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私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part2
茉央:あの…
しょぼんとヘコむ幽霊に私は気まずさを感じて声をかけました
瑛紗:なぁに…
茉央:あの…元気出してください
瑛紗:むぅ、、、
茉央:(むぅ?)
瑛紗:べっ、別に落ち込んでないもん///
幽霊はブンブンと首をふって強がっていた
茉央:(かわいい…///)
瑛紗:な、なに
茉央:な、なんでもないです!!笑
瑛紗:あー、ぜったいなにかあるっ!!!笑
茉央:い、言わない
私を助けてくれたのは、〇〇先生と成仏出来ない幽霊でした。 Part1
びゅ〜っと風の音が聞こえる学校の屋上でひとりの人間が今にも飛び降りをしようとしている
駆け寄る教員が数人
屋上のドアの前でたむろする生徒
死にたくない…
でも…
もういじめられたくない…
学校でも、家でも、塾でも、
何度もしてきた葛藤
ただ…飛び降りると決めたのに、
最後の1歩が怖くて踏み出せなかった
先生:危ないから…こっちへ…
??:やだ!!こっちに来るな!!
担任の声など聞
〜もし彼女が0になっても僕は1を足していく〜
美月:〇〇!!ちょっときて〜
史緒里:ちょっと、やま!
〇〇:うん?どうした山下?
史緒里と仲の良いクラスメイトの山下が僕を呼ぶ
隣の史緒里はというと…
史緒里: ///
顔を真っ赤にしていた
それをみて僕はすぐに悟る
〇〇:(あっ、史緒里話したな…)
美月:史緒里から聞いたよー
〇〇:な、なにをー!。。
美月:あ、隠す気だーー笑
〇〇:だ、だから、、、なにを?
美月:2人付
〜ここにはないもの〜 #11 最終話
〇〇:あの見晴らし台?
さくら:うん。
〇〇:いいけど。どうして?
さくら:それは、え…えっと…///
〇〇:うん。(すっごいモジモジしてる笑)
さくら:も、もっと知りたくて…。
〇〇:あぁ、母さんのこと?
さくら:それもあるけど…
〇〇:うん…
さくら:〇〇くんをもっと知りたくて…///
〇〇: ……///
さくら:ご、ごめん。き、気持ち悪いよね…
〇〇:いや…
さくら
〜ここにはないもの〜 #10
あの時のことは今でも鮮明に覚えている
??:え、いまなんて…?
飛鳥: だから…いいよ。
??:ほんとに?
飛鳥:なんで嘘つくのよ
??:そうだよね!うわぁ、よかったー
返事を聞いた俺は安心して笑みをこぼす
俺とは対照的に飛鳥はクールな表情をだった
飛鳥:なに?▲▲、自信なかったの?笑
▲▲:そりゃあないよ…
飛鳥:え?ダメって言われると思ってたの?
▲▲:あ、いやそう言うわけ
〜ここにはないもの〜 #9
ドンっ!!!!
あやめ:はい、これ!どうぞっっ!!!!!
〇〇: ……
さくら: ……
親父:あの…あやめ…ちょっと量多くないかな…
茶碗に山盛りに盛られたご飯
それをあやめは親父のところに置いた
あやめ:お腹空いてるーって言ってさ、"呑気"に帰ってきたもんねー、さっき!!!
親父:はい…
あやめ:じゃあ残さないでね!
親父:はい…
〇〇:ふふふ笑
激怒しているあやめと小さくなっ
〜ここにはないもの〜 #8
書斎のドアは少し開いていた
いや正確にいうと、
建て付けが悪くなって閉まりきらなくなったというべきだろう
僕は隙間から部屋を覗いた
(親父…?)
窓からのかすかな月明かりと
黄色い常夜灯だけの薄暗い部屋で、
親父は椅子に座り、"何か"を眺めていた
その"何か"はすぐにわかった
〇〇:(母さんの写真だ…)
決して見えたわけではない
だけど…
親父の表情をみて母さんの写真だとわかった
〜ここにはないもの〜 #7
お風呂に入っていると…
がちゃ、と洗面所のドアが開く音が聞こえた
さくら:〇〇くーん
〇〇:んー?
さくら:ご飯できたよー!
〇〇:ありがとう!いまいくー
さくら:ねぇ…
〇〇:うん?どうした?
さくら:あのね…
〇〇:うん…。
さくら:お父さんの話を聞いてあげてほしい…
〇〇:親父の話?
