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【裏切りの心理学】権力者が金に溺れて信用できない理由とは?権力と金の魔術。

こんにちは!心理学講義の時間です。

あなたは大きな権力を持っている人のことをどう思いますか?

大柄で、上から目線で、金の亡者で、簡単に人を裏切る人?

みんながみんなそうだとは限りませんが、

庶民と権力者では、思考に大きな隔たりがあるのは間違いありません。

そして、権力を手にすると共感能力がなくなり、

欲望が大きくなるのは全ての人が例外ではありません。

そこで今回は!

【裏切りの心理学】権力者が金に溺れて信用できない理由とは?権力と金の魔術。

について解説します。

あなたが権力を持ったり、大金を持つとどうなるか考えてみましょう。

それでは始めます。

①誰と自分を比較するかで、誠実にも不誠実にもなりうる。

どの時代でも、政治家や官僚などは、信用に値する人物とは、

庶民から見て判断できません。

横領や天下りなど、一般社会では当然裁かれることを平然とやっていますよね。

しかし、こう言った常識を逸脱した行動は、

上位1%の権力を持った人に限られた性質ではありません。

むしろ全人類が共通して持っているものなのです。

あなたはステレオタイプという言葉を知っていますか?

相手を見た目や地位、性別や出身地などで、

無意識のうちに他人を判断してしまう本能のことです。

これはあなたも絶対に持っています。

持っていない!と言い切る人ほど、持っています。

ですから、自分が今どういう立ち位置なのか、

誰と自分を比較して、今の自分の地位を考えているのか。

その基準によって、あなたは誠実にも不誠実にもなりうるのです。

例えば、あなたとビルゲイツを比べてみてください。

自分のことをちっぽけな人間だと感じませんか?

では、次はこちらを考えてみてください。

家に引きこもって、ヒモのような、

寄生虫のような生き方をしているニートとあなた。

働いている自分はそんな人より真っ当に生きていると感じませんか?

その時の感情や自分の地位の感覚って変わりませんか?

もしあなたが誰かの上司で、

いつも自分より下の役職の人と自分を比べているようでしたら、

それは危険な信号なのです。

②権力と金はドラッグです。

心理学と経済学の実験でこのようなものがあります。

被験者に、「あなたには権力がある」と言われたグループと、

何も言われなかったグループに分けて実験をしました。

この実験は、経済ゲーム(お金配りゲーム)

という他人に対する誠実性を図るものでした。

何も言われなかった人たちは、

ゲームの相手のことを思いやり、高い共感力を示しました。

しかし、権力があると告げられたグループは、

相手のことを下に見て、共感力が乏しくなり、

もう一方のグループに比べて、

お金を渡してあげる数が目に見えて少なくなったのです。

これは驚きの結果でしょう。

実際に権力があるとかないに関わらず、

権力があると思い込むだけで、人は不誠実になってしまうのです。

他の実験では、一度被験者にお金を見せて、

共感能力を図るテストを行ったところ、

見せていないグループに比べて、

ただお金を見ただけなのに、不正を働く人が続出しました。

あなたは、自分はそんなことにならないと思っているかもしれませんが、

あなたも僕も例外ではありません。

重要なのは、自分は変わってしまう可能性があることを自覚しておくことです。

自覚することで、変わった時の自分を客観的に判断でき、

修正が効くようになるのです。

権力やお金に溺れないようにするには、

自分が自分のありのままであるようにと考えるのではなく、

自分のことを自分の外側から見られる人間になることです。















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