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2013年 初海外・初モンゴル

noteを始め、この2年で
60弱の記事を書いてきました。

そこでふと気づいたことが。

それは
初めてモンゴルを訪れたときのことを
一切取り上げていませんでした。
今回は当時を振り返っていきます。

僕がモンゴルで活動することを決めた
大きなきっかけ
の一つです。

写真多めなのでそこだけでも
サラサラと眺めていただければと思います。

僕の通っていた
東京有明医療大学(以下、TAU)は
2年に1度の周期で
モンゴル研修旅行が行われていました。

この学校は2009年に開学。
2013年9月に行われた
この研修旅行は第2回目。
参加者は学生7名(2年生4名、3年生3名)と
引率教員2名の計9名でした。

当時の自分は大学2年生。
初めての海外がモンゴル。

パスポートを作りに行く時点で
期待に胸を膨らませていたことを
今でも覚えています。


1日目 いざモンゴルへ

初めての海外に楽しみと
不安でかなり複雑な心境
でしたが
そもそも飛行機にすら乗る機会が
あまりなかったため
そこからすでにワクワク。

国内線にはない機内食や
座席備え付けのモニターに
「これが海外か」と少し感動。

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夢に見ていた「Beef or Chicken?」
チキンを選んだら日本食でした。
画像2
日本→モンゴルの経路

モンゴル上空を飛んでいる時
窓の外に広がる光景に
テンションは高まるばかり。
夕焼けで赤く染まった
大地に心は奪われ
不安はかき消されていきました。

画像3
日本ではまず見ないであろう光景


飛行機から下りて、入国審査。
僕の中では中川家・礼二(弟)の
イメージしかなかったため
何を聞かれるのかドキドキ。

ところが実際は
全然聞いてこないし激しくない
むしろ、とても気怠そうに
していた印象があります。


そして、いざ空港の外へ。
21時過ぎているのに明るい
というか9月なのに寒い!
夜はダウンが必要な気温でした。
しかし、それにより
日本ではない感が強く
気分は高まっていきました。

旧チンギスハーン国際空港
(2021年夏に移転し、現在は使われておりません)

空港からバスで
街の中心地に向かう道中
牛の群れが道路を横切り
モンゴル感がアップ。


今回の宿泊先はGOLD Hotel。

煌びやかなネオンが印象的
(2021年時点で潰れておりました)

様々な種類の部屋があり
僕のところは広めでしたが
2人でベッド1台…
仕方なく同期の友達と
添い寝をすることに…

画像4
奥が寝室、手前はリビング
画像5
シャワー・トイレ併設が一般的

水道水は危険だという情報が
脳裏に強く焼き付けられていたため
うがいすらも市販の水もしくは
煮沸した水道水を使用していました。
(※今となっては慣れて
茶色く錆びた水道水でも
お構いなしにうがいしています。笑)

画像7
ミニバー。グラスにはうがい用の煮沸済み水道水。

モンゴル初の食事は
ホテルに付属のレストランにて。
モンゴル料理ってわけではないですが
盛り付けで十分満足。

シャルサンマハ
(”焼いた肉”という料理名)

なお、ホテルから出る朝食は
インスタントコーヒーとクッキー。
ゆで卵をくれた時もありますが
危険を感じて避けていました。

どちらも無難な味


2日目 公開授業

真っ暗であった昨晩と異なり
街並みがはっきりと見られ
モンゴルに来たことを実感。

荒れた歩道や見慣れない看板
ちょこちょこ見る日本車に感動。

大通りは信号がごくわずか。
猛スピードで突っ込んでくる
車たちの隙をみて道路を横断

なんともスリル満点

今でこそ見られなくなりましたが
当時はマンホールチルドレンがいて
道路の至る所に穴が空いていたり
仕切りがかけられておりました。

危険を知らせているのかな


さて、この日は朝から夕方まで
モンゴル国立健康科学大学
(現:モンゴル国立医療科学大学)の
看護学校にて、TAUの先生方による授業。
僕らはそれの見学、一部サポートでした。

なんとも特徴的な外観
このような気遣いは意外と嬉しいもの
熱心な学生たち
両者入り混じって実技練習
モンゴル人6~8対日本人1

各グループに日本の学生が混じるスタイル。

日本の先生の授業とは言え
当時2年生の錦戸少年にとっては
そもそも初めて知る内容ばかり。

さらにはお互い英語も
わからない状態であり
教える言うより共に学ぶ感覚で
貴重な良い経験となりました。


学食でお昼。
ついにモンゴル料理とご対面。
 スーテイツァイ(塩入りミルクティー)
 ゴリルタイシュル(肉うどん)
 ホーショール(大きい揚げ餃子)