さくら:たぶん…まだ…その…
風呂場の半透明のドア越しに写るさくらは一生懸命に言葉
〜ここにはないもの〜 #6
あやめさんに連れられて買い物を済ませ、私たちは家に戻ってきた
あやめ:ただいま〜!
〇〇:おかえり…!
あやめ: ……!?
さくら:ただいま…
〇〇:あやめに変なこと言われてない?笑
さくら:大丈夫、言われてないよ笑
あやめ:言うわけないでしょ!笑
〇〇:ならよしっ!笑
さくら:ふふっ笑
あやめ:お父さんは?まだお風呂?
〇〇:今さっきあがって、部屋に戻ったよ
ご飯になっ
〜ここにはないもの〜 #5
小さい時の
" あやめはお父さん子だね "
って言われるのが嫌いだった。
別にお父さんが嫌いなわけではない
お父さんにおんぶされるのが好きで、
お父さんにたかいたかいされるのが大好きだった
でも同じくらいにお母さんも大好き
ただ…
" 〇〇はお母さん子だね "
と言われるのが羨ましくて…
今ではそんなことないってわかるのに、
当時の私は、お母さんはお兄ちゃんのことが好きで私は愛さ
〜ここにはないもの〜 #4
7年ぶりの妹との再会は、
少し距離のある挨拶からはじまった
あやめ:久しぶりっ…
〇〇:うん、久しぶり。
あやめ:てっきり帰ってこないのかと思った…
〇〇:まぁ、最初はそのつもりだったんだけどね
あやめ:そう…
〇〇:うん…
あやめ:えっと後ろにいる人が…彼女さん?
〇〇:うん、遠藤さくらさん
さくら:遠藤さくらです。
あの…この度はご愁傷様でした
あやめ:あ、ご丁寧にあ
〜ここにはないもの〜 #3
昨夜は色々とドタバタしながら2人で準備をした
梅澤さんに帰省することを電話したら、
『有給あげるから行ってこい、ばかたれ!』
と怒られた
妹には明日、彼女を連れて帰ると連絡したら…
『わかった。気を付けてね 』
と返ってきた
さくらは色々と準備を手伝ってくれて、
電車に乗ると揺れが心地良くなってきたのか隣で静かに眠りについた
ただ…いつもとは逆で……
僕の手の上にさくらの手があって、ぎゅ
〜ここにはないもの〜 #2
??:○○…
○○:なに?
"そばにあるしあわせより、
遠くのしあわせ掴みなさい"
〇〇:うん。
??:頑張ってきなさい。
〇〇:ありがとう…母さん。
見晴らし台で言われた最後の言葉を思い出す
東京で夢を叶えにいくという僕にずっと反対していた母が僕にくれた激励の言葉だった
ただ…それは叶わなかった
努力も出来て才能がある人間に負けて僕の夢は潰えたのだ
それでも今
~ここにはないもの~ #1
その日、僕は不思議な夢を見た
薄暗く少し風が吹く中、一斉に照明が灯り真ん中に立つ1人の女性を輝かせていた
見覚えのある姿…彼女は" 齋藤飛鳥 "
そう、そこにはアイドル時代の" 母 "が立っていた
DVDでしか見たことのない若き母
夢だとは理解しつつも、こんなにも鮮明なのはどこか不思議な気分である
〇〇:かあ…さん?
飛鳥: ……
声をかけたが返事はない
ただ…
なんだろう…
息子
〜ここにはないもの〜 #0
??:ねえねえ!!ママとパパって仲悪いの?
いつもの散歩道を歩いていると、私の手を握る息子がとんでもないことを口にした笑
息子の〇〇はこないだ5歳になった
子供とは素直なもので、なにかしらそう思う理由があるのだろう
私は驚きをバレないよう胸にしまい、逆に〇〇へ質問をすることにした
飛鳥:んー?どうして 笑
〇〇:だってね、散歩の時ね、パパとママいっつも別々に出発進行するじゃん!!!
飛
過去と未来の繋ぎかた…おまけ
かんぱーーい!!!!
チーン
ジュースとジュースの当たる音が響く
週末に行われた文化祭
メイド喫茶を無事に終了させたクラスは、
振替休日になった月曜日に打ち上げでカラオケにきていた
瑛紗:なんか売り上げすごくなかった?
咲月:買ってきたインスタントコーヒーとかすべて売り切れたもん
いろは:ノリノリだった2人が異常なほど売っていたもんね
美空:みーきゅんきゅんって言ったら、みんな喜ん