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岡山新報デジタル【古事記】

◆古事記5

須佐之男命

黄泉国よもつくにから逃げ帰ったイザナキは、黄泉国のけがれを祓おうとして日向ひむかの阿波岐あわき原はらというところで禊みそぎをする。そこで自身が身につけていたものや体に付着していたものを払ったところ、そこからまたさまざまな神が出現するのだが、最後に左の目を洗ったところ天照大御神(アマテラスオオミカミ)が、右の目を洗ったところ月読命(ツクヨミノミコト)が、鼻を洗ったところ須佐之男命(スサノオノミコト)が出現した。 三柱の貴い神を出現させてイザナキは大喜びして、アマテラスに高天原を、ツクヨミに夜の食国を、そしてスサノオには海原を統治するように命じた。
 ところがスサノオは、自分は亡き母のいる根ねの堅州国かたすくにに行きたいと言って泣いてばかりいて、そのおかげで父のイザナキの怒りを買って追放されてしまう。その後は高天原たかまのはらに行って姉の邪魔をし、大暴れをして姉の石屋いわや籠もりの原因となる行為をする。高天原の神々の働きによってアマテラスは再び出現するが、その原因を作ったスサノオは追放される。 その直後、スサノオは大おお気津比げつひ売神めのかみという女神を殺害するが、出雲に降った後には八俣大蛇(ヤマタノオロチ)を退治し、大蛇に食われる運命にあった女神を救うことになる。


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