どれも日本では珍しいクセの強い
個性的な味でモンゴルを実感。

スープに毛が入っているのはご愛嬌

早速、お腹を壊した者が現れ
提供されていた薬がいかにも毒々しい。
でも効果はてきめんだったようです。

成分はなんでしょうね


この日の夜は中華料理。
ゴムみたいな食感のものが
印象深かったです。

他の料理も美味しかった


3日目 現地の医療事情

この日はまず国立外傷センターへ。
モンゴルで怪我をしたら
9割はまずこの病院に来るとのこと。

ここから骨折の写真を
いくつか載せるので
苦手な方は飛ばしてください。

強そうな外観
変形治癒した症例
小児の交通事故…
相当な外力だったのでしょう…
オペ後
固定具もろとも再骨折…

ここでは
ほんの一部のレントゲン写真のみですが
実際は患者さんの状態と照らし合わせながら
日本でもあまり見ないであろう
数々の症例を見させていただくことができました。

また、入院病床が足りておらず
廊下に寝かされている患者さんで
溢れている
様子も見られていました。

日本で生活しているだけだと
世界にはこんな現状の国があることを
知ることはないだろうな…

これがモンゴルで
活動することを決めた瞬間


その次に伝統医療病院へ。
この国ではモンゴル伝統医療が
国民に強く親しまれています。
↓  詳しくは過去記事参照。

ラスボス感満載
薬剤入りの液体をお尻に噴射する治療
塩入りのものもあり、血行がよくなるのだとか
泥を塗りたくる治療

少し遅めの昼食は韓国料理。
間違いない美味しさ。

いつどこで食べても美味い

食後にスーパーマーケット。
キノコの山を発見。湿気っていました。

アイスはまぁ美味しいでしょう

夜はモンゴル伝統舞踊のショー
連れて行っていただきました。

華麗な民族衣装とダンス
中国っぽい楽器
ホーミーには感動
中国雑技団にいそうな人

どれも壮大で
1時間の公演はあっという間。
というより、面白かったけど
睡魔には勝てませんでした…

夕食はパブみたいなところへ。
ピザやサラダはうまい。

素晴らしい
モンゴルの洗礼


4日目 地方観光

朝から移動で
ウランバートルの東の方へ。

街のそばに雄大な自然
突如道路に現れるラクダ

モンゴルに来た観光客は
必ず訪れるであろう定番スポット。

チンギスハーン

中は博物館になっており
銀馬の頭部分には行くこともできます。

謎の靴
馬の頭から
1回200円くらいだったかな
満面の笑みですが、かなり重いし内心ビビっています

さて、そこからさらに
車を走らせること2時間くらいかな。
遊牧民の家を訪問。

素晴らしい青空
ここでも日本製品
羊を追い回したら怒られるので要注意
カルピスの祖先でもあるアイラグ(馬乳酒)、ほぼ必ず腹をくだすので便秘にオススメ
本日のメイン
卓越されたテクニック
それをこう
そしてこう
肉は野菜とともに
ホルホグという蒸し焼き料理に
その副産物である濃縮スープはものすごく塩辛く旨味と臭みが凝縮された逸品
お気に入りの景色
乗馬体験も

遊牧民の生活に少し触れることや
伝統的な料理も羊をシメる過程から
見させていただくことができました。

やはりクセのある飲食物ばかりでしたが
その場の雰囲気で美味しく感じました。
これらも非常に良い経験。


5日目 市内観光

実質最終日となる
この日は市内をぶらり。

まずはガンダン寺

中には巨大な仏像
無数のポッポ(対策が講じられたのか、現在はゼロです)
奇跡の一枚

その後はお土産巡り。

ノミンデパート(2020年の火災で現在は姿が少し変わりました)
メルクリザハ(施設の老朽で移転し、ここも今はないです)
カシミアショップ、日本で買うと3倍以上

昼食はウズベキスタン料理。

モンゴル旅行で一番美味しかった


夕方は骨折により自宅で
寝たきりになっている方の家に訪問。
年齢や本人の意思を踏まえた上で
その場で整復・固定。

レントゲン写真
僕は見ているだけ

正直、今までは地域のおじさんおばさんの
憩いの場というイメージが強かったですが
これが柔道整復師の仕事かと
思い知らされました。


6日目 帰国

早朝の便であり、6時半には空港。
日本が恋しい反面で
もう少しいたいという思いもありました。
その気持ちを読み取られたのか
台風によりフライトが遅延

なんとも清々しい朝日
もちろん初ラウンジ
”軽食飲み物ご自由に”に感動

結局7時間の遅延の末、無事に帰国。

安堵と疲労が入り混じっていました


最後に

度々繰返しになりますが
初めての海外が初めてのモンゴル。

日本では味わうことのない
非日常を触れることができました。

最初の渡航前は未知のことが
多く不安ばかり。

ところが、いざ飛び込んでみると
逆に知らないことが刺激的であり
さらにいろんなモノを
知りたい欲求が芽生えました

おそらくこれがきっかけとなり
2年後の2015年に再び研修旅行に参加。
そして、2016年から移住し
今日に至っているのでしょう。

研修旅行・移住生活ともに
モンゴルでは本当に数多くの
経験をさせていただいております。

当時の一歩が
ここまで繋がるなんて…

ぜひ、これを読んだ人が
モンゴルに少しでも興味を持ったり
海外に出てみるきっかけに
なることを願っております

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。


TAUのサイトにある
報告動画や渡航記なども
併せて見てみてください!

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