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ビジネス系インフルエンサーが教えてくれない20代のキャリアの歩み方

今週はタイトルを変えて、私が思う20代のキャリア論に関して書きたいと思います。なぜこのような事を書きたいかというと、この1年コロナ禍もあり世界中が不安になっている中でいわゆるビジネス系インフルエンサーと呼ばれる方々が転職を煽って、煽って、弱みにつけ込もうとしている状況が目に余るようになってきたからです。私がこんなことを書いたところで状況が何ひとつ変わることはないとは思いますが、キャリアに悩んでいる若者にこういう意見もあるという事が伝わればと思います。

【前提】私の権威性を高めます

ビジネス系インフルエンサーの言うことに騙されるのは、彼らに権威性が実際にあるか、あるように嘘をついているからです。と言うことで、私の言うことにも同じように権威性を持たせる為にあまりこう言うことは言いたくないのですが、あくまで一般的なデータと比較した私が20代で築き上げた金融資産の額を共有します。結論、現金以外の株等の資産も合わせた金融資産合計は1400万程(私は結婚してますが、これは私個人の金融資産の額)です。マイナビの調査によると30代単身の平均金融資産保有額は327万。私の保有額はおおよそ上位10%以内に入ります。ちなみに、私の年齢は32歳なので、30代で居られる期間が後8年あることを考えれば、まだまだ上位に行ける可能性もあるでしょう。別に私は金持ちになりたいと思ったことはないですし、物欲とかがない結果このような事になっている要因も大きいです。あくまで、今後書く内容の結果、このぐらいの資産であれば築く事ができるかもしれないと言う前提になればと思い共有しておきます。

キャリア形成に最も大事なのは新卒就活に全力で挑む事

一番重要なのは新卒で悔いの残らない就活をやり切る事です。ビジネス系インフルエンサーは就職はオワコンとか、就職することは個性を捨てる事みたいに言う人も多いですが、99%の人はどこかしらに就職すると思うので、いちいちそんな外れ値の言うことを聞いても意味ありません。私は今回の転職活動で未経験職種に転職したのですが、巷では30越えたら無理とか、異業種に転職は無理、と言う風潮の中、最初1週間にエントリーした企業から3社内定をもらいほぼなんの苦労もなく転職する事ができました。それは大きく2つポイントがあって、

①前職(新卒で入社)でのキャリアが評価された
②新卒の就活で就職活動の事は大体わかっていた

事です。転職活動に対するインフルエンサーの主張と言えば、身だしなみとか挨拶とか、志望動機とか逆質問とか、は?そんなの誰しもが新卒就活で経験しているし何を今更言っちゃってんのって思うような内容です。転職する人ってみんな新卒の時まともに就活してなかったのかな。私の時はリーマンショックで今よりも全然有効求人倍率低かったから皆めちゃくちゃ必死。

だから転職よりも新卒で大企業に入る方が100倍タフな戦いでした。12月からWEBで100社以上エントリーし、その大半の説明会に2月、3月に参加し、ESも50社は出し、面接練習もゼミの人たちと毎日のように行い、毎日京都と大阪を往復して1日に何社も面接受けてました。当たり前ですよ、人生を最も左右する新卒で入る企業を決めるのですから。

新卒で入るべきは成長企業(できれば大企業)

新卒でどういった企業に入るべきか?私が思うに、それは「成長企業」です。大企業でも落ち目、現状維持がやっとの企業はお勧めしません。ここ数年で確実な成長を続けているが、意外と就職人気は高くないような企業が良いです。超人気の大手商社とかに入れればいいですが、そんな事を言うと高学歴、コミュ力お化けしか実現可能性がないです。だから、あんまり学歴が高くなくてもワンチャン入れる可能性がある企業価値の高さの割りに、就職人気はそんなに高くない企業がオススメです。

