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プレママ・プレパパ向け!赤ちゃんはママ・パパと同じ部屋で寝るべき?

赤ちゃんが生まれると悩むのが、赤ちゃんが寝る場所。
ベビーベッドを置く場所や夜間のお世話を含め、どうするか悩みますよね。
赤ちゃんのいのちを守ることを焦点に赤ちゃんの寝る場所についてお話しします。
プレママ・プレパパはもちろん、1歳以下のお子さんがいらっしゃる方向けの記事です!

■ 最低でも生後6ヵ月までは同室で寝ましょう

米国小児学会が2022年に発表した赤ちゃんの睡眠中の事故を防ぐためのガイドラインに明確に記載されているので、抜粋したものをご紹介します。

It is recommended that infants sleep in the parents’ room, close to the parents’ bed, but on a separate surface designed for infants, ideally for at least the first 6 months. There is evidence that sleeping in the parents’ room but on a separate surface decreases the risk of SIDS by as much as 50%. 

<訳>
理想的なのは少なくとも生後6ヵ月までは、保育者(父親・母親)の部屋で、かつ保育者のベッドの近くで、乳幼児用のベッドを使って異なる寝床で乳幼児を寝かせることが推奨されています。保育者と同じ部屋ではあっても別の寝床で寝るとSIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクが50%減少することが証明されています。

この後に続く詳細な説明においても、最低でも生後6ヵ月までは保育者の寝室に置いたベビーベッドなどに寝かせましょうと記載されています。

また、1歳までは保育者と同じ部屋の別の寝床(ベビーベッド)で寝かせることが赤ちゃんを守ることにつながります。
1歳前の赤ちゃんを別の部屋に移して寝かせることが安全だとは証明されていません。

SIDS(乳幼児突然死症候群)や睡眠中の事故から赤ちゃんを守るためにできることはこちらの記事でご紹介しています。

■ 赤ちゃんと別室で寝るのはダメなの?

睡眠環境の安全性の観点から言えば、別室で寝るのは避けていただきたいところです。
赤ちゃんと同じ部屋で寝ることでSIDS(乳幼児突然死症候群)などの赤ちゃんの異変にいち早く気づくことができます。

しかし、幸福度の観点からお話しすると必ずしも同室である必要はないと考えています。

疲弊しているママとパパにとって少しでも寝たいという気持ちはすごくよくわかります。
赤ちゃんと同じ部屋だとすやすや眠る音ですら気になって眠れないときや、泣いていないのに泣き声が頭から離れずはっと起きてしまうこともあると思います。

赤ちゃんと一緒に寝ることで睡眠不足に悩むようであれば、昼間に睡眠を補いつつ、夜間も別室で寝てみましょう。
その際、少しでも赤ちゃんの安全を守るため、ママとパパが交代で赤ちゃんと同じ部屋に寝る工夫をしてみてください。

こちらの記事ではママの睡眠不足を解消するためのアイディアを載せているので、参考にしてみてください。

■ 赤ちゃんの命をまもるために

赤ちゃんを迎える準備をしている方は、まずベビーベッドを保育者(ママとパパ)の寝室に置いて、同室で寝ることを検討してください。
また、完全遮光したお部屋を2部屋用意しておくと、寝不足で辛くなった時に選択肢が増えるのでおすすめです。

今回は詳しくお話ししませんでしたが、赤ちゃんの寝床にはベビーベッドを使用してください。
保育者(ママ・パパ)と同室であっても、同じ寝床(大人のベッドや布団)に赤ちゃんを寝かせないでください。
お子さんの命を守ることができるのは、ママとパパの行動です。


赤ちゃんの睡眠時の安全に関連する記事はこちらにまとめています。
ぜひ、ご一読ください。

【関連記事まとめ】赤ちゃんが寝ているときにいのちを守る方法


参考文献
 『ママと赤ちゃんのぐっすり本』 愛波 文 著
 Rachel Y. Moon, Rebecca F. Carlin, Ivan Hand, THE TASK FORCE ON SUDDEN INFANT DEATH SYNDROME AND THE COMMITTEE ON FETUS AND NEWBORN; Sleep-Related Infant Deaths: Updated 2022 Recommendations for Reducing Infant Deaths in the Sleep Environment. Pediatrics July 2022; 150 (1): e2022057990. 10.1542/peds.2022-057990


  • 赤ちゃん及び保育者(ママ、パパ)に関して不安や心配がある場合は、医師等の専門家に相談しましょう。

  • 本記事の内容については注意を払って記載していますが、アドバイスを実行する際は読者の方の判断で行ってください。

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