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記事一覧
ふくしまの、まちをつくる人たち #10
いちご家族 太田啓詩 -Ohta Keishi-
1.いちご家族として生きる。 福島県鏡石町に今年11月の初出荷をめざすいちご農家「いちご家族」があります。
いちご家族の代表の太田さんはもともと鏡石町の出身。大学進学を機に地元を離れ、その後は製薬会社に就職し関西方面でMRとして順調にキャリアを歩んでいました。
福島に戻ってくるつもりはなかったという太田さんに転機が訪れたのは2011年3月11
ふくしまの、まちをつくる人たち #9
Kumando Yasai 菅野雄一 -Kanno Yuuichi-
1.地域の飲食店とイタリア野菜をつなぐ
私は今回、kumando yasaiという屋号でイタリア野菜を作っている菅野雄一さんにお話を伺いました。
菅野さんは、伊達市にある料理店で働いていたとき、シェフ達からイタリアの郷土料理について学びました。一緒に働く中で、そのシェフから「トスカーナ地方の冬の煮込み料理には、特有
ふくしまの、まちをつくる人たち #8
渋谷フルーツガーデン 渋谷憲道 -Shibuya Norimichi-
1.市場への出荷から、個人販売へのシフトする。
渋谷憲道さんの営む渋谷フルーツガーデン。渋谷さんご夫婦とご両親の4人で営むこの農園では、桃を主力としながら、りんごやあんぽ柿も育てている。渋谷フルーツガーデンの桃は、7月から9月まで様々な品種を栽培しており、どれもが品種ごとの個性的な味わいを楽しむことができる。
収穫された
ふくしまの、まちをつくる人たち #7
books&cafe コトウ 小島雄次 -Kojima Yuji-
books&cafe コトウを営む小島さん。昨年4月に福島市内では数少ない”古本屋”をオープンさせた。築4〜50年は経っているであろう木造の建物の2階に上がると、コーヒーの香りとレコードの音が流れてきて、僕たちを迎え入れてくれた。この日は、半袖で過ごすには丁度いい気温で、大きく開いた窓からは、心地よい風が通り抜けていた。この場
ふくしまの、まちをつくる人たち #6
カタル葉 穴澤史緒 -Anazawa Fumio-
これまで、一体どれだけの人が彼の言葉にちゃんと耳を傾けてきただろうか。
はじめに断っておいたほうが良いと思うのだけれど、この記事で「カタル葉」がどんなブランドなのか、きっちりと定義されることはない。ただ、これからどんなブランドになっていくのか、想像してもらえるとは思う。進化の途中である彼の現在を伝えることに徹したい。
それから、これまで穴
1/28『芸術と技術のあいだ展』開催
今回、企画を通じて一番伝えたかったことは、作品を”鑑賞”することは「そのモノが持つ本質的な価値を考えること」だということ。そして、それは何も芸術作品だけでなく、もっと身近なものにもその視点を持つことが大切だということだ。
企画の内容としては、最初に短編アニメーション作品をみんなで鑑賞して、感じたことやどんな風に見たかということを聞いていく。次に、彼らの商品・製品を見て、参加者から感じたことな
ふくしまの、まちをつくる人たち #5
OPTICAL YABUUCHI 藪内義久 -Yabuuchi Yoshihisa-
_真摯なものづくりをする人たちの想いを伝えたい。
OPTICAL YABUUCHIは、福島近郊に住んでいる少し感度の高い人なら誰もが知っているような、福島を代表する眼鏡屋さんだ。国内から海外のものまで、センスの良い眼鏡がたくさん置かれている。これらの眼鏡のほとんどは、藪内さん自身がセレクトしたものだそ
ふくしまの、まちをつくる人たち #4
仁井田本家 仁井田穏彦 -Niida Yasuhiko-
_創業300年を迎えた年に、起きたこと。僕が郡山市田村町にある酒蔵、仁井田本家を知ったきっかけは、「仁井田のスイーツデー」。仁井田のスイーツデーとは、仁井田本家が毎月開催する糀を使ったスイーツの販売をメインとしたイベントだ。
当時まだ東京に住んでいた僕は、Facebookに毎月流れてくるスイーツデーの写真をみて、福島にはおもしろい酒蔵が
ふくしまの、まちをつくる人たち #3
OBROS COFFEE 荻野夢紘 -Ogino Yumehiro-
___暮らしの中に、コーヒーを楽しむ文化を。
郡山にある、OBROS COFFEEは、ハンドドリップでスペシャルティコーヒーを出してくれるカフェだ。経営するのは、バリスタの荻野兄弟。荻野兄弟=オギノブラザーズでOBROS。兄弟の仲の良さを感じて、なんだかほっとする。
OBROS COFFEEのコーヒーは、詳しくない
ふくしまの、まちをつくる人たち#2
ecru 梶原映実 -Kajiwara Eimi-___ecruを知った日。
はじめてecruのことを知ったのは、今から4年前、ecruがスタートした日のこと。
福島の友人から、「今度、友達がフリーランスでウェディングプランナーをやるんだって」と教えてもらった。その時見たHPの世界観や、同い年(当時26歳)で独立して事業を立ち上げたことへの驚きを今も覚えている。
残念ながら、その時自
ふくしまの、まちをつくる人たち #1
Helvetica design 佐藤哲也 -Sato Tetsuya-__Helvetica designとの出会い
ヘルベチカデザインの佐藤哲也さん、遠藤令子さんとの出会いは、約1年半前の2015年5月に渋谷のヒカリエで開催されたD&DEPARTMENT主催の「地域とデザイン」というイベントだった。
地方のデザイナーの仕事というと、行政や企業が開催するイベントのチラシ製作などがほとんどという