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〝舞台に続く舞台〟であり〝新しい舞台〟なのかも~いろんなジャンルのネット(ライブ)配信のことなどに思うこと~

ここのところ毎日、
夜にスマホを観ながらエクササイズしています。
汗びゃーってなって、ギャーッと言うて、風呂に入るまでが一連の流れです。
子供の頃から体育や体操がほんま苦手で嫌で大嫌いだった私が!
学生時代にいた体育会系の劇団でも途中から「わしは演出やから今日は筋トレ休むわー」とずる休みをしていた私が!自発的に!
きっかけはYouTube動画です。

ネット配信(ライブ配信)について。
コロナで劇場があけられなくなった期間から今日までにかけて、
各ジャンルの各演者が作った動画だったり生配信だったり、
SNSで様々な配信や動画をアップしてファンや皆に楽しみや元気をくれましたね。
あ、過去形だけじゃない、過去形&なう、ですね。

私は最初、それらになんだか「うーん」やった、アホやったから。
お年寄り、そんなん、ついていけるかな?とか思っていました。
なぜなら私はお年寄り以上にアナログで機械やネット音痴なのです。
スマホに替えたのも数年前っていうくらい。
なんだか難しい登録とか入り方とか説明読むのとかが「ギャー」ってなる。
そうやね。お年寄りは、ってそれ口実で、自分が苦手やから「うーん」やってんね。
でも例えば旅芝居では、ネットとかみないお客さんはどないなるんや、とか思っていました。
毎日のように劇場に来る、それが生活の一部になっている、
そんな人が必ずしも配信とかネット動画とかを観れるやろうか?って。
いや、勝手に思い込んでいるだけで、もう皆、スマホとか自由に扱えるし、
アホな私がおっとっとなだけで杞憂なのかもしれないけれど。

そしてまず、最初に「私はあんま好きやないなあ」と思ったのは
舞台をそのまま配信するということでした。
多いですね。今もやっていますね。これからも続くのでしょうね。
あ、どのジャンルが、という限定ではなくてね。

先日も書きましたが、この度のコロナで、私は、めっちゃ気付きました。
realでliveな生の舞台、その楽しさとありがたさを。
(ここ(①と②)でもしつこく書いてきたので割愛。うるさくすみません)

でも、そんな私にとっては、だから、舞台を配信するっていうのが「好きやない」でした、私は、です。
勿論他の理由もたくさん思います。書きません。
でもちょっと「どうなん」っていうより「やばいんちゃうん」みたいのが私的にある気がしました。
だから舞台配信はAllオッケーオッケーGOGOではないやろうとずっと思っていました。
勿論、やるメリットややることで救われる人もいっぱいいることはわかっているけれど。
うん。わかるねん。好きな舞台を観たいということは。
正直に言いますが私も1本観ました。スーパー歌舞伎『オグリ』を。
初演に思い入れがある作品やから感慨深かった。
さらに私は〝経験者〟です。
子供の頃~高校生くらいまでの頃、生の舞台を観に行くお金がないから、
それこそテレビ(BSとかの)の舞台中継や劇団の市販ビデオなどを、
も~う台詞覚えてかわりに演じられるくらい観ていました。
歌舞伎。野田秀樹。キャラメルボックス。惑星ピスタチオ。そして我が青春の劇団☆新感線。マジで擦り切れるまで観ました。
だから「観たいものを生じゃなくても観たい」という気持ちはめっちゃわかるし、否定はしません。これからもしません。
「私はあんま好きやないなあ」「どうなんかなあ」「大丈夫かなあ」です。

とはいえ。
舞台配信以外のものも嫌というかそんなに観たいと思いませんでした。
友人たちは好きな旅役者のYouTubeチャンネルとやらに夢中でした。
でも私にはどこか他人事でした。
役者がお酒を呑んで喋っているのを観てどうするねや、と思っていました。
たぶんただ単になんだか取り残された感を感じていたのもあったんやね。

