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なぜパパは赤ちゃんの泣き声で起きないのか?

育児あるあるですよね。
ご存じの方も多いかと思いますが、これは生物学的な違いと言われています。
育児をしているママにとって、パパが起きないことをストレスに感じて気持ちを取られるのはもったいない!
この記事を読んで気持ちをリセットし、自分や赤ちゃんのためのハッピーになれる時間を一緒に作りましょう。

■ パパが起きないのは脳の仕組みが違うから

ある研究によると、女性は空腹な赤ちゃんの泣き声を聞くと脳が反応するそうです。
一方で、男性は反応せずそのときの思考状態を保っていたという結果が得られました。
これは被験者のお子さんの有無に関わらず、男女差が認められたそうです。興味深いですね。
被験者の数が多くはありませんし、個人差はあります。

仕方ないと言えば仕方ないのですが、妊娠中からずっと睡眠不足に悩まされているママにとって、そう簡単には納得できないですよね。

個人的な経験になりますが、赤ちゃんの泣き声を聞くと脳みそに鳥肌が立つような感覚なんですよね。
緊急地震速報の警告音を聞いたときの10倍くらいの危機感を覚える感じというか。
なので、赤ちゃんの泣き声を聞くと目が覚めるだけでなくて、その後ドキドキしすぎて再び眠りにつけないんです。

これは脳の働きの違いもありますが、ホルモンバランスの変化や授乳による貧血気味も一因として考えられます。
(母乳は血液からできています。リアルに血を分けているんですよ。)

■ ママがぐっすり寝るための提案

赤ちゃんの泣き声への反応がママとパパで違うからと言って、ママだけが夜間の育児をこなして睡眠を削る必要はないと思います。
ママの睡眠不足を一挙に解消できないとしても、少しでも休む時間をつくってみてください。

  • 赤ちゃんのお昼寝のときに一緒に寝る。(暗いところで目を閉じるだけでもOK。)

  • 一晩だけでも家族とは別の部屋、別の場所で寝てみる。

  • 近くにいる家族や友人に家事や育児のサポートをお願いする。

  • 家事代行サービスや行政のサポート、産後ドゥーラを活用する。

  • 一時保育、ベビーシッターサービスを利用してママの一人時間をつくる。

核家族化した日本においては、なかなか遠く離れた(近くても)家族の助けを借りるのは難しいと思います。
経済的に余裕があればという話になりますが、積極的に民間サービスを活用していただきたいです。

睡眠の土台でお話ししましたよね。
ママがハッピーであることも赤ちゃんの心の安定、ぐっすりねんねにはとっても大切なことです。
そのためには赤ちゃんとひととき別行動するのが良いときもあります。

■ 最後に、起きられないパパへ。

仕事をしながら育児をこなすのは大変だと思います。
授乳はママにしかできない仕事ですが、新生児期間に育児と仕事の両立はパパにしかわからない大変さです。
(法律上、産後8週間は休業期間とされ、働く女性は産後休業の取得義務があります。)

ですが、夜間の赤ちゃんのお世話も育児です。
パパにとって睡眠が大切なように、ママにとっても睡眠は大切です。
ママがぐっすり眠れるよう、夜間の育児以外の部分でできることをご家族で考えてみてください。
もちろん、パパも眠れていないなら、交代でぐっすり眠れるように工夫してみましょう。

優しさの欠けた日本で育児をするのはママとパパは大変だと思います。
一定の月齢になっても夜泣きが多い場合は、ねんトレをしてセルフねんねをさせることも検討してみましょう。
安易にねんトレやセルフねんねをすすめるつもりはないので、まずは医師や睡眠コンサルタントなどの専門家に相談してみてください。

赤ちゃんは家族の一員です。
家族で育児に取り組む姿勢を大切にしていただきたいです。


今日のぐっすりねんねポイント
 夜間の赤ちゃんのお世話も育児です。みんながぐっすり眠るためには何ができるか考え、改善に向けて家族で取り組みましょう。

 
参考文献
 『ママと赤ちゃんのぐっすり本』 愛波 文著
 De Pisapia N, Bornstein MH, Rigo P, Esposito G, De Falco S, Venuti P. Sex differences in directional brain responses to infant hunger cries. Neuroreport. 2013 Feb 13;24(3):142-6. doi: 10.1097/WNR.0b013e32835df4fa. PMID: 23282991; PMCID: PMC3618419


  • 赤ちゃん及び保育者(ママ、パパ)に関して不安や心配がある場合は、医師等の専門家に相談しましょう。

  • 本記事の内容については注意を払って記載していますが、アドバイスを実行する際は読者の方の判断で行ってください。

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