めだか

某大学院教育学研究科修士課程修了 今は子育て中。 たまに教育系のお手伝いをしています。…

めだか

某大学院教育学研究科修士課程修了 今は子育て中。 たまに教育系のお手伝いをしています。よろしくお願いいたします。

最近の記事

わきまえるということ

森会長の発言が話題になる中、以前書いた記事のことを思い出した。 わたしは新卒で大手の会社に就職した。そこでは下っ端であったこともあって、会議などで「わきまえた」発言を求められることはなく、むしろ積極的、前のめりな発言が求められた。 つまり業務の中ではわきまえた女性であることはほとんど求められなかった。私以外もそうだったのでありがたい環境だったのかもしれない。 一方、業務外(飲み会)では、女性を女性としていじることが当然視されていて、もし否定的な態度でも示そうものなら、わ

    • #大学生の日常も大事だ に思うこと

       突然だがわたしは大学生が好きだ。好きというと恋愛対象の話か?という誤解をうけるので、もう少し詳細に語ると、大学という高校でもない社会人でもない独特の期間における大学生の心理や行動にかなりの関心を寄せている。興味がありすぎて大学院では大学生を調査対象にした研究をしていた。それくらい大学生は私にとって知的な興味を掻き立てられる存在である。  そんな大学生に関心をよせる私が先日、SNSでとあるツイートを見つけた。リツイート数がかなりの数だったため、ご存知の方もいらっしゃるかも

      • がんばらない育児を乗り越えるー「その場をやりすごす」態度とは

        近年、「がんばらない育児」が流行している。がんばらない育児とは、育児の領域でほどほどを目指す態度や行動を指す。がんばらない育児は次第に定着しつつあるようで、最近では差別化を図るため、「本当のがんばらない育児」なるキーワードもみられるようになっている。 わたしはこのがんばらない育児にどうも違和感がある。 その理由はいくつかあるがその一つには、「がんばらない」という軸だと前提に「がんばる」という価値観が露呈してしまうことがある。 がんばらない!と宣言したところで、がんばるこ

        • 自分の努力で成功したと思っているすべての人々へ

          「わたしは自分の努力で成功した」そのように考えている人は多い。  実際、私もかつてはそうだった。とりわけ高校卒業後の私は自分の努力をみんなに誇示していた。誇示するに値する努力をしたと思っていたからだ。 私は18歳の時、関西の有名私立大学に現役で合格した。その大学は、某国立大学ほどは偏差値が高くなかったけれど、女子が合格するには十分な水準の、つまりその大学への所属を誇っていい大学だった。  私はその大学に合格するために、毎日努力を怠らなかった。高校3年生の時は予備校に毎日通い

        わきまえるということ

          子供に不寛容な社会は子供を知らない社会か

          エピソード①マサ子は2歳の子供(タロウ)を育てる専業主婦。今日は電車で1時間ほどかけ、マサ子の母親の家にタロウを連れていく予定である。電車が好きなタロウであるが、現在「イヤイヤ期」真っ盛り。マサ子は母の家までタロウが愚図らずに行けるのか、周囲に迷惑をかけないか、心配でたまらない。 案の定、電車に乗ったタロウはすぐに飽きてしまい、うろうろし始めた。何度か注意を促したものの、効果がなく、少し強めの口調でマサ子はこういった。 マサ子「タロちゃん、電車の中でうろちょろしない。ほかの

          子供に不寛容な社会は子供を知らない社会か

          #スマホに子守りをさせないで は母親を苦しめる呪縛だ

          みなさんは「スマホに子守りをさせないで」と書かれたポスターをどこかで目にしたことはないだろうか。わたしは近所の子育て支援センターでポスターを目にした。 わたしはこのポスターに強烈な違和感をもった。このポスターの作成者は、母親たちがスマホに子守りをさせたくなくとも、させざるを得ない現状をどこまで把握しているのだろうか。もしそのことに少しでも目を向けていれば、これほどまでに母親を苦しめるポスターを作成しないのではないと思う。 このポスターは見ていただくとお分かりかと思われるが

          #スマホに子守りをさせないで は母親を苦しめる呪縛だ

          ミルク育児をするお母さんの肩身がせまいなんて、どうかしている

          世の中には数多く〇〇神話が存在する。この神話という言葉は母親たちを苦しめる規範としてネガティブに捉えられることが多い。 その中でも私が苦しんだのは母乳神話だった。 子供があの頃と比較すると成長し、幼稚園に通うようになった今になってみると、なぜミルク育児のことをあれほど引け目に考えていたのだろうと思う。 出産して1か月ほどは、ほぼ毎日ミルク育児のデメリット、メリットを検索していた。また人に、お母さんのおっぱい飲みたいのかな?とおっぱいの話題を出されることさえ嫌だった。

          ミルク育児をするお母さんの肩身がせまいなんて、どうかしている

          イヤイヤ期がない親の特徴とは

          わたしは現在2歳の息子を育てている。 2歳といえば、「魔の2歳児」とよばれるすべての事柄に対していやを連発し、親を確実に疲弊させていく恐ろしい世代である。 わたしの息子は外面がいいらしく、外ではイヤイヤいうことは少ないのだが、その分家庭内ではただひたすらにいやいやいやいやを爆発させている。 お気に入りの毛布を洗濯しようとすればイヤ!ジュースでなくお茶を渡せばイヤ!お風呂の時間は絶対にイヤ!お散歩もイヤ!とにかくすべてがイヤ! 息子はフランス料理のフルコースのように、食

          イヤイヤ期がない親の特徴とは

          「最初から専業主婦志望の女の子は無理」な男たち

          「女は25歳を過ぎたら売れ残り。」 現代の女性はこのような発言を表立って言われることは少ない。しかし近年でも、女性が結婚や出産のタイムリミットを感じ、焦ることは一般的、よくあることだ。 とくに30歳前後は結婚か仕事かという二者択一に迫られる可能性の高い、女性にとって非常に不安定な時期である。現代は共働き家庭の数も増加し、結婚しても、出産しても働くことがスタンダードになりつつある。しかし結婚しても、出産しても「正社員」として働くことが可能なのは、意外とラッキーな人であるとい

          「最初から専業主婦志望の女の子は無理」な男たち

          自己肯定感ブームに巻き込まれないために

          近年、自己肯定感ブームと呼べるような自己肯定感にかかわる書籍の出版が相次いでいる。とりわけ家庭教育に関する書籍において自己肯定感を冠する書籍は多い。 また学校教育においても、自己肯定感を高めることは重要な教育課題とされている。https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/gijiroku/__icsFiles/afieldfile/2017/06/27/1387211_07_1.pdf 筆者は子育て中ということもあ

          自己肯定感ブームに巻き込まれないために