真夜中の猫 佐藤宏note.

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真夜中の猫 佐藤宏note.

素人文人兼哲人の備忘録です。筆のすさびです。ゆっくりと書き進めます。 ツィッタ→ https://twitter.com/4FzsG6k0QcrdFME

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    • 3分哲学2;ソクラテス以前(1)ヘシオドス

      ヘシオドスは源動分離になり、人の支配に甘んじています。その解説です。 私の動画は、総じてショートですが、私なりの観点から哲学史を捉えたものであって、癖の強いものかもしれず、ソクラテス以前の哲学を一から学びたいという方には不向きかもしれません。いや、申し訳ないす。

      • 3分哲学1;ソクラテス以前(0)

        • 正義論覚書

          等価交換が正義だと考える。太郎が次郎に百円貸したら次郎は太郎に百円返すのであり、これが等価交換で正義だ。太郎が困っている次郎を助けるとしたら、困っている次郎は太郎にお返しはできないので非等価交換であり不正義といえばそうなのだが、後に困窮から脱した次郎が誰か困っている人を助けるとしたら、援助は太郎には返ってこないが、ある意味では同等のものが別の人に返されているので、非対称的ながら等価交換だ。 太郎の次郎への行為はそれだけ取り出せば太郎の次郎への一方的慈善だが、次郎の後の行為ま

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          文学談義

          シェリーの詩を試みに訳しつつバイロンについて調べているが、調べるほどにロシアの「余計者」なる概念はロシア近代史に固有の現象というよりは、むしろ「バイロン的英雄」からの派生ではあるまいか、という疑念が禁じ得ない。バイロンもある意味で世間に順応できない「余計者」だったかもしれないが。 私見では、ロシアの余計者文学が20世紀の不条理文学に連なるのであり、歴史的流れを無視していえば、サルトルの『嘔吐』が余計者文学と不条理文学を繋ぐ橋であり(ロカンタンは社会にうまく溶け込んでおらず、

          もうン十年の前、大学の時にソクラテス以前の哲学の授業をとった。授業はろくに出席しなかったが、買わされた本だけは手元に残った。爾来折に触れてその書を読み、彼等自然哲学者の扱った主題について考えた。何度か自分の思索の跡を残そうともした。もうン十年にもなる。老いたいまも考え続けている。

          もうン十年の前、大学の時にソクラテス以前の哲学の授業をとった。授業はろくに出席しなかったが、買わされた本だけは手元に残った。爾来折に触れてその書を読み、彼等自然哲学者の扱った主題について考えた。何度か自分の思索の跡を残そうともした。もうン十年にもなる。老いたいまも考え続けている。

          歩くのが好きなので、職場に行くには最寄りの駅は使わない。一つ前、二つ前、場合によっては三つ手前の駅で降りて歩く。歩く歩く。とにかく歩く。それで職場に着く頃には疲れ切っていたりする本末転倒であった(*'▽')

          歩くのが好きなので、職場に行くには最寄りの駅は使わない。一つ前、二つ前、場合によっては三つ手前の駅で降りて歩く。歩く歩く。とにかく歩く。それで職場に着く頃には疲れ切っていたりする本末転倒であった(*'▽')

          みなさん、お元気ですか(・・? 先日有料記事を試しに販売してみたんですが、支払先を設定していなかったのが今日発覚した春の暮でした。夏っぽいけど。もう。いまから設定しよっ

          みなさん、お元気ですか(・・? 先日有料記事を試しに販売してみたんですが、支払先を設定していなかったのが今日発覚した春の暮でした。夏っぽいけど。もう。いまから設定しよっ

          A is B について 第2文型小論

          ちょっとばかり英文法の話。 第2文型のA is B. に関してだが、ざっと5パターンあるかと思う。 1)AとBが同一である場合。 2)AがBに含まれる場合。 3)Aと最も関連のあるものがBになる場合。 4)A is B.で、BがAの比喩になる場合。 5)A is B.で、A is not Bの意味になる反語の場合。 3)4)5)では、AとBは同一でなく、AがBに含まれるのでもない。また3)4)5)は状況依存や文脈依存の度合いが強いと思う。以下、それぞれを検討しよう。 1