なぜそのような成長企業が良いかと言うと、単純に給料が上がりやすい、成果主義で若手から活躍できる可能性が高い、先輩方があまり優秀ではない、福利厚生は自然と良くなっていく可能性が高い、からです。給料、特にボーナスは基本的に企業の業績と連動します。調子が良ければ良いほど上がっていきます。いくら大手でも前年よりも利益が上がらない中、ボーナスが上がる可能性は低いです。次にそう言う企業は一般的な大企業に比べて成果主義の評価制度を敷いている場合が多いです。守りに入っている大企業は年功序列なので若手から裁量のある仕事をして行くのは難しいですが、成長企業であればそのようなしがらみが少ないので若手からバリバリ活躍できる可能性もあります。ちなみに、私が言う成長企業の中にいわゆるベンチャー企業は含みません。ひとつの基準としては東証一部上場はしているかどうかで判断しても良いかと思います。ベンチャーは教育体制が整っていないし、ベンチャーから大手に入ることは基本できませんし、ベンチャーしか知らない人はベンチャーの世界でしか結果を残すことはできません。あと、福利厚生ですが、金を稼げるようになってきた成長企業はその後世間的なイメージを必ず重視していきますので段々福利厚生は良くなっていきます。

新卒で頑張れなかった人はまず今いる環境で結果を出せ

もし新卒就活で頑張れなかった、うまくいかずあまり入りたくない企業に入ってしまったとしたら、そこで少なくても同期で一番になるつもりで努力をしてください。はっきり言います。仕事できる人はどんな業界、どんなポジションから仕事を始めても必ず頭角を現します。この業界だから自分の給料が上がらないとか、他の業界はもっと良いとか、他責思考は一旦置いておいてください。いつか転職するつもりでスピード感を持って努力を継続してれば仕事は必ず結果が出ます。スポーツとかはいくら頑張っても報われないことは多いですが、仕事は大概いつか報われます。だから前向きにまず今いる環境で結果を出してください。なぜ、今いる環境でわざわざ頑張らないといけないかと言うと、何の実績もない人間を雇うほど転職市場は優しくないからです。前職でしっかり働いてきたかどうかなんて面接で3言話せばわかります。客観的に大きな成果ではなく、自分に自信が持てるような結果が大事です。普段の業務で自分でしっかりKPIをたて、日々それにチャレンジする、達成できたら嬉しい、できなかったら悔しい、そうやってがむしゃらにやってればいつの間にか勝手に人は成長します。そこに業界は関係ありません。もう一度言います、仕事できる人はどんな業界、環境でも頭角を現します。

勇気と我慢を常に意識せよ

もう少し具体的にどのように仕事と向き合えば良いかと言うと、「勇気」と「我慢」これに尽きます。我慢しろってインフルエンサー言わないですよね。でもめちゃくちゃ大事ですよ。人生何年あるんですか?20代のうちに我慢して経験値を増やしとけば30代以降楽できるんですから、若いうちは我慢することを学びましょう。

勇気とは、自分の身の丈に合わない重要業務に対して積極的に手を挙げる、炎上案件こそ自分が責任を持って対応する、バッドニュースこそいち早く報告して怒られる、等の勇気です。これ、若い人できない人多いですよね。まず、手挙げないですね。例えば管理職とかは責任重いし、自分以外の人の事ばっかり考えなくてはいけないし、割りに合わない部分は確かにあります。しかし、人から指示されて働くのと、自分の責任で人を動かして利益を出して行くのと、天と地程経験値に差がつきます。とにかく、今の自分には厳しいかなって思ってもまず手を挙げて立候補してください。やると決まったらやるしかないから何やかんやうまく行くことが多いです。例え、失敗しても若いうちは誰も責めやしませんよ。逆にろくにそういった修羅場を経験せずに年功序列的にそのような責任ある仕事をやらざる得なくなったら大変ですよ。また、バッドニュースこそちゃんと報告してますか?こういうのできない人には絶対に重要な仕事は任せられません。

次に我慢です。言い換えれば感情のコントロールです。感情をコントロールできないビジネスマンは2流です。例えば、上司に怒られた時に反抗的な態度を取ってしまう、言われた通りできない部下を怒ったり距離をおく、勉強しなきゃいけないのに気持ちが乗らないからやらない、縁のない異性に振り回される、等です。別にプライベートなら良いと思いますが、仕事に感情や私情を持ち込んでも何のメリットもありません。仕事において感情をコントロールするコツとしては、自分がどう動けば全体最適になるのか?を常に意識する事です。インフルエンサーの方は多分我慢するな!やりたいことをやれ!って言うと思いますが、一人でできることなんてたかが知れてます。人と何かを成し遂げる為には、人に好かれることは大事です。人の為になる我慢は喜んでやった方が良い。

