「医