          A is B について 第2文型小論

          モノ vs. コト

          今日は妻に付き合って図書館に行ったら、日本哲学の新書があったから、つい借りてしまった(他にも読まなければならない本が何冊か借りてあるのだが)。帰宅して偶々開いた頁に西田幾多郎のことが記されててあり、西田の哲学的立場がモノからコトへと移行した、とあった。私は西田哲学はよく知らないのだが、ラッセルも同様のことを当時の最先端科学を背景に論じていたっことを思い出し、では西田がそう唱えた背景には何があったのだろうか、と思った。以下は、しかし西田哲学に関してではなくて、モノとコトの対立に

          大衆社会論雑感

          大衆は横並びでここ百年ずっと変わらず愚かだ、といった文をSNS上で見っかけた。オルテガの衆愚的大衆社会論だが、社会には大衆の他に公衆や群衆もおり、なんなら常民もいるので、現代社会を衆愚的大衆のみで語り尽くすのは難しそうに思う。また、大衆の横並び意識は一昔前の少品種大量生産が背景なのだろうが、いまの製造業は多品種少量生産かもしらず、だとしたら横並び意識がどれくらい生じるのかは怪しい。それに、オルテガは貴族的背景があって(と読んだ記憶があるのだが)、没落していく貴族の勃興してくる

          東北三詩人試論

          0. 宮沢賢治、高村光太郎、石川啄木の三文士を東北三詩人と呼ぶことにする。三人ともに東北に縁があるからだ。以下はこれら三詩人の詩歌作品に対する断片的試論だ。矛盾もあろう、曖昧さもあろう、飛躍もあろう、行きつ戻りつもあろうが、それらをスパイスとして楽しんでいただければ幸いだ。 1.ヴ・ナロード 広義では、賢治も光太郎も啄木もヴ・ナロードの徒だった。狭義では、ヴ・ナロードとは、19世紀後半のロシアの学生たちが農民の中に入りこんで社会主義の宣伝をしようとする際のスローガンであり、

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          東北に縁のある宮沢賢治・高村光太郎・石川啄木の詩歌について評論めいたものを書いてみました。約35000字っす。初めてなんでようかわらんのですが500円くらい(?)で販売なるものをやってみようかと。もし興味をお持ちの方がいらしたらどうぞ。

          東北に縁のある宮沢賢治・高村光太郎・石川啄木の詩歌について評論めいたものを書いてみました。約35000字っす。初めてなんでようかわらんのですが500円くらい(?)で販売なるものをやってみようかと。もし興味をお持ちの方がいらしたらどうぞ。

          シュライエルマッハー覚書

          以下は、シュライエルマッハー(いまではシュライアマハーというんですね)に関する覚書。彼の本はいまだ読めないでいるのだが、ネット上のあれやこれやを参考に、現段階までのまとめになる。シュライエルマッハーはその絶対依存感情なる概念を詳しく知りたいがために、調べているところ。以降も書き足す所存。後に参照したネット上のURLを挙げる。 シュライエルマッハーは『宗教論』で言う。宗教の本質は神秘体験であり、それを可能とするのが「宇宙の直観と感情」だ。即ち宇宙を直観して何らかの感情を抱くこ

          シュライエルマッハー覚書

          それからの短歌

          …『若き日の歌』に続く短歌群です。 ・学生時代 珈琲の水面に揺らぐ  我が瞳 語らば語れ熱き悲しみ 書を閉じて震える影にやかん鳴る  下宿屋の夜に  吐く息白し 啄木の如くなりたし 啄木の歌となりたし  暗き一夜は バイト明け  疲れた体ひきずって  あいつは今日も雀荘にいく  我が脳に 弾けて痛し女の声 真昼の町を高らかに過ぐ 好きという ただ一言をいうがため  朝の四時まで費やしたもの あの娘との楽しかりける長電話  身に跳ね返る  電話代かな ・帰路

          通わぬ道に(ワーズワース)

          ワーズワースの"She Dwelt among the Untrodden Ways"という有名な作品。わびさびの心情が光る。目立たない娘で、人知れず亡くなっている。どこにも華やかな要素がない。まさしくわびさび。

          通わぬ道に(ワーズワース)