人工呼吸器に不慣れな医師にあなたの生命を預けられますか?私は嫌です!

東京都で現在問題なのは「重症者」を治療出来る場所が不足していることなのです。

中等症の患者さんを引き受ける場合、重症化しても「転送先が見つからない」なら、患者さんの方も「人工呼吸器のある病院へお願いします」となることが多いでしょう。

人工呼吸器は外科手術の後にも使用しますが、大抵肺には異常がないことが多いです。ですから、肺に異常のある時の人工呼吸器の管理とは気をつけることが違います。

医師ならば誰でもいいから「新型コロナ」を診療しろとは随分と乱暴ですね。

私が仮に重症になった時に「人工呼吸器はあるけど扱いに不慣れな医師しかいない病院で良いですか?」と聞かれたら、恐らく「専門家のいる病院を探して欲しい」と答えるでしょう。

仮に糖尿病ばかりしか診療して来なかった私に診療されたコロナ患者さんの予後は非常に悪いでしょう。

日本の国家資格としての医師免許は「全ての科」を行うことが可能です。しかし、専門性の高い治療が必要なため、専門に分かれています。

アメリカでは「外科」の国家資格と「内科」の国家資格は別の試験を受ける必要があるのです。

まずは「専門性の問題」があるのです。

さらに、厚生労働省は「大きな病院では重症疾患を」「中小の病院は慢性疾患を」と病院による「機能を完全に分けてしまった」のです。

「中小の私立の病院では人工呼吸器を使用する機会が明らか減少して、医師も看護師も扱いが不慣れ」なのです。

「大きな公的病院」では人工呼吸器管理に慣れた医師看護師がいるのです。

当然、公的病院ではコロナを受け入れて、「中小の私立の病院では受けられない」のはある意味「政府のこれまでの方針による結果」とも言えるのではないでしょうか?

とにかく、

①感染対策に不慣れな病院

②人工呼吸器管理に不慣れな病院

で無理矢理コロナ患者を診療させるのはどうかと思います。

病床数を増加しても「重症者数や感染者数」がそれを上回れば結局不足することになります。

感染者数を元からもっと急速に減少させる政策をなぜこれほどためらうのか理解出来ません。

これは足し算引き算のレベルの話です。

感染者数を1人でも少なくなる方法を「試しながら探していく」姿勢が見られ無ければ、「日本は感染で経済もろとも没落する」と考えます。

ご愁傷様でございます。

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