たぐちももこ

webメディア関連のお仕事をする東京都民。ときどきサンバダンサー。美味しいものにはめっ…

たぐちももこ

webメディア関連のお仕事をする東京都民。ときどきサンバダンサー。美味しいものにはめっぽう弱い。前職はアダルトビデオの会社に15年いました。

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37年間で一番おいしい寿司

昨日お誕生日を迎えました。高校卒業してすぐに上京して、4月1日の大学入学式前には一人暮らしを始めていたので、18歳の誕生日は部屋で一人でケーキを食べた記憶があります。あれから20年。気が付けば地元の愛知で暮らしていた期間より、東京にいる期間のほうが長くなりました。意地で使っている名古屋弁は徐々にイントネーションがずれてエセ名古屋弁のようになり、あんなにまずかった東京の水道水も平気で飲めるようになっています。 すっかり東京での一人暮らしになじんだ私は、だいたいのことが一人でで

    • 母の味を再現する

      最近私は、味噌汁を作ることに失敗した。 味噌汁なんてお湯を沸かして出汁を入れて(もちろん出来合い)具材を入れて味噌を溶かす、超シンプルな料理だ。下ごしらえも特殊な技法も変わった調味料も使わない。基本中の基本である。 失敗の原因はわかっていた。 ひとつめが、食材の目利きができていなかったこと。よく見ないで大きすぎる小松菜を買ってしまったが、えぐみが強くて食べづらかったのだ。 ふたつめが、火の通りが中途半端だったこと。ちゃんと煮えたのを確認しないで、なんとなく沸騰したからいいか

      • 週末の肴

        毎週金曜は趣味のダンスのレッスンがある。 19時に会社を定時退社して即移動し、20時前にはスタジオに到着してペアダンスのレッスン。さらにその後はソロのレッスン。すべてが終わる23時頃にはさすがにくたくたになっているのだが、こんな生活をもう6年以上もルーティンにしている。 レッスン後、先生や生徒数人でご飯を食べに行き、お腹いっぱいになって駅に向かう時にふらふらの酔っ払いとすれ違い、そこでようやく「ああ、今日は週末だったんだ」ということを思い出す。それが私の週末だ。 ところが、

        • 既婚者の男と串を食べる

          もう10年前になるが、彼氏とディズニーランドに行ったことがあった。 20代後半の女性にとって、彼氏とのディズニーデートはそれなりにテンションの上がる行事だし、そういう大がかりなデートを経ていずれはプロポーズ、結婚、という未来を期待するものだ。 当時の私もまだそんな憧れを抱いていた。 ところが、そのディズニーデートは盛り上がらなかった。彼氏彼女でデートをするなら行先なんかどこでもよく、ましてディズニーのような非日常の世界ならテンションも上がって楽しいに違いない。そう期待してい

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        37年間で一番おいしい寿司

          「かわいい」の壁

          前の職場の後輩のSから、「今月末で期限の切れる食事券があるので、田口さんの誕生日祝いも兼ねてご飯に行きましょう!」という珍しい誘いが。お祝いされるのは嬉しいのでふたつ返事でOKし、先週その会合が行われた。 期限の切れる食事券というのは前職で関わりのあるお店のもので、ちょっとお得にご飯が食べられるのでこれまでも何度か食事会をしたことがあった。今回は前職で同じ部署だったメンバーに加え、久々に連絡が取れた別の後輩も来られることになり、合計で4人の食事会に。 19時半の待ち合わせ時

          「かわいい」の壁

          4つ目のピアスの穴をあけました

          何の節目でもありませんが、昨日4つ目のピアスの穴をあけました。 もともとピアスは左耳たぶ1つ、右耳たぶに2つ穴があいていて、昨日は左の耳たぶにもう1つ穴をあけてきました。前回あけたのが30歳のときなので、かなり久々です。 そもそもなんで中途半端に3つあけていたのか。 最初にピアスをあけたのは20代前半で、単純におしゃれ目的で左右に1つずつでした。ピアスつけたいな~とか本当にそんな些細な理由です。 3つ目のピアスをあけたのはそれから少しあいて、30歳になったとき。 遡って

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          長い厄年、そしてカーニバル

          先週末から今週の半ばにかけてブラジルではカーニバルが行われていたので、気が気じゃなかった。中継を見たい…しかしブラジルとの時差はまるっと半日。現地時間でカーニバルが始まる夜10時頃、日本は朝10時で仕事が始まる時間帯なのだ。仕事をしている真裏でカーニバル、気になってしょうがない! 特に私が好きなリオは日本時間でいうと今週月火、朝10時から夕方6時頃まで。在宅勤務ならまだしも会社に行かなきゃいけないので見れない。気になる。やきもき。 日本の浅草サンバカーニバルもそうなのだが、

          長い厄年、そしてカーニバル

          どうして譲っちゃうんだろう?

          どうしても言いたいことが言えない。 先週、とっても気持ちいい土曜日を過ごせそうな予感がして、実際途中まではとってもいい感じだった。 天気もよかったし、推しのアイドルのライブにも行けたし、ライブも最高だったしチェキも撮れたし。 ところが、「帰り道はあの店に行こう」と決めていたお店の前まで来て、お店の人に声をかけてもなかなか振り返ってもらえない。どうしたものかともじもじしていたらお客さんが2、3人増えていた。 私のあとに来た若いカップルが声をかけたところ、「5名様?」と言われ

          どうして譲っちゃうんだろう?