そんな時、私の〝推し〟がYouTubeチャンネルを始めました。
いつもの書き方にするね、「大好きなこ」、なんか変やな「大好きな方」が始めました。
本業である舞台がこの度のことで出来ない、劇場があかない、その間、「出来ることを」と。
舞台配信じゃない。(ことには彼女なりのちゃんとした理由があるようです)
いろんな動画や配信を。
私はバカなのですぐに登録してすぐにめっちゃ楽しく観ました。機械弱いなりに。なのに、すぐに。
すべての更新や配信が嬉しくて楽しくて。
なぜならね、めっちゃ楽しそうなさまが伝わってきたように感じたのです。
そして、観ている人も楽しそうなのがなぜか伝わってきた気がしたのです。
ちいさな劇場で一緒した一緒してた皆さんたちの顔が浮かんできた。見えないけど、浮かんできた。

冒頭のエクササイズもそのひとつです。
すぐ影響される性格もある。アホやから。
でも決まった時間になったら「よっしゃ♪」と仕事途中でもパソコン前から移動して楽しくやってるねん。
運動苦手なのでひぃひぃ言いながら!てかたぶん全然出来てないけど。楽しんで、喜んで。

そんなエクササイズをやりながら私は先日なぜか突然泣けてきたのです。
ふ、と気づいたのです。
あ、こうやってきっとそれぞれの皆が
このちっさな四角い箱(スマホ)やパソコンの向こうに居て、やっている(たぶん)んやなあ、って。
なんかね、グッと、グッときたのです。
相も変わらずの運動不足で汗だくになりながら(笑)体を使うことで感じました。
「あ、つながってるんや」って。
そうして思ったのです。「これはもしかしたら〝新しい舞台〟なんかもしれない」って。
新しい舞台、いや、舞台に続く舞台……なんや、なんかもしれない。
この舞台に続くちいさな魔法の箱を通しての、これからを感じました。
だから、へろへろ汗汗と共に目からもちょっと汗が出た。

きっと生の舞台はこれからも残ると思います。
限定、とかになっていくのかもやし、
もしかしたら「贅沢なもの」にすらなっていくのかもしれないけれど。
そうなってほしくはない。と、心から願うのだけれど。残る。残す。残る。
リアルな劇場も、うん、あちこちでもう対策や方法であけだしているようですね。
いろんな方法が模索され、いろんな意見の中、
それぞれが覚悟を持って演者とお客さんとかかわる皆のためにあけていくのだと思います、これから。
まだのところは待ちたいし、
あいているところこれからのところ含めて、
私たちも共に「お客さんやから(楽しむだけで)いいやん」じゃなく考えたい。
でもこの〝新しい舞台〟も、続くんやね、きっと、と思います。
アフターコロナになっても、うん、コロナを経たからこそ、
この新しい舞台、舞台に続く舞台が新しいカタチとして生まれたんや。
形は違うし、ややこしいかもやし、慣れへんが、
うん、繋がるんや、新しいカタチで、新しいカタチでも。
ここで皆でひとつのものを一緒になって観て、気持ち一緒になって、
そうしてまたrealな場で会うんや。
私はやっぱり生の舞台が好きや。でも、またひとつ教えてもらいました。
ユーチューバー(仮)となった、もとい、
舞台に立てない間、なにかをしよう、届けようとしてくれている、彼女とそして皆から。
こうして教わることが出来たのもひとつのいい機会だったのだと思い、グッと来ています。

すべての道は舞台に通ず。舞台は、そこに、出来る、作るんやね。
私も、とりあえず、ここ、note、ぼちぼち更新しようと思います(なんか最近読んだ本のこととかなぜか多い)。筋トレ、です。
ちょっとでもなにかになってもらえたらほんまにほんまに嬉しいです。
そして、是非、皆、会いましょう。ありがとう。


ちなみに……これ、その③かも。
【その①】【その②】  アホでとろいけどちょっとずつ考えたり、言葉にしたり。関わって下さる方、いつも本当にありがとうございます。


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