存在と非存在と生成と 13
・荘子の万物創成譚
荘子は万物創成について二ヶ所で発言している。いずれも「斉物篇」において確認できる。以下に、甲説・乙説として紹介する。(『荘子』金谷治訳注、岩波文庫を参考にした)
甲説;「古えの人、その知至る所あり。悪(いづ)くにか至る。a)以て未だ始めより物あらずと為す者あり。至れり尽くせり、加うべからず。b)その次は以て物ありと為す、しかも未だ始めより封あらざるなり。c)その次は以て封ありと為す、しかも未だ始めより是非あらざるなり」(『荘子』、「斉物篇」第二、四)
(