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【PR TIMES 5位】シードベンチャーの資金調達プレスリリース

資金調達のプレスリリースでPR TIMESの5位になった経緯と数字を共有します!

株式会社ジェイタマズの小池桃太郎です。
2021年1月18日にシードラウンドの資金調達のプレスリリースを行い、
PR TIMESのランキングで5位になりました!!


本投稿では、資金調達のプレスリリースで何を行ったのか、結果どうであったか、数字も含めて公開させていただきます。ベンチャー企業、スタートアップにとって参考になると嬉しいです!
(もっと上手な広報を行っている企業はいっぱいあると思いますので、
是非皆さんの知見も教えていただきたいです!)

プレスリリースはこちら

今回、PR TIMESの「24時間以内に配信されたプレスリリースのアクセスランキング」で5位でした。
ちなみに、「SNSで話題のランキング(facebookのいいね数)」は9位、
「7日以内に配信されたプレスリリースの直近24時間アクセス数ランキング」はベスト30でした。

※「このプレスリリースが正解だ!」という記事ではなく、プレスリリースの数字の事例があまりなかったため、皆さんがブラッシュアップしてもっとノウハウが定型化されると嬉しいなと思っています。

まずは結果の概要

結果のサマリーから共有します!

【1週間の概要】1月18日~1月24日(7日間)
★PR TIMESプレスリリース★
 〇ページビュー:4,265PV
 〇記事掲載:4
  ・TECHABLE:https://techable.jp/archives/171404
  ・SalesZine:https://saleszine.jp/news/detail/3165
  ・創業手帳:https://sogyotecho.jp/news/20220119j-tamas/
  ・TechCrunch:https://jp.techcrunch.com/2022/01/20/j-tamas/
★ホームページ★
 〇問い合わせ:計87件(お問い合わせ36件、資料請求51件)
 〇CVR(セッションあたり):5.95%
★SNS★
 〇facebookいいね:549
 〇Twitterいいね:500


問い合わせを合計で87件、PR TIMESのランキングで5位となったため、
社内は非常に盛り上がりました。

なぜプレスリリースに気合を入れたか?

理由は「シードベンチャーは無名であり、世の中から注目を集められる機会は資金調達しかない。だったら気合入れようじゃないか!」です。

実はこの言葉、株主であるスカイランドベンチャーズの木下さんからのアドバイスです(ありがとうございます!!)。
その時一緒に共有いただいたのが、M&Aクラウドさんの「調達ブースト広報」です。シンプルにすごい事例です!!!

ということで、ジェイタマズはシードベンチャーとしての戦い方で資金調達を盛り上げようと決めました。

まずはベンチマーク

とにもかくにも全てはベンチマークから決まるので、
M&Aクラウドさんの事例を拝見すると、
目的を決める、ネーミングを決める、メディアへの情報提供、KPIを決める、目的(採用)の仕込みを行う、当日の動きを決める、プレスリリースの写真品質にこだわる・・・・・
すごい!!!!全てはまねできない!!!!


ということで、ジェイタマズは下記行いました!

1.目的を決める
2.ネーミングをする
3.PR TIMES
4.facebook
5.Twitter
6.採用系:Wantedly、Meety、youtrust
7.その他
8.当日の動きを決める
9.写真品質にこだわる
10.HPをリニューアル
11.公開データベースへ報告する

1.目的

ズバり、「エンジニアを採用する!」です。こんな人が欲しいというのをスキル面や性格など定義してイメージすることにしました。

2.ネーミング

名前は「PR大作戦」です。取締役の中浜さん命名で、スプレッドシートも「PR大作戦」という名前のスプレッドシートでした笑

3.PR TIMES

ベンチマーク時にPR TIMESのランキングで上位に入っていた「資金調達のプレスリリース」を見て、M&Aクラウドさん、CBcloud株式会社さん、株式会社ventusさん、株式会社IVRyさんをベンチマークさせていただきました!

