№33.紫金色の空

このできあがった色を見てごらん。

どちらもまざりあったこの色を。

これはうずをなし、下へ下へとおりている。

こちらからみていると、おりて見えるね。

しかし、あちらからは

上へ上へとのぼっている。

そのように見えるんだよ。

では

そのまんなかに立ってごらん。

そうそうちょうどそこらへん。

ほら、感じるだろう。

ここがちょうどぐあいのよいところ。

すべてがまざりあった色の

なんと美しいことだろう。

この空と

君が

まったく同じ輝きに。

その纏った紫金色。

三十三の角度をあげよう。

この角度を使いこなすには

常に廻らなければならないよ。

ミラーボールのように

くるくると

くるくる

くるくる

そうして君は

世界を照らしていくだろう

君だけの世界

輝ける世界

この暗黒の中で渦巻く銀河の如く

君もそうして

そのように

産みおとしては消えていく

嘆くでもなく

喜ぶでもなく

憂うでもなく

安らぐでもなく

そのすべてがまざりあっている

この空のように。

すべてがあり

すべてがない

この空のように。

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