折原圭

短編小説が置いてあります。
    • トンチンカン

      昭和30年頃の北海道。鍛冶屋を中心とする連作短編小説です。 トンチンカン。ズレと鉄がテーマです。長さは5000字前後

もんどりうって世界が(9995文字)

1/7 恋心とか異性への興味とか、そういう出口が必ずあるものだ、と思っている人が多すぎた。 あの子が休み時間に席を立つのも誰かと話をするのも何か理由があるはずで、そ…

2年前

距離とゴミのあるべき(10069文字)

1/9 mから始まる覚えられんほど長い名前がついた小さな惑星のテラフォーミングが万全になりつつある今、人間の格差は物理的な距離に表れるようになった。 際立って金持ち…

3年前

冗談がへたくそ(9999字)

1/12 駅の扉にさわるのが嫌だった。 田舎の古い駅だ。分厚い本のような取手の赤色は赤というより小豆色で、赤になりたがっているのは分かるがなりたがっているだけ、という…

3年前

トンチンカン

あの家にまつわるあの家の人達の記憶は薄く、今やほとんどすべてが音の存在です。 あの家の工場の職人たちと話したことはある。職人たちと家族の飯炊きをしながら掃除や風…

3年前

秋風(10012字)

1/12 旅×エッセイをテーマに掲げるウェブメディア「kikou」にいくつかの文章を寄稿している。「紀行」をローマ字で書いただけか、大丈夫なのかと思ったけれどなかなかファ…

3年前

こおりの塔(5243字)

透明なコップいっぱいに氷を入れる。横からしばらく眺めて、シンクに捨てる。そんでまたガシャガシャカラランと氷をコップにぶち込んで、眺めて、捨てる。何がしたいんだよ…

3年前