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少年院 №20 調査と言う名のもとに・・・。

 俺はびしょ濡れの体操服を脱ぎ捨て、下着姿で座り込んだ。カラカラに乾いた喉を潤すのは生水しかなかったが、文句は言えなかった。丸出しの便器の横にある洗面器の蛇口をひねると、俺はたらふく飲み干した。その後頭から水をかぶり体温を下げた。少年院の入浴日は火・木・土の3日だけで、しかも午後に入る為、すぐには入浴ができず、本来ならシャワーでも浴びたい気分だが、濡れたタオルで身体をふくことしかできなかった。どうせなら入浴の時に下着を替えたいのだが、パンツまでびしょ濡れなのでこの場で替えざるを得なかった・・・。こんなに疲れたのは、警察から本気で逃げた時以来だった・・・。自分の体力の無さに愕然とした。しかし、平の体力には驚いた。さすがに1年7ヶ月もこんなHARDな生活をしていたら、間違いなく鉄人の様な肉体を得られるであろうと実感した・・・。俺は悔しくて苛立ちを隠せなかった・・・。何時しか平にライバル心を燃やしていたのだった・・・。

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