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【寄稿文】栗原亜也子個展 「星空のつくりかた」

〈ポートフォリオ〉
2024年3月30日(土曜日)ー2024年4月7日(日曜日)に伊豆大島のギャラリー「星の発着所」で開催された栗原亜也子さん個展「星空のつくりかた」に寄せた寄稿文です。

栗原亜也子さんのウェブサイト等に【展覧会紹介メッセージ】として掲載されました。

【展覧会紹介メッセージ】
東京から高速船で二時間弱、黒潮に浮かぶ火山島・伊豆大島での初の個展開催です。

作家は長年、オセロゲームのルールやモチーフを用いて他者との関係や境界を問う絵画や写真、インスタレーション等の作品群を展開しており、その中には制作地の土地や人々から着想を得たものが多くあります。
本展は大島での滞在制作を通じ、火山や海の雄大さと厳しさ、離島暮らしの美しさと不便さにふれた作家の、「地球は星である」という実感に強く突き動かされた展示です。

会場では大島で出会った火山灰の砂、製塩過程でできる硫酸カルシウム、漂着した流木やプラごみといった、自然の恵みと人の営み両方を材料に、長い歴史を持つ島の地層上に、我々もまた微々たる痕跡を刻んでいく、という作家の思いを表現しています。また横浜で制作された大型絵画や島の海を描いた抽象画も船で運びこまれます。

外からみると地球はどんな光を発しているだろう。
島唯一のギャラリー「星の発着所」で、みなさんと星空のつくりかたについて考えてみたいです。

(aoi minakami /作家、フランス語通訳)


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