旅に出た
お久しぶりだ。きーぬである。
久しぶりなのは、旅をしていたからだ。リスボン、バルセロナ、グラナダ、マドリード、バレンシア、コペンハーゲンに行っていた。
三月に授業が終わり、イギリスの大学はイースター休みなのである。
きーぬは意外と旅ややりたいことに関してはこと速やかに計画を立てることができるので、今回の旅も二月にはすべてブッキングが終了していた。ほとんどは友達のおかげであるが。
ちなみに各都市でどんなことをしたか、どこに行ったかなど書き綴るつもりは更々ない。仮に説明的(descriptive)なブログなど見たければ、ほかを当たって欲しいと思う。
訪れた都市の中で、特にお気に入りだったのはリスボンとバルセロナ、グラナダである。グラナダは滞在時間が7時間ほどだったので、十分に見たわけではないが、それでもはっきりと”特別" と呼べる場所だ。
(グラナダ アルハンブラ宮殿からお気に入りの写真たち)
それらの中でも今日書くのはリスボンについて。他の都市についてノートを投稿するかは、いまいち怪しいところである。もちろん各都市最高だったが。
リスボン。きーぬはなんだか、リースボン、と伸ばして呼びたくなる。
留学前からなんとなくその都市の持つ雰囲気に強い興味があった。ポルトガルが鎖国時代の日本と特別なゆかりを持っていること、きーぬの好きだった森絵梨佳さんというモデルが写真集をリスボンの地で撮影していたこと、エッグタルトが無条件に美味しそうなこと、なんとなく猫が多そうなことなどが、たぶん主な興味の由来だと思う。
そして、頭の中にあったリスボンと、実際に訪れて感じたリスボンは大きくずれてはいなかった。実物はイメージよりももっと、とっても'さわやか'であったけれど。
さわやか、それはきーぬが滞在中ずっとリスボンの雰囲気を表現する際のキーワードだなと思っていたことばである。
あんなに統一されたデザインの大きな街で、道はお世辞にも広いとはいえず、アップダウンは激しいのに、なぜか圧迫感がない。空気がささっ、すーっと通り抜ける場所なのである。
この地に立って、別に何をしたというわけでもないけれど、リスボンの街が大好きになってしまった。風が通り抜ける旧市街を、ただただ猫のようにうろつき歩いているだけで。
旅の仕方は人それぞれだが、きーぬ自身は計画を細かめに立てることもあればほとんど準備をさぼってSponteniousで気まぐれな旅計画をすすめることもたまにある。
リスボンはどちらかというと後者であったのだが、それがたぶん吉と出た。
旧市街から外れた世界遺産地区に行くこと、有名な展望台と、リスボンを一望できるサン・ジョルジェ城、友達のおすすめのジェラート屋(リスボンのジェラートは本当に安くてうまいのだ)のほかには特に予定もなかったのだが、ゆっくり流れる時に合わせて、時々バスを間違えたりしながら、街と一体となって過ごすのがほんとうに、心地よかった。
季節が春ということもあるだろう。半袖で涼しいくらいの気温は、きーぬにとって文句なしの上機嫌メーカーであった。自分が訪れたのが四月だからというbiasがかかっているにしても、春のよく似合う街である。
ちなみに、リスボンで出会ったポルトガル人たちは、隣国に住むスペイン人たちと全く異なる雰囲気を持つ。サービス精神旺盛で本当に愛想の良い、笑顔が素敵なスペイン人と違って、リスボンの人々は彼らが主役、気分によって態度は変わるという感じなのだが、それでいて嫌な感じが全くしない。むしろ楽だなあと思っちゃうくらいだ。
そのおかげで二日間、力を抜いて、いつも以上に寛大になりながら街を眺めることができた。
この旅の写真をたくさん貼りたいのだが、なにせたくさんあって厳選していくしかない。とにかくリスボンの雰囲気が少しでも伝わり、行ってみたいと思ってくれたらあなたにとってもきーぬにとってももうけものである。
(以下、撮影 きーぬのNikon リスボンにて)
サンジョルジェ城は、景色で有名なところなのだが、やたら孔雀が多くいたことが印象に残っている。(全部で5, 6羽はいたのではないだろうか、うち2羽か3羽がオスの性質を持っていた。)ここでは孔雀が一番のスターのようだ。それに、辟易するねこたち。
窓デッキで陽気に演奏しているお兄さんズ。チップを欲しいというよりやりたいからやってる、って感じ。
リスボンでも、ビーガンフレンドリーな店を見つけた。Princesa do Castelo, Rua do Salvador 64A, 1100-466 Lisboa, Portugal https://goo.gl/maps/hC8S4m9mjeP7hEVC6
世界遺産地区ベレンから一枚。街からバスで30分くらいなのでぜひ。
少しは伝わったかな。リスボン、今すぐ飛んでいきたい。
きーぬ
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