松毬

まつぼっくりと読みます。 よろしくお願いいたします。

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マガジン

  • 私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。

    〜あらすじ〜 クラスの不良にイジメられる五百城 そして、そのイジメは日に日にエスカレートしていく 生きる事に絶望し、屋上で飛び降り自〇を図ろうとするが… そこに突然、幽霊が現れる。

  • 松毬の中編集

    1本読み切りの中編のまとめです。

  • 〜ここにはないもの〜

    〜あらすじ〜 齋藤〇〇は付き合っていた彼女にプロポーズしようとした夜に7年連絡を取っていなかった妹から連絡が入る。 その内容は『母がなくなった』という悲報であった。 紆余曲折しながら彼女と7年振りに実家にかえる〇〇。 そこで〇〇は母の愛情と大切な思い出を知ることとなる。

  • ~ 過去と未来の繋ぎかた ~

    小川〇〇は妹と乃〇坂高校に転校 そのクラスは少し変わっていた… 何かを隠している様子のクラスメイト だんだん見えてくる彼女たちの秘密 彼女らは一体何を隠しているのか 5期生サスペンス長編。

最近の記事

私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 最終話

瑛紗:〇〇、どうしたの? 〇〇: …… 〇〇は室外機の裏やドアの裏と何かを探しているかのようにキョロキョロしていた 瑛紗:探しもの…? 〇〇:いない… 瑛紗:私も一緒に探そうか? 〇〇:いないのか… 瑛紗:まぁ聞こえても見えてもいないよね… 〇〇:てれさ… 瑛紗:え… その時確かに 〇〇は私の名前を呼んでくれた 〇〇:瑛紗っ!いるんだよな… やっぱり呼んでくれてる 私は無我夢中で叫んだ 瑛紗:いる…いるよっ!! 〇〇:いたら返事をしてくれ!! 瑛

    • 私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part6

      五百城の自殺未遂から数日がたった 当たり前の話だがこの件は職員の間でかなりの問題となり、数日何度も会議が開かれた 不良たちのうち、 財布を盗んだ実行犯の少年は退学 他の2人も停学処分となった ??:○○先生〜! ○○:どうした、五百城! 茉央:弁当食べましょ〜!!! ○○:はいよー! 書類の整理をしていると五百城に呼ばれた あれから生徒の…いや、友だちの五百城茉央は昼休みになると弁当を持って職員室に来るようになった 茉央:やっとお昼だー!眠かったぁ笑 ○○

      • 風鈴が知らせるのは恋の季節。

        この時期になると… 家の縁側に風鈴をかざる チリン… という音は、 わしに毎年、『 夏 』を知らせてくれている そしてもう1人、 わしに『 夏 』を教えてくれる子がいる 彩:じぃじー! 爺:はいはい!彩ちゃん、よくきたね! 彩:うん!あっついね〜! 孫の彩がこの時期に帰ってくるのだ この時期は近くで縁日があり、その日にじぃじの家に来るのが毎年の流れになっていた。 娘のおさがりの浴衣を着た彩 年々、会うたびに成長している そしてそれを毎年見るのが生きがいであ

        • 私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part5

          〜10年前〜 死にたくない… でも… もういじめられたくない… 学校でも、家でも、塾でも、 何度もしてきた葛藤 ただ…飛び降りると決めたのに、 最後の1歩が怖くて踏み出せなかった 先生:危ないから…こっちへ… 〇〇:やだ!!こっちに来るな!! 担任の声など聞きたくもない だって何度も"助けて"と伝えたのに そんなとき… 屋上へつながる階段の人混みをかき分け1人の女の子が屋上へと辿り着いた 瑛紗:〇〇くんっ!!! 〇〇:くるなっ! 先生:池田さんっ!!!

