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デザイナーとして身につけたいスキルが視覚的に分かる「グラフィックデザイナースキルマップ」

「デザイン力」というシンプルな言葉には、たくさんの要素が詰まっています。デザイナーのみなさん。デザイン力を高めましょうと言われても、じゃあ具体的に何すればいいの?って悩んだこと、ありませんか?

そこで「デザイン力」を定義して「グラフィックデザイナースキルマップ」を作ってみました。ずばり、デザイナーってどんなスキルが必要なの?が視覚的に分かるマップです。馴染みのアレに似てる、と思ったあなたはゲーマーですね(笑)

丸縁の色に注目してください。水色は基礎力。新人デザイナーは、まずは水色制覇を目標にしつつ、オレンジ色も取り入れていくイメージです。オレンジ色はデザイナー、黄緑色はアートディレクター/クリエイティブディレクターで身につけたいスキル。デザイナーとディレクター職が完全に分かれているのではなく、2つが密接につながりを持っていることを表しました。茶色は付加価値です。デザイナーの中にはディレクター職へ進むのではなく、専門職でいたい人もいます。黄緑色よりも茶色を身につけて、より専門性を高める戦略もありですね。

ちなみに、これは紙のグラフィックデザイナー用です。ある程度汎用できると踏んでリリースしましたが、webデザイナーは違うでしょうし、同じグラフィックデザイナーでも職場によって違うでしょう。そんな時はオリジナルのマップを作ってみてください。共有してもいいよ〜という人はぜひ!個人的にとっても興味あります。


なんでこんなマップを作ったか。
その背景をちょろっと。

現在、インハウスのクリエイティブチームでAD兼CDとして所属しています。チラシやパンフ、ロゴにイラスト、コピーライティングからレタッチまで。業務内容が幅広いのはインハウスならではですね。チームは8人で、新人デザイナーもいればベテランデザイナーもいる、よくあるチーム編成。その中でわたしは主にクオリティ管理とチームビルディングを担っています。

チームメンバーの育成をプランニングしてた時に、どうやったら成長を実感してもらえるかな、という壁にぶち当たりました。それぞれ何が出来るようになって、何が足りていないのか。スキル面談を通して口頭で伝えていたものの、実感するには自ら気付ける仕組みが必要です。なにかガイドラインのようなものがあるといいな〜と考えた始めたのが、スキルマップを作るきっかけでした。

そこで、思い出しました。わたしがまだ新人デザイナーだったころ、面接でどんなデザイナーになりたいの?と質問されたことがあったなって。どんな目標を持っているか面接官は知りたいですよね。

当時の浅〜い知識では、せいぜい「ディレクションもできるデザイナーになりたいです」くらいしか言えませんでした。デザイナーの上のポジションであるアートディレクターをイメージしただけ。それ以外のデザイナー像が思い浮かばなかったのが正直な話です。突っ込まれたらボロが出る、なんとも…コワイコワイ。

でも、もしデザイナーとしてどんなスキルを身につければ良いか知っていたら、もっと別の答えが出たんじゃないかとも思います。デザイナーのスキルを若手の頃に俯瞰できたら。きっと自分に必要なスキルが分かることで、目指す方向も見えたんじゃないかって。そうして出来たのがこのグラフィックデザイナースキルマップです。需要は低そうだけど、実はレタッチャー版もあります。リクエストがきたら出そうかな。

最後に。活用は自由にどうぞ。デザイナーを目指す学生や、悩める新人デザイナーの参考になったら嬉しいです。

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