えるわけではないと思います。

「電車が遅延したから。」「前の人が歩くの遅かった。」

「昨日飲み会に誘われなければ」などなど、

いろんな言い訳や理由が頭の中では浮かんできます。

しかし、他の人が遅刻してきたら、

表面上では寛大に振る舞えても、

やはり遅刻してきた人の性格をネガティブに捉えてしまいがちです。

他にも、イライラしている人を見ると、

なぜイライラしているのかを考えずに、怒りっぽい人だなと思うでしょう。

しかし、その人はその日や直近で、何か嫌なことがあったのかもしれません。

普段はとても温厚でも、偶然その日だけはイライラしているかもしれません。

しかし、僕らはそこまで深く他人のことを分析しません。

直感で感じることの方が楽ですから。

③しかし、直感は当てにならないこともある。

直感が外れた経験って誰にでもありますよね。

初対面では無愛想でとっつきにくい人だなと思ったとしても、

話していくうちに、本当はシャイなだけで、

素は面白い人だったなんてことはザラにあります。

もちろん直感を信じた方が良い場面もあります。

危険を感じたら、その感覚に素直になるべきでしょう。

しかし、全ての場面や対面ので直感を信じ切ってしまうと、

大きな勘違いを生んでしまうこともあるのです。

人の性格は、環境や文脈で毎日変わります。

仲の良い友達、家族、同僚、取引先、あまり仲良くない人。

それぞれ関わる時の性格って、自分の中で無意識に切り替えてますよね。

この性質はあなただけのものではありません。

全ての人に共通するのです。

だから、簡単に他人を判断するのは危険なのです。








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