M&Aクラウドさん
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000038.000018978.html

CBcloud株式会社さん
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000098.000016726.html

株式会社ventusさん
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000033437.html

株式会社IVRyさん
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000056805.html


各社のプレスリリースを分解してみると、多少順番は違いますが、
「見出し、小見出し、導入、画像、詳細、詳細2、投資家コメント、代表コメント、詳細3、自社について、会社概要」で構成されていました。
それぞれルール化すると、

見出し:見出しは50文字、最初の20字で「気になる言葉」を入れる
小見出し:大きな思いを40~50字で記載
導入:200-400字で記載、何に使うかのサマリーを明記
画像:採用用途はメンバーの写真を使う
詳細:背景と今後の展開(目的)はマスト
詳細2:※「背景と今後の展開」をセクションとしてわけることもOK
コメント:パートナーからのコメントに写真を付ける場合あり
コメント:代表コメントは200-400字
詳細3:採用の概要を記載することもある
自社について:大きい思いと具体的にできることを記載
会社概要:ほぼどこの企業も同じ項目を記載

プレスリリースベンチマーク

ということで、ジェイタマズも同じ構成でやらせていただきました!

ここでHeadline Asiaの林さんから
「資金調達のビジュアルを入れたほうが良い」
とアドバイスをいただきました。

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これ、重要でした!ありがとうございます!

オンラインメディアの方が転載ではなく記事作成される際、TechCrunchさんもSalesZineさんもTECHABLEさんもこのビジュアルをご使用されていました!
これ、やったほうが良いですね!!

4.facebook

13社の投稿を拝見させていただきました!

(株式会社Engineerforce、ユアマイスター株式会社、School With、アセンド株式会社、株式会社メイキップ、株式会社バイオフィリア、MyDearest株式会社、株式会社 Magic Shields、Wakuwaku Inc.、株式会社Muscle Deli、株式会社PRIME、プライシングスタジオ株式会社、tecture株式会社)


先達者の皆さんの投稿をベンチマークしつつ、各々の投稿を事前に作成しました。
さらに個別で投稿のシェアをお願いしました。
しかし、投稿のシェアのお願いは結構負荷の高いお願いになるので、
「本当にお願いしたい人(そして優しい方)」を数人だけ絞り、
リストアップしてお願いしました。
(皆様本当にありがとうございます!
 皆様のおかげで、SNSで話題のランキング9位に入りました。)

プレスリリースfacebook

5.Twitter

10社ベンチマークさせていただきました!
さらに5社は独自指標でベンチマークしました!

いいね1点、リツイート5点、引用リツイート10点と重みづけをして、
1フォロワー当たりの得点:

$${PR点数/フォロワー = \dfrac{いいね×1+RT×5+引用RT×10}{フォロワー数}}$$

これで見ると、株式会社Quollio Technologiesさんが0.39とすごかったです!ということで、ジェイタマズもこの独自数値で効果を計測しました。

※この独自指標は「1フォロワーがどのくらい応援してくれたか」の指標なので、もっと良い指標を教えてほしいです・・・(インフルエンサーが相対的に不利なので、フォロワー数を指数換算すると予測できるかも・・・)

ちなみに、プレスリリースが出てから30分以内に1人目が投稿し、複数人が各アカウントで投稿する場合も1時間以内に行っているケースが多いです。
(最速はM&Aクラウドさんの3分後!さすがです!)

6.採用系:Wantedly、Meety、youtrust

言わずもがなですが、どんな投稿をしているか、各媒体でそれぞれ先達者たちをベンチマークし、自分たちの投稿を仕込んでいきました!

7.その他

ジェイタマズに関連するtweetを逃さないよう、iftttを使って「ジェイタマズ」を含むtweetがあったらSlackへ転送しました。
こちらを参照して設定しました(ありがとうございます!!)。

さらに、WEB上で「ジェイタマズ」を含むWEBページが新しく作成されたらSlackへ転送しました。
こちらを参照させていただきました(ありがとうございます!!)。

これで、「ジェイタマズ」が含まれるtweetもWEBページも逃さない体制ができました!
(そして、社内を盛り上げるためにもこれは効果ありました!!)