        私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 最終話

        • 私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part6

        • 風鈴が知らせるのは恋の季節。

        • 私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part5

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        • 私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。
          7本
        • 松毬の中編集
          8本
        • 〜ここにはないもの〜
          12本
        • ~ 過去と未来の繋ぎかた ~
          11本

        記事

          私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part4

          ガチャ バタンッ 瑛紗:うわっ、いきなりびっくりした!!そんな勢いよく閉めないでよっ 茉央: …… 瑛紗:え、無視…? 茉央: …… 瑛紗:おーい!急に見えなくなった?笑 私を無視してまおちゃんは屋上の手すりに掴まり片足をあげ、よじ登っていく 瑛紗:え、え、え、ちょっとまって!!! 茉央: ……なに? 瑛紗:!!?(泣いてる…) 茉央: …… まおちゃんはボロボロと涙を流していた その顔は可愛らしい笑顔とは真逆で… 流れる涙が夕日に反射して、 まお

          私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part4

          私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part3

          あの日、、 まおちゃんが飛び降りようとした日から3日が経ちました 茉央:そうなのっ!!めっちゃ美味しいのっ!!だからまた築地に行こうと思ってて! 瑛紗:えー、いいなぁ!築地!! 茉央:てれちゃんはやっぱここから出れない? 瑛紗:うん、ここもでれないし、成仏もなんでかできないんだよねー笑 茉央:出れるなら一緒に行きたいのにー! 瑛紗:もうっ!なんで出れないのよー笑 茉央:笑笑 まおちゃんとは放課後にここ(屋上)で毎日のことを話すのが日課になっていた 前よりも笑

          私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part3

          私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part2

          茉央:あの… しょぼんとヘコむ幽霊に私は気まずさを感じて声をかけました 瑛紗:なぁに… 茉央:あの…元気出してください 瑛紗:むぅ、、、 茉央:(むぅ?) 瑛紗:べっ、別に落ち込んでないもん/// 幽霊はブンブンと首をふって強がっていた 茉央:(かわいい…///) 瑛紗:な、なに 茉央:な、なんでもないです!!笑 瑛紗:あー、ぜったいなにかあるっ!!!笑 茉央:い、言わないですっ 瑛紗:むぅ、、、 茉央:(またむぅ、って言ってる笑) 瑛紗:まぁい

          私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part2

          私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part1

          びゅ〜っと風の音が聞こえる学校の屋上でひとりの人間が今にも飛び降りをしようとしている 駆け寄る教員が数人 屋上のドアの前でたむろする生徒 死にたくない… でも… もういじめられたくない… 学校でも、家でも、塾でも、 何度もしてきた葛藤 ただ…飛び降りると決めたのに、 最後の1歩が怖くて踏み出せなかった 先生:危ないから…こっちへ… ??:やだ!!こっちに来るな!! 担任の声など聞きたくもない だって何度も"助けて"と伝えたのに… 無視をし続けた担任 そんな

          私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part1

          〜もし彼女が0になっても僕は1を足していく〜

          美月:〇〇!!ちょっときて〜 史緒里:ちょっと、やま! 〇〇:うん?どうした山下? 史緒里と仲の良いクラスメイトの山下が僕を呼ぶ 隣の史緒里はというと… 史緒里: /// 顔を真っ赤にしていた それをみて僕はすぐに悟る 〇〇:(あっ、史緒里話したな…) 美月:史緒里から聞いたよー 〇〇:な、なにをー!。。 美月:あ、隠す気だーー笑 〇〇:だ、だから、、、なにを? 美月:2人付き合ってるんでしょっ!!!笑 史緒里:ちょっと、やま!!! 〇〇:山下、声でけ

          〜もし彼女が0になっても僕は1を足していく〜

          〜ここにはないもの〜 #11 最終話

          〇〇:あの見晴らし台? さくら:うん。 〇〇:いいけど。どうして? さくら:それは、え…えっと…/// 〇〇:うん。(すっごいモジモジしてる笑) さくら:も、もっと知りたくて…。 〇〇:あぁ、母さんのこと? さくら:それもあるけど… 〇〇:うん… さくら:〇〇くんをもっと知りたくて…/// 〇〇: ……/// さくら:ご、ごめん。き、気持ち悪いよね… 〇〇:いや… さくら:え? 〇〇:せっかくだから行こう、見晴らし台へ。僕もさくらに見てもらいたい。

