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雑文集 #2

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雑多な文章の集積の二個目です。
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2021年6月の記事一覧

雑文 #265 買い物恐怖症

雑文 #265 買い物恐怖症

買い物恐怖症になってしまった。と言うと大袈裟だが、要するに買い物がとてもきらいになってしまった。 きらいなのに、しなきゃいけない。もちろん娯楽のものなどは買わなきゃいいのだが、食料品や日用品を買うのさえいやなのだ。誰かが代わりにやってくれるわけでもないから、渋々買う。やりたくないことをやっているのだから、恐怖症にもなる。いつ頃からだったのだろう。ウキウキするような買い物も、気後れするようになった

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雑文 #264 夕暮れ時がいちばん好き

雑文 #264 夕暮れ時がいちばん好き

夕立というには早すぎる時間に大雨が降った。

遠出して仕事している私は大雨に濡れるのがいやだったけれど、それを見計らったように雨はぴたりと止んでくれた。

さっきの雨がなかったかのように明るく晴れる。

いつもより2時間早く仕事を終え、帰途につく。

周りには会社員より学生。

私は途中下車して駅ナカをちょっとずつぶらつく。 本屋でちょっと旅行書とロック誌を立ち読み。お惣菜屋さん

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雑文 #262 捨てる・捨てない

雑文 #262 捨てる・捨てない

家が狭い。

よく考えたら、洋服など消耗品。何か買ったら、何か捨てなきゃならぬ。
なのに捨ててない。部屋は膨らまない。結果モノでごちゃごちゃになる。

私は捨てるのが苦手だ。

今日は、洋服を七着捨てた。まだまだ捨てるべきものはある。わかっていながら七着がやっとだった。

それを着ていたときの思い出まで捨てちゃうみたいでいやなのだ。もちろん単純に「もったいない」というのもあるけれど、古くなったもの

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雑文 #261 言ってみること

雑文 #261 言ってみること

声を出して何か「前向きなこと」を言ってみればいいのだろうか。よくわかんないけど、そうは思っていなくても、とりあえず「言ってみること」で気持ちがupするのだろうか。 でも嘘は言えない。思ってもないこと言うと私はひどくストレスを感じる。「私は私が好き」…否、好きなもんか。「私は幸せ」…どこが?ねえどこが?そんな風に思ってしまうのだ。 無理をしていいのだろうか。「私はいまの暮らしを気に入っているし、

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雑文 #260 SNS世界だった頃

雑文 #260 SNS世界だった頃

マッチングアプリが流行っているようだけど、あからさまにマッチングではなかったにせよ、私の10年前はマッチングSNSだった。いや、ピークはたぶん2007〜2010年頃だったから、11〜14年ほど前か。 いずれにせよ、私はその頃無職で毎日家にいて、夜更かしをして、さみしい思いをしていたのだ。 昼間は概ね体調が悪く、夕方からマシになってくる感じだった。 新しい友だちがなかなかできない環境にいて、S

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雑文 #259  曇りがちなその空を一面晴れ間にできるように

雑文 #259 曇りがちなその空を一面晴れ間にできるように

時化た日記しか書けないね。

くるりのワンマンライブに2日間行って、だいぶ心がリフレッシュしたが、翌日の従姉妹の訃報でプラマイゼロみたいな感じになってしまった。 昨日の雑文も、読み返して気に入らなかったから、消した。 不安定な私。不安定な天気。梅雨は来るのか。それとも夏に突入か。 パキパキに晴れたって、グズグズ雨だったって、いずれ私は弱ってる。

くるりのライブについて、書きたいな。

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雑文 #258 燕の巣

雑文 #258 燕の巣

悲しいことがあって、早いとこ眠ってしまいたいけれど、眠くない。彼女が、いなくなってしまった。 ひとりで、いなくなってしまった。 苦しかっただろうか。寂しかっただろうか。病を患っていたので、それほど急な報せではなかったけれど、でもやっぱり急だったね。人は、いなくなる。彼女はスペインにいた。ずっと歳上の人。友達ではない。親戚だ。私たちは血が繋がっている。 彼女は、ピアニストだった。私たちはスペイ

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雑文 #257 船底より

雑文 #257 船底より

私は船底にいる。 大きな船の、長い航海中。 私の部屋は船底の食料庫。 船上ではパーティー。 何かっていうとどんちゃん騒ぎ。 退屈しのぎに恋をして、また退屈しのぎに嫌いになる。 私はそんなの関係ない。 ただ食料庫の管理をしていればいいだけ。 同居するのは鼠と猫。 猫が鼠を追っかける。 食料庫の中に小さなベッド。 私はそこで眠ってる。 猫が布団にもぐりこむ。 この部屋には、別

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雑文 #256  ミニブーケ

雑文 #256 ミニブーケ

昨日、季節がわからないとかモノクロの世界だとか書いていたら、今日、不意にお客さんからカラフルなお花のミニブーケをもらった。 紫陽花とばらが入ったもの。 ついでにお世辞も言われたり、お花と私の写真撮らせてと言われて撮ってもらったり… 仕事中相変わらずぼんやりして頭が真っ白になったりことばがうまく出てこなかったりしたけれど、そんな私を励ますかのようなミニブーケ。 そうだ、私は花をいじるのが好き

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雑文 #255 寝る心

雑文 #255 寝る心

6月だ。まったく、信じられない。一年の半分。 紫陽花に同情流し込む季節。 私は心が寝ている。ここんところ、心が立たない。何もする気がない。2週間前ぐらいからだっけ?それとも1ヶ月前?まるでそれはモノクロの世界。外に出たら、カラフルにばらや紫陽花が咲いているのに家では季節を忘れ「あれ…もうすぐ春になるんだっけ?」とか寝ぼけたことを思う。 この雑文で、改行ができない。いつからかできなくなった。n

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