〈詩〉いちごの季節
あたしはいちごが食べたいと言ったのに
ママはリンゴを買ってきた
安かったしおんなじバラ科だし いいよね
リンゴおいしいね ってママは笑った
ママの笑顔って ピエロのお化粧みたい
あたしのきもちは 揉消されたタバコみたい
悲しくて怒りたいけど
ママはピエロになっちゃったから
あたしが泣いたって 笑ってるの
いちごといっしょに あたしも捨てられた
でもきっと ずっとずっと昔どこかで
ママもママに捨てられたんだと思う
ねえ ママ いじわるは悲しいよ
今 一番 一緒に食べておいしいのは
リンゴじゃなくて いちごだよ
だからね あたしは
いちごを食べる人生を選ぶよ
じゃあね ママ!
※違うもので無理やり妥協させようとしてくる人がいるときに。
※喧嘩をしても聞く耳を持っていない人がいるときに。
※毒親の客観的観察の参考に。
※他力本願の危険性の示唆に。
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