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給与明細はここをチェック!! 「Money for Youth」 アルバイト編 #2

 こんにちは!たーぼうです!
 高校生・学生向けのお金の情報マガジン「Money For Youth」(マネーフォーユース)です。

 さて今回はアルバイト編 第2弾です。一緒に学んでいきましょう!



\給与明細(きゅうよめいさい)って、もらってる?/


 前回に続き、給料のお話です。みんな給料は好きですよね。

 今回のテーマである「給与明細」とは、どのくらい働いて、どのくらいお金が入るのか書いてある証明書のことです。

■給与明細とは?
・「給与」:給料を与えること
・「明細」:細かいところをはっきりさせること
 つまり、どのくらい働いて、どのくらいのお金が入ったのかが詳しく書いてある証明書のことです!

 では、給与明細の仕組みや見方について、ざっくりと学んでいきましょう。

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 結論から言うと、給与明細は大事です!
 
その人の働き方、収入の全てがわかります。給与明細は簡単にでもわかるようになれば、お金の知識もどんどんレベルアップします!

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 アルバイトなどをしている人は「給与明細」もらっていますか? 確認していますか? 前回の第2回の記事でも書いた通り、給与明細は職場が働いている人に渡す義務があります。必ずもらいましょう。
 
 給与明細はざっくりと3つのことが書かれています。
 
 ここでは、ポイントだけ解説をしていきます。持っている人は一緒にチェックをしましょうー!

【1】ここは覚えておこう①
「勤怠」(きんたい):どのくらい働いたのか?


 こちらどのくらい働いたのかは「勤怠」(きんたい:出勤状態のこと)を見るとわかります。日数や働いた時間数などが書かれています。?

 計算方法は職場が決めているケースがあるので、以下の注意点をチェックしましょう!

■注意点
①1週間で40時間以上、1日8時間以上働くことがあれば、残業代(25%アップ)がつきます。
②22時以降(18歳以上ならアルバイトOK)なら、深夜料金(25%アップ)となります。
③勤務時間は1分単位で計算されるのがルールです。1時間単位などで切り捨てている場合は違法になります。

 基本の給料以外に、①1週間で40時間以上、8時間以上働くことがあれば、残業代が追加されます。また②22時を超えた場合、深夜料金(法定時間外業務)が追加になります。
 
 ポイントは③です。

 勤務時間は基本的に1分でも給料が発生します。

 「雇い主の指示」があること(店長に言われて残っていた場合などです。勝手に残っていた場合はダメです。)が条件ですが、とても重要なポイントです。

 例えば、以下のものは勤務時間になるので、給料が発生します!

 ■勤務時間になるもの
 ・朝礼やミーティング
 ・作業までの待ち時間
 ・制服がある場合の着替え時間
 ・終了後の片づけや面談

 これらは勤務時間にカウントするので、給料をもらうことができます。こちら職場と内容などをきちんと確認しましょう。実際に1分単位のものは、残業代や休みなどと調整するケースもありますが、基本的には1分でも出ます。

 職場によっては「契約内容に切り捨て」と書いてあるなどと言って断ってくるケースもありますが、違法です。(労働基準法第24条の「賃金全額払いの原則」に違反します。)その場合は、職場に説明を求めましょう。それでもひどい場合は、労働局などに相談をするのが良いでしょう。

 とにかく、これらは給与明細をもらわないと、金額を確認できないので、必ずもらって確認をしましょう!


【2】:ここは覚えておこう②
「支給」(しきゅう):いくら給料が出たのか?



 「支給」はもらったお金について書かれています。覚えておきたいポイント①の「勤怠」と合わせて、きちんと1分単位まで給料が出ているのかをチェックしましょう。

 それ以外に確認しておくのは「交通費」です。交通費がどのくらい出ているのか、きっちり確認や計算をしておきましょう。

 交通費はアルバイトの収入(103万円の壁など)にはカウントされません。たくさん働いた人は計算の時に注意しましょう。


【3】:ここは覚えておこう③
「控除」(こうじょ):ひかれるお金のこと

 

 3つ目は控除(こうじょ)についてです。控除(こうじょ)とは、引いたお金のことです。

■控除とは?
・「控」:引くこと、
・「徐」:のぞくこと
 つまり、お金を引くことを意味します!

 お金について勉強していくと、よく「税金の控除」などの言葉が出てきます。税金の控除とは、「このお金からは税金を取りません!」とお金を取り除いてくれることです。国は、みなさんの生活が最低限しっかりできるように税金を取らない部分を作っています。これが控除です。

 これからレベルアップしていくためには、控除をしっかり理解することが大事です。難しい言葉ですが、この言葉を普通に使える人はお金の知識レベルが高いほど、税金や控除に詳しいですね。(とりあえず、ここからは税金引かれないんだなーと思っておけば良いです。)

 みなさんのアルバイトは、収入が低いので税金は取られません。収入が多くなると、住民税と所得税のところに金額が書かれるようになります。(103万円の壁など)

 控除については、ざっくりと理解しておけば良いですよ〜!


【4】:ポイント
とにかく給与明細をもらいましょう!

 給与明細には全てが書かれています。これと実際の金額を確認しておくことが何よりも重要です。前回から何度も言っていますが、こちらを確認することがとにかく大事です!


 いかがでしたか?
 とにかく給与明細は絶対に大事です。給与明細の見方って、ほとんどの人が習わないんですよね。アルバイトの仕組みを教えてもらうことも、ほとんどないと思います。お金や給料に関する知識は、あなたを助けてくれます。しっかりと学ぶことは、あなたの可能性を広げていきますよ!

 さて、もし質問やお悩み相談、今後扱ってほしい情報や一緒に取り組みたいことなどがあれば、こちらのGoogleフォームに気軽に記入をお願いします!


【5】:「Money for Youth」について


 講座をスタートした背景はこちらをご覧ください! 


【6】:SNS情報


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【7】:参考文献・Webサイト


・大内裕和(中京大教授)『ブラックバイトに騙されるな!』(集英社、2016)
・上西充子(法政大学キャリアデザイン学部教授)『10代からのワークルール こんなときこそワークルール アルバイト編』(旬報社、2019)
・道幸哲也ら編『学生のためのワークルール入門』(旬報社、2021年)


・シゴトの豆知識(給与明細について)

・ミークス

・リーガルライフラボ

・youtube
 税理士youtuber 大河内薫さん 

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