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【本日の一品】三岸好太郎美術館と北海道立近代美術館「へそまがり日本美術」でオリジナルグッズをゲット!

札幌は真夏日も少し落ち着き、マラソンが終わったと同時に一気に涼しくなりました。最高気温が20度いかない地域もあったりして、急に秋の気配といったところ。もう扇風機しまってもいいのかしら…。

三岸好太郎美術館で「貝殻旅行 三岸好太郎・節子展」へ

この日は三岸好太郎美術館へ。「貝殻旅行 三岸好太郎・節子展」を見に行ってきました。

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三岸好太郎美術館大好きなんです。北海道の若手作家を応援している姿勢が好きだし。そもそもこのような特定の作家をフィーチャーした個人美術館が好きで、一人の作家をじっくり見られるのが嬉しいですね。

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この展覧会は三岸夫妻の二人展。「貝殻旅行」という名の最後の夫婦旅行を芯に、二人の出会いから、好太郎の死後の節子の生き様を展示しています。

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今回は北海道新聞社とSTV札幌放送局が主催で入っているためか、写真OKなスポットもいくつか用意されていました。

限定ショップもあったので、そちらでもグッズを購入しました。後ほどご紹介しますね。

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三岸好太郎は32歳で夭折。私は彼の年を追い越してしまいました。三岸節子は85歳まで生き、女流画家として道を切り開いてきたパイオニアです。

実は私も少なからず、この夫婦への憧れが。《のんびり貝》という作品が売れたお金で、夫婦で「貝殻旅行」と題した関西旅行に出かけるなんて、画風もロマンチックながら、夫婦の関係性も素敵かよー!と若かりし私は悶えたのでした。その帰り途、好太郎は一人残った名古屋で病死してしまうんですけどね…。

MUSEUM SHOP & CAFE きねずみで販売されているグッズが素敵です!

私が三岸好太郎美術館を好きな理由。その結構な部分を占めるのが、併設されているMUSEUM SHOP & CAFE きねずみさんの存在です!

過去にも一度グッズを紹介させていただきました↑

こちらのカフェからは学びが多いです。例えば著作権の関係から作品を直接使ったグッズは作れなくとも、カフェ自体を上手くブランディングすることでオリジナリティを出しています。

特に三岸作品は少女や蝶、貝殻や道化など、彼の作品を彷彿とさせるようなモチーフが豊富です。それらを上手く使いグッズ化している印象です。

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干菓子『蝶ト貝殻』¥ 840(税込)

こちらは三岸好太郎の代表的なモチーフ、蝶と貝殻を和三盆に仕立てたもの。詩『蝶と貝殻』の一節を抜き出したカードも。淡いピンクの箱、水色の包装も、彼の作品を意識した色使いですよね。

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Image Blend Tea 各¥ 820(税込)

そしてそして私の大好きなオリジナルグッズ、Image Blend Teaです!三岸好太郎の代表作をブレンドしたお茶。ティーバッグになっているのも嬉しいし、作品カードもオシャレ。このパッケージ、オシャレながら他館も参考にしやすいのでは?

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何よりこの、ブレンドの再現度が半端じゃないですよね?《花ト蝶》そのまんまかよ!という巧みさに唸ります。もったいなくてまだ飲めていないのですが、味は爽やかでこの作品の花の顔入りが漂ってくるような美味しさとのこと。うー素敵!

お茶はオンラインショップで取り扱いがありますが、干菓子はオンラインショップで完売。店頭分も売切れしだい販売終了だそうです。皆急げー!

(追記)干菓子『蝶ト貝殻』は完売だそうです!(2021年8月14日)

特設ショップでもお買い物をしました!

展覧会の特設ショップが出ていたので、こちらでもお買い物をしましたよ!

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筆彩素描集 『蝶と貝殻』をベースにしたポストカードセットがありました。

三岸好太郎は蝶や貝殻をモチーフにした素描作品を収めたこの画集を、1934年に100部限定で発売しています。

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ポストカードセットは2種類。どっちも買いました。こちらの素描集、発見されているものが少なく、三岸好太郎美術館には、限定番号第0065番の1冊、そして製本がはずされて限定番号不明の3葉が収められています。100冊全て完売しているそうだったので、非常に貴重!

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こちらはマルマンのスケッチブック。表紙が筆彩素描集 『蝶と貝殻』仕様になっていますね。このように、本物の画集は当時には珍しいスプリング綴。確かに画集でこの綴じは今も珍しいかも。

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第2回春陽会展に入選した作品、《春の野辺》をモチーフにしたキャンディもありました。節子への求愛の姿を描いた作品、この作品が受賞してその後結婚…どこまでロマンチックなの…好き…。

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この作品、今は所在不明とのことです。まさかキャンディになって甦るとは、本人たちもびっくりでしょう。そしてこの三岸好太郎の顔がめちゃくちゃ絵に似てる…!

北海道立近代美術館「へそまがり日本美術」も見たよ!

近所の北海道立近代美術館では、「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」が巡回していましたよ。

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東京の府中市美術館からの巡回展。名企画ですよね。元々府中市美術館でやっていた時に行きたかったのですが、まさか北海道に巡回してくるとは。めちゃくちゃ嬉しい。

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ヘタウマという価値観で作品を見る面白さはもちろん面白いのですが、禅画をたくさん見せてくれたのがすごくうれしくて。白隠や仙厓の精神世界、北海道だけで生きていたらなかなか出会えないです。

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徳川三代将軍・家光の作品ももちろん衝撃的。動物の作品が多いので、子どもから大人までクスッとできるのも、懐が深い企画ですね。

なかでも、長沢芦雪の犬の作品、生で見られて嬉しい~!応挙は犬の姿を描いていますが、芦雪は犬同士の関係性、人間の犬を見る「愛おしい」という感情を丸ごと描いているような印象でした。右下のポストカード、可愛すぎでしょう。もっと買えばよかった。

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カフェ KINBI nicojicaもいつも行きます。フードメニューがとっても美味しいんです。この日はカレー❤

おわりに

久し振りにグッズ紹介記事を書いたらめっちゃ長くなっちゃった。最後まで読んでくださってありがとうございました。

皆さんも機会がありましたら是非、上記の美術館来てみてくださいね。ではまた次回!!

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