知的障害・発達障害の方のための専門の保険会社~ぜんち共済~

知的障害や発達障害の方専門の保険会社があることをご存じですか?

「ぜんち共済」という共済があります。

知的障害や発達障害のお子様を持つ親御さんには割と知られている共済です。

ぜんち共済

ぜんち共済は2000年に出来た会社です。
全国知的障害者共済会を前身としていて、そこから「ぜんち」になっています。保険の種類としては「少額短期保険」に該当します。

対象者は、年齢が満5歳から74歳までの

・知的障害
・発達障害(ASD、ADHDなど)
・ダウン症
・てんかん
・上記内容に当てはまる方とそのご家族、ご親類
・当社が認める方、及び当社が認める団体・施設・企業に所属している職員の方とそのご家族

の方です。

最大の特徴は「健康告知がないこと」。

多くの発達障害の方の相談に乗らせて頂いていますが、特にお子様の場合は保険加入の選択肢が非常に少ないです。
緩和型の医療保険に加入できるようになるのは20歳から(こくみん共済coopは15歳から)なので、それ以前の選択肢はかなり限られます。

その中で、取ることの出来る選択肢の1つがぜんち共済です。

4つの保障

ぜんち共済には主に4つの保障があります。

①入院、通院
責任開始後の事由が原因の入院の際に、給付金を受け取れます。
精神が原因の入院は、支払い対象外になっています。

②特定疾病入院
ここで言う特定疾病は、精神遅滞、発達障害、ダウン症、てんかんのことです。特定疾病入院は、通常の入院よりも金額が低く設定されています。

③個人賠償責任保障
国内において、日常生活で他人にけがをしたり、他人のものを壊したりした時などの補償です。
示談交渉サービスもついています。

示談交渉サービスがあるかないかは非常に大きいです。

示談交渉サービスについては後日詳しく書きます。

④権利擁護費用保険金
虐待や差別、消費者被害などに遭った場合の弁護士への相談費用補償です。

普通の生命保険にはない②③④の保障(補償)が特徴的です。

また死亡保障もありますが、金額としては低く設定されています。

付帯サービス

医療に関する相談が無料で受けられるサービス、
法律・税務・社会保険に関する問い合わせが受けられるサービス、
介護の相談を受けられるサービス

などの付帯サービスが無料でついてきます。
本人だけでなく、家族もこれらの付帯サービスを使うことが出来ます。

こども傷害保険

満5歳~18歳までのお子様で、特別支援教育を必要とされる方が対象の保険もあります。

こちらは、上記の③個人賠償責任④権利擁護費用保険金と、ケガでの通院や入院がついている保険になります。

非常に安価で加入することが出来るので、個人賠償特約とケガの保障を付けたい、というお子様には選択肢として有効だと思います。

まとめ

ぜんち共済、名前だけは知っていたという方にも伝わればと思い書きました。

保障の金額等は、販売資料にあたるといけないので書いていませんが、興味のある方はこちらのHPからご覧ください。

もしデメリットがあるとするならば、死亡保障が少ないことと、74歳で保障が終了してしまうことです。

ただ、どの保険が良い悪いということはなく、ご自身やご家族に合った手段であることが大切です。
実際に、ご相談者の方に(自分自身では扱えませんが)ぜんち共済やcoop共済をご案内することも多々あります。

こうして通常加入が難しい方の受け皿があることは素晴らしいと思っています。

知らないと選択肢にもあがってこないので、今回はぜんち共済についてまとめました!

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