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暗闇ツアー

毎週月曜日には、旅の記録を書いています。今回は、いつもと違う、旅の道具のことを。

夜行バスに乗ったことはあるでしょうか。若い時にしか乗れないよねー、と言われるくらいに、なかなか窮屈な車内。途中で停車して休憩があるとはいえ、数時間に及ぶ旅は少し緊張したのを思い出します。

真っ暗で、なんだかよく分からない音がしたり、椅子をめっちゃ蹴られたり、夜行バスに乗って良かった、と思えるのは、旅費がとても安く済んだことと、寝ている間に目的地に着くことくらい。

父がいい大人になってから夜行バスに初めて乗ったとき、あまりにも「バス」で驚いたと言っていました。たしかに、普段乗っているバスでしかありません。リクライニングもあるけれど、前も横も狭い。

広いバスもあるようですが、僕はそんなバスに出会うことはありませんでした。なので、目的地に着くと、結局ヘロヘロになっていました。

しかし、若い時の旅行は安さ上等。

たしかに安全面ではなかなか配慮が足りていない怖さもありますが、安くて速い移動手段としてかなり乗っていました。

ある時、職場のある駅から出発するバスを予約したら、なんと職場の目の前にあるコンビニ前に集合。帰宅して私服とは言え、誰かに見つからないか気が気ではありませんでした。

京都だったと記憶していますが、バスの到着後に過ごす場所を探していたら、目の前にファミレスがありました。まだ夜明け前のくらい中、少し時間を潰そうと入ってみたら、見たことがないくらいに・・超満員。

夕方のファミレスに迷い込んだみたいな気分になりました(笑)みんな考えることは同じでした。早朝から満員のファミレス、店員さんは大変だったでしょう。

夜行バスの少し緊張するところは、座席を選べないことが多いという点です。もちろん、会社によって、という但し書きが要りますが。

当日、バスに乗り込む時に座席表を確認して座るのですが、これが色々とドラマがありますよね。席に向かうと、もう誰か座ってるとか、交代を要請されるとか。

となりに来る人もどんな人か分からないのも、今考えても不安ですね。まぁ、それでも旅のライブ感を楽しむという名目で、移動も楽しんでしまう性格なので、あまりストレスにはならなかった覚えがあります。

一番距離があったのは、横浜から徳島への夜行バスでした。23時に出発して、着いたのは9時過ぎだったように思います。

痛ましいバス事故のニュースも、昨今のバス業界の不況も、なんだか遠い存在になってしまいました。安全が一番。もちろん、それは正しいことです。

夜行バスに乗って、暗闇のなか眠れずに寝たふりをし続ける、変な緊張感のある旅がまたしたいです。

この色合い・・確かに、バスにはそんな人たちも乗っていたでしょう。infocus📷さんの作品、いつもありがとうございます!出発時に、大量のお土産を抱えたディズニー帰りの人も多くいました。様々な人の想いを乗せて、暗闇を走る夜行バスの思い出、一回乗るとハマるか懲りるかのどちらかですね。

#旅 #ひとり旅 #バス #夜行バス #暗闇 #若さ #安さ

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