          ある土曜日。

          今日は朝から業者さんが来るので少しだけ早起き。 作業自体は5分で終わった。 お花の水を換えて身支度をしたら、あまりに天気が良いので布団を干して、いつもはやらない拭き掃除をして、掃除機をかけた。 そろそろ布団を取り込むので毛布も洗ってみた。 空気を入れ替えながらアロマキャンドルを焚いて、古くからのお友達にもらったコーヒーを淹れて、毎週会うお友達にもらったお菓子を食べながら、真っ青な空を見ている。 今日はこのあとダンスのレッスンに行って、推しのアイドルのライブに行って、行けたら

          ある土曜日。

          声出し解禁したっていうのにきみはもういなくなっちゃうんだね

          中野サンプラザが閉館すると噂を聞いたのは何年前だっただろうか。今回が最後のライブになるかなと思いながら10回以上は通った気がする。 私が最初に中野サンプラザは訪れたのはたぶん、リリィ・シュシュのライブだったと思う。昨年の年末、当時のライブ映像が1日限定で公開されていたのを見てそのことを思い出した。 このライブが2010年。そのころは社会人4年目で新中野に勤務していたのだが、ライブに行きたいがためにほとんど使ったことがない有給をとって、ちょっとしたうしろめたさとワクワク感を

          声出し解禁したっていうのにきみはもういなくなっちゃうんだね

          老後8600万円問題

          去年のクリスマスイブの日は何の予定もなかったから、せめて夜ご飯にちょっといいものを食べようと最寄り駅の近くに買い出しに行った。何軒か回って最後はワインだけ、というときに声をかけられた。 「アンケートに協力してもらえませんか?」 この寒い中スーツ姿でアンケートなんてかわいそうだなぁ。人助けのつもりで協力することに。 女性の意識調査のアンケートだというが、今どんな働き方をしているか、将来に不安はないか、今どんな間取りでどんな家賃の家に住んでいるか、など要するに不動産の営業に

          老後8600万円問題

          ガールズを踊る男性たち

          お友達のダンスの発表会を見に行ったのだけど、もはやダンスを踊るのに男も女も関係ないなぁと驚いた。 ダンスと一言で言っても様々なジャンルがあるし、ジャンルによって、インストラクターによって男女比は異なる。私がメインでやっているサンバは圧倒的に女性が多い。ヒップホップだと力強さやダイナミックさが必要なので男性も多いし、男性のほうが見栄えが良いということもある。 とは言え、ダンススタジオの発表会を見に行くと女性のほうが多いのかなという気はする。私の愛読書「なな色マジック」(あさぎ

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          1月14日

          今日1月14日は前の職場で長く携わっていたプロジェクトのリリース日。 それももう10年前になる。 私、キャリアアップだとか、将来設計とか、全く考えたことがなく。というかその概念がなくて。 ましてや老後のこととか、なぜ人は家族を作るのか家を買うのかとかも想像が及ばず。 大学を卒業してから新卒でソフト・オン・デマンドに入社して、どうしたら同期よりもちょっと役に立つ新卒でいられるか、どうしたら会社に首を切られないで居座れるかを考えて行動していたし、会社にとって少しでも役に立つ人間

          人生のプロ

          あけましておめでとうございます。 2022年末は3年連続で東京での年越し。帰省してもよかったのだけど、31日まで東京で予定があったのと、直前に友人の結婚式で帰ったりしたし、実家の自分の部屋が寒くてなかなか寝れない…というもろもろの理由で見送りました。もう少し暖かくなってから帰ろうと思います。 年末の予定というのは、大好きな大森靖子ちゃんのカウントダウンライブ。 ファン歴も気づいたら7、8年なのですがこのカウントダウンライブだけはなぜか行ったことがなく…ただ今年は年末東京にい

          アダルト業界から転職して気付いたことと2022年の振り返り

          大学を出て就職したのはアダルトビデオの会社だった。営業、マーケティング、新規事業といろいろな経験をして14年9か月勤続し、今年の1月から異業種へ初めての転職。顧客の9割以上が男性だった業界から一転して、社内も顧客も女性ばかりという業界に。 違和感を感じたのは7月のことだったか。趣味のダンスでの出来事。「よかったら出てみない?」と声を掛けられて、イベントに出ることになったときのこと。 そのイベントは友人も何人か出ていたが、主催者の人と会うのはそのイベントの日が初めて。男性で、

          アダルト業界から転職して気付いたことと2022年の振り返り

          バイトバイトバイト

          急に連絡が来て、学生時代のバイト先の人に会うことになった。 私がそのバイトを辞めてからもう15年。向こうは地元に帰り、私はそのまま東京に残りなかなか会う機会もなく、10年ぶりの再会だった。 10年も会ってない人に会うなんてきっと初めてだと思う。 見た目が全然わからないくらい変わっていたり、会話がかみ合わず苦痛な時間を過ごすんじゃないかと会う前は不安だったが、一目見たらその人だとわかる「友達」がそこにいた。 お互い年も取っているし変化した部分はそれなりにあるだろうが、話し方も

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