8.当日の動きを決める

当日は色々やることがあるので、時間と担当を決めてスプレッドシートで管理していきました!

当日のスケジュール

終わったら「済」に変えていき、どこまで終わったかを漏らさないようにしていきました。各媒体の投稿時間も先輩スタートアップを参考にして作り、投稿内容は基本的に事前作成しておくように進めました。

9.写真品質にこだわる

実績のあるすごいプロである藤森さん(https://twitter.com/yuhki_fujimori)にお願いしました!
いきなりTwitterのDMを送りましたが、ご返信いただき、色々とご相談させていただきました。
この度は本当にありがとうございます!!

撮影場所からカット、当日の盛り上げ方まで色々とご指導、ご提案いただいたおかげで最高の写真を撮影できました!

キャピタリストの方にもお忙しい中お越しいただいたため、当日のスケジュールと想定カットを事前に洗い出しました!

タイムテーブルを事前にすり合わせておいてよかったです!

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プレスリリースだけでなく、採用媒体やWEBページ、営業資料など、様々な用途を想定して、色々なスタートアップをベンチマークしました!
(特にブランディングでいいなと個人的に思っているスタートアップを10社程度抽出しました。)


約20カットくらいを事前に選定しましたが、写真を見れば見るほど、「この企業のブランドイメージはすごく工夫されているんだなぁ」といっぱい感動しました。

写真ベンチマーク

ということでいよいよ撮影!
和やかな雰囲気で色々なカットを撮影し、全員テンションが上がっていました!専用スタジオの撮影は非常に良いです!!

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※「小池以外全員真顔」とかも撮影したりしてました。笑

10.HPをリニューアル

「HPダサいと良い人を採用できない」と木下さんよりアドバイスをいただき、SBIインベストメントさんにご紹介いただいたイジゲン株式会社さんへお願いしてWEBサイトをリニューアルしました!

OPTEMOのサービス内容やプロダクトへの想い、提供価値やブランドイメージなど、全てを汲み取っていただき、ビジュアルやイメージに落とし込んでイラストも一から作っていただきました。

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丁寧なディレクション、対応の速さ、デザインのクオリティ、実装のクオリティ、全て最高でした!
しかも納期に余裕がない中、本当にありがとうございます!!
(結果的にお問い合わせが1週間で87件になりました!)

是非見てください!!!

11.公開データベースへ報告する

社名で検索すると、ユーザベースさんのINITIALさんとフォースタートアップスさんのSTARTUP DBさんが上位表示されるため、それぞれ報告をしました。

INITIALさんは登記変更の確認があり、フォースタートアップさんは公開記事の確認があり、両社とも「チェック体制がさすがだ!」と感じました!

無事に最新情報へ更新することができました!
対応が非常に早いものの、プレスリリース前に連絡を取れる状態にしておいた方がいいかなと思います。

ジェイタマズでは小原さんのStartPass(https://startpass.jp/)を利用させていただいておりますが、有難いことにStartpass内でも取り上げていただきました!

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本筋と離れますが、StartPassはめちゃくちゃ良いです!
今回の資金調達もそうですが、B Dash Camp、TechCrunchでファイナリストとしてピッチする際、StartPassの小原さんには本当にお世話になりました!
資金調達だけでなく、採用や経営課題までものすごく利用させていただいてます。

いざ当日!

当日はランキングに入ったりするとSlackで共有してました!問い合わせもたくさんいただき、ランキングにも入り、全員のモチベーションがかなり上がりました!

一番うれしかったのは、浮かれることなく、どちらかというと「お問い合わせしてくれた方を全員幸せにしよう!」とむしろ全員が気を引き締めたことです。

わかりやすい数字の結果としてはランキングやいいねですが、1人1人のお客様へ向き合い、1人1人へ価値を出すことが大事なので、一番大事なことをブラさず進めたことが一番うれしいです。


そして、結果が出れば出るほど、「いいねやシェア、リツイートなど応援していただいた全ての方のおかげだ」と実感しました。
ジェイタマズだけの力では到底無理であり、支えていただいている皆様のおかげだと本当に感じました。
応援していただく全ての方に恩返しします!

細かい結果も公開します!

参考になるかわかりませんが、1つの結果としてご参照いただきたいです!

【1週間の概要】1月18日~1月24日(7日間)


★PR TIMESプレスリリース★
 〇ページビュー:4,265PV
  ※3,500PVを超えるとランキング圏内かなという肌感でした。
 〇セッション:4,202セッション(1.01PV/セッション)
 〇PC:58.87%、スマートフォン:39.60%、タブレット:1.53%
  ※PCが約60%はBtoBという性質の影響もありそうです!
 〇転載サイト:47
 〇記事掲載:4
  ・TECHABLE:https://techable.jp/archives/171404
  ・SalesZine:https://saleszine.jp/news/detail/3165
  ・創業手帳:https://sogyotecho.jp/news/20220119j-tamas/
  ・TechCrunch:https://jp.techcrunch.com/2022/01/20/j-tamas/
  ※記事掲載いただいたメディアの皆様、本当にありがとうございます!
★ホームページ★
 〇問い合わせ:計87件(お問い合わせ36件、資料請求51件)
 〇ページビュー:3,520PV
 〇セッション:1,461セッション
 〇CVR(セッションあたり):5.95%
★facebook★
 〇いいね:549
 〇コメント:51件
 〇シェア:14件
★Twitter★
 〇インプレッション:53,362
 〇いいね:500
 〇関連tweet:94件
 〇リツイート:44件
 〇引用リツイート:10件
 〇返信:17件
 〇URLクリック数:229件
 〇1フォロワー当たりの得点(独自指標):0.28
  ※Quollio Technologiesさん、改めてすごいです!!!

反省と今後の改善点

プレスリリースを使ったPR大作戦は、3か月前くらいから準備するとゆとりがあるなと感じました。今回、実質1.5か月くらいで準備しましたが、かなりパツパツだったので、HP作成やSNSの強化といったリードタイムの長い仕込みはもっと早めにしないといけないなと思っています。

広報のプロが「メディアとコミュニケーションが大事だ」という意味を痛感しました。「さあPRするぞ!」という時に連絡を取れるツテと手段がないと何もできないので、普段からコミュニケーションを取る必要がありますね!

加えて、次回は動画やSlideshare(採用ピッチ資料)なんかもやりたいですね。(SmartHRさんかっこいい!)

次回は導線も可視化して、どこで歩留まりがあるか、もっと数字を明確にしてみたいなと思います!

やってみて感じたこと

今振り返ってみると、「やってよかった!」と本当に思います。

今後資金調達される会社さんも是非M&Aクラウドさんの事例を見ながらベンチマークしていただきたいです。
そして、ジェイタマズの結果をドンドン超えて、「こんなことやりました!」をnoteに共有していただけると嬉しいです。

今回資金調達に伴ってPR大作戦を行いましたが、資金調達を無事にクローズすることができたのは、皆様のおかげだと本当に感じています。

 出資を検討していただいたベンチャーキャピタル、エンジェル投資家、事業会社の皆様、本当にありがとうございます。


 いいねやシェア、コメントをしていただいた皆様、本当にありがとうございます!


 そしてOPTEMOに共感していただいた全てのお客様、全力でバリューを出します!!!!OPTEMOに共感していただいたこと、後悔させません。人生を懸けて貢献します!!


 今回出資してくださったSBIインベストメントさん、千葉道場ファンドさん、Headline Asiaさん、スカイランドベンチャーズさん、本当にありがとうございます。
心強い投資家とご一緒できることが非常に嬉しく、同時に責任とやりきる覚悟をより強く持つことができました。


本気で日本の商習慣を変えます。


引き続きよろしくお願い申し上げます!!!!

株式会社ジェイタマズ
代表取締役CEO 小池桃太郎


DMとかでご連絡いただけましたら、今回のPR大作戦で使ったスプレッドシートや共有できるものもお見せします。もっと良い取り組みをしていただき、ノウハウをお互いシェアできるとすごく嬉しいです!!


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