キャリアの勝負所を意識する

ある程度のキャリアを積んでいくと、今後の人生を左右するだろう勝負所、のイベントがやってきます。そこでしっかり結果を出しましょう。
私で言うなら、前職の会長が数年に一度部署の視察に来たりする日、1年に1回あるプレゼン大会の全国大会、等がありましたが、そこで少なくても及第点を取れれば今後のキャリアもある程度見えてくるような1日。キャリアを自身でコントロールしている感覚がないと、とかく毎日同じような意識でダラダラと働いてしまいがちです。でも、目に見えないし具体的に誰かにここが勝負だぞと言われなくても、絶対にミスしてはいけないこのようなイベント日をしっかり意識して準備をしましょう。1年間常に高いモチベーションを維持するのは大変です。こういう勝負所でしっかり結果を出せるように、自身の体調やモチベーションの管理をすることも大事です。

転職するのはある程度の蓄えができてから

転職は背水の陣、もう後に無いような経済、心理状態で挑むものではありません。新卒の就活でも同じですが、余裕のない人は基本的にうまく行きません。なので、少なくても経済的には多少の余裕はある状態で転職に踏み切りましょう。よく転職するなら現職を続けながらする、と言うのは私は実は賛成しません。働きながら転職ってめちゃくちゃ大変ですし、例えば10年ぐらい必死に働いてきたような人であれば、一回辞めて旅行したり、専門的なスキル習得の為に勉強したり、自由に時間を使っても良いと思います。働きながら勉強するのも大変なんですよね。ダラダラ働きながらプログラミングとか勉強するぐらいなら、辞めて期間決めて死ぬ気で勉強した方が人生単位で見れば絶対効率的です。しかし、その為にも経済的な余裕は必須です。仕事辞めたのに、バイトして小銭稼ぎながら勉強するとかは一番意味わからないので。具体的な金額は自分で安心できるぐらいの額で良いと思います。私は資産1000万になった時点で、金なんてどうでも良いって思えましたし、転職も気軽にできるマインドになりました。

安全資産を確保する為には自分への無駄な投資はするな

ここからは完全にビジネス系インフルエンサーと真逆のことを言います。自分への無駄な投資はするな。

例えば、私は20代で数えきれない程ビジネス書を読んできましたが、正直「イシューから始めよ」しか役に立った記憶がありません。嫌われる勇気、とか、ファクトフルネス、とかベストセラーですが何の役にも立ってません。ビジネス書はほとんど意味ありませんのでそんなものを読んで意識だけ高くするぐらいだったら、女の子とデートして生のコミュニケーション力を付けた方が良いです。また、自分への投資とか言って胡散くさいサロンに入ったり、高額のスクールに通ったりするのももってのほかです。とにかく、自分への投資はコスパをしっかり意識して色々な反対意見も省みながらどのようなサービスを導入するか考えてください。また、実務に関係がない勉強をするのもどうせ忘れるから時間と金の無駄です。異業種のことを勉強するなら転職する時で良いです。それまでは自分の本業にフルコミットしてください。高い時計買ったり、高級車乗ったりと言うのも無駄です。そんなことしなくてもモテる人はモテます。ただし、髪型とか身だしなみはちゃんと整えましょうね。

人生に一発逆転なんて基本的にない

長々と書いてしまいましたが、上記のようなことをしっかり継続できれば恐らく20代の後半にはある程度自分に自信があり、自分の人生をコントロールできる人生を歩み始めることができると思います。今回一番言いたかったのはどこかの業界に行ったら、誰かの言うことを聞いたら、人生一発逆転なんて話はないと言うことです。もし、本当の意味で人生を逆転するなら、例えば、大金持ちと結婚するとか、宝くじが奇跡的に当たるとか、そういったぐらいしか可能性はないでしょう。

むしろ、今一般的に勝ち組とされるポジションにいる人がこれから努力を止めるのでしょうか?そんなことはないですよ。みんな高いレベルの競争で必死に戦っていますから。となれば、その人等と同じような努力量ではもはやそう言う人には追いつけないのです。それでも逆転できますか?どうやって?と思います。今まで積み上げていない人がいきなり成功したいなんて虫が良すぎます。20代で何もできなかったなら、30代で倍頑張るか、10年遅れでそれなりの成功で満足するしかありません。厳しいですが、これが現実です。だから、若いうちから将来を無視して自分の感情のまま楽な道に逃げるのではなく、しっかり人生と向き合って、勇気と我慢で自分を鍛えて行くような生き方をするべきなんじゃないのかなと思い、このような日記を書かせて頂きました。







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