"起立性調節障害：気をつけておきたい症状と対処法"

こんにちは、皆さん。今回は「起立性調節障害（POTS）」についてお話しします。突然のめまいや意識の失神、疲れや動悸などが生じることがあり、日常生活に影響を及ぼすことも。そんなPOTSについて、症状と対処法をご紹介します。

POTSとは？

起立性調節障害（Postural Orthostatic Tachycardia Syndrome、POTS）は、主に若い女性にみられる疾患で、体位変化（座って立ち上がるなど）に伴って急激な心拍数の上昇が起こる特徴的な症状を伴います。めまい、失神、動悸、疲れ、集中力低下などが主な症状として現れることがあります。

POTSの症状

POTSの症状は個人差がありますが、以下のようなものが一般的です。

• 急激な心拍数の上昇: 立ち上がったり歩いたりすると、通常よりも心拍数が大幅に上昇します。これに伴い動悸や息切れを感じることがあります。

• めまいや失神: 立ち上がると突然めまいが生じ、場合によっては失神することがあります。急激な血圧の変動が関与している可能性があります。

• 疲労感: 普段の活動でも疲れやすく、体力が持たないことがあります。日常生活に支障をきたすことも。

• 集中力低下: POTSの症状が重くなると、集中力が低下し、記憶力にも影響を及ぼすことがあります。

POTSの対処法

POTSは生活習慣の見直しや医療的なアプローチによって管理できることがあります。

• 水分摂取: 水分を十分に摂ることで血圧の安定を図り、症状の軽減が期待できます。

• 塩分摂取: 塩分を適切に摂ることで体液バランスを調整し、血圧の変動を緩和します。

• 軽い運動: 運動は徐々に始め、血流を促進することで症状の改善が見込まれます。

• 血圧安定薬: 医師の指導のもと、血圧安定薬の使用が検討されることがあります。

• 食事の見直し: カフェインやアルコールの摂取を控え、バランスのとれた食事を心がけましょう。

まとめ

POTSは急激な心拍数の上昇やめまい、失神などの症状を引き起こす疾患ですが、適切な管理法を取ることで日常生活の質を向上させることができます。症状が続く場合は医師の診断と指導を受けることが大切です。自分の体に合ったアプローチを見つけ、健康的な生活を送りましょう。次回は小児における治療の注意点に関してです。