          〜ここにはないもの〜 #11 最終話

          〜ここにはないもの〜 #10

          あの時のことは今でも鮮明に覚えている ??:え、いまなんて…? 飛鳥: だから…いいよ。 ??:ほんとに? 飛鳥:なんで嘘つくのよ ??:そうだよね!うわぁ、よかったー 返事を聞いた俺は安心して笑みをこぼす 俺とは対照的に飛鳥はクールな表情をだった 飛鳥:なに?▲▲、自信なかったの?笑 ▲▲:そりゃあないよ… 飛鳥:え?ダメって言われると思ってたの? ▲▲:あ、いやそう言うわけじゃないけど… 飛鳥:だ、と、し、た、ら、▲▲はもう少し自分に自信を持った方が

          〜ここにはないもの〜 #10

          〜ここにはないもの〜 #9

          ドンっ!!!! あやめ:はい、これ!どうぞっっ!!!!! 〇〇: …… さくら: …… 親父:あの…あやめ…ちょっと量多くないかな… 茶碗に山盛りに盛られたご飯 それをあやめは親父のところに置いた あやめ:お腹空いてるーって言ってさ、"呑気"に帰ってきたもんねー、さっき!!! 親父:はい… あやめ:じゃあ残さないでね! 親父:はい… 〇〇:ふふふ笑 激怒しているあやめと小さくなっている親父を見て僕は笑みが溢れた あやめ:何がおかしいのかな、お兄ちゃん…

          〜ここにはないもの〜 #9

          〜ここにはないもの〜 #8

          書斎のドアは少し開いていた いや正確にいうと、 建て付けが悪くなって閉まりきらなくなったというべきだろう 僕は隙間から部屋を覗いた (親父…?) 窓からのかすかな月明かりと 黄色い常夜灯だけの薄暗い部屋で、 親父は椅子に座り、"何か"を眺めていた その"何か"はすぐにわかった 〇〇:(母さんの写真だ…) 決して見えたわけではない だけど… 親父の表情をみて母さんの写真だとわかった 〇〇:(親父…) コンコン 覚悟を決めて部屋をノックした 親父:はい…

          〜ここにはないもの〜 #8

          〜ここにはないもの〜 #7

          お風呂に入っていると… がちゃ、と洗面所のドアが開く音が聞こえた さくら:〇〇くーん 〇〇:んー? さくら:ご飯できたよー! 〇〇:ありがとう!いまいくー さくら:ねぇ… 〇〇:うん?どうした? さくら:あのね… 〇〇:うん…。 さくら:お父さんの話を聞いてあげてほしい… 〇〇:親父の話? さくら:たぶん…まだ…その… 風呂場の半透明のドア越しに写るさくらは一生懸命に言葉を選んでいた 何が言いたいのか…なんとなくわかった 〇〇:そうだよなぁ… さ

          〜ここにはないもの〜 #7

          〜ここにはないもの〜 #6

          あやめさんに連れられて買い物を済ませ、私たちは家に戻ってきた あやめ:ただいま〜! 〇〇:おかえり…! あやめ: ……!? さくら:ただいま… 〇〇:あやめに変なこと言われてない?笑 さくら:大丈夫、言われてないよ笑 あやめ:言うわけないでしょ!笑 〇〇:ならよしっ!笑 さくら:ふふっ笑 あやめ:お父さんは?まだお風呂? 〇〇:今さっきあがって、部屋に戻ったよ   ご飯になったら呼んでくれってさ。 あやめ:お兄ちゃんも先にお風呂入ってきなよ 〇〇:あ

          〜ここにはないもの〜 #6

          〜ここにはないもの〜 #5

          小さい時の " あやめはお父さん子だね " って言われるのが嫌いだった。 別にお父さんが嫌いなわけではない お父さんにおんぶされるのが好きで、 お父さんにたかいたかいされるのが大好きだった でも同じくらいにお母さんも大好き ただ… " 〇〇はお母さん子だね " と言われるのが羨ましくて… 今ではそんなことないってわかるのに、 当時の私は、お母さんはお兄ちゃんのことが好きで私は愛されてないんだ…と私は思っていた 〜ここにはないもの〜 #5 3人が見守る中、

          〜ここにはないもの〜 #5