発達障害の自己受容
日々、発達障害の方からお金や制度にまつわるご相談を頂けたり、ここ3日は連日Clubhouseでも発達障害を持つ方と話す機会があったりしました。
そんなこともあり、ほぼ毎日発達障害関連の方と話ができています。
発達障害の方との会話の中で特に気を付けていることがあります。
それは、
「発達障害をどうとらえているか」の前提を確認した上で話すこと。
自己受容をどのように行っているか、という点を理解した上話すことです。
同じ発達障害当事者でも、発達障害への捉え方はそれぞれ異なります。
また、本人に限らず発達障害のお子様や配偶者を持つご家族も同様に捉え方は本当に様々です。
今日、clubhouseで発達障害のお子様を持つ親御さんを持つ方々や当事者の方々と話すルームがありました。
そこである当事者のスピーカーの方がお相手の受容度を決めてかかり、やや上からのアドバイスをしていたのがとても気になりました。
(空気を読むのが苦手なのは特徴の1つなので、何とも難しい部分ではあるのですが)
スピーカーの方はすでに障害をポジティブに転換して捉えることが出来ている方でした。話しぶりからは、苦労の末に今があることが伝わってきました。
ここまでかなり頑張ってこられたのは確かだと思います。
しかし、スピーカーに質問を投げた方は「捉え方に困っている」と言っていなかったのに、アドバイスを受けた形になっていました。
相手の自己受容を把握した上で話をしないと、コミュニケーションが歪になってしまいます。スピーカーの方が一方的にお話しされていたこともあり、質問者の真意は聞かずに次の話にいってしまいました。
また、発達障害について全ての人が同じようにポジティブに捉えることが出来ている訳ではなく、ポジティブな捉え方が誰しもに当てはまるとは限りません。
「発達障害」の言葉の中には、ADHD、ASD、LD、IDなど様々な障害が含まれます。程度も人それぞれなので、「私が上手くいったことがあなたも上手くいく」とは限らないと思っています。
人によってアドバイスが負担にさえなり得ます。
ところで、自分はどうったか。
僕は診断がつくのが怖いと思うタイプではなく、診断後はこれまでの違和感の理由が分かってホッとしました。
「自分はこれまでと何も変わらない」と最初から発達障害をかなりフラットに捉えることができたタイプでした。
父の影響があるかもしれません。
無理に「特別だ」とポジティブに捉えることもなく、
悲観的になることもなく、
ただ苦手な部分は自分からお願いする、というスタンスです。
ADHDあるあるの失敗はありますが、面白く思えています。
(ご迷惑をおかけしている方へは申し訳ないと思っています!!)
相談者の方やたどうのうズ、Twitterなどで多くの当事者の方のかかわりを通して、発達障害への捉え方が人それぞれであることを学びました。
だからこそ、自分の専門の分野であるお金や社会保障の分野以外のこと、特に捉え方やメンタル的な部分については深く話さないようにしています。
ご相談頂いた時は、専門家の方(カウンセラー、コーチ、キャリアコンサルなど)に相談して頂くようにお伝えしています。
話すことがあるとしても、「あくまで自分の例」として話す時だけです。
ヴィトゲンシュタインの言葉を借りれば
「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」
でも、近しい境遇にいるから話をしたい。
それならば、相手が発達障害をどのように自己受容をしているのかを理解した上で、コミュニケーションを取ることが大切です。
発達障害の方と関わる人間として、当事者として、誠実な在り方を追求していきます!!
発達障害の方向けのFPサービス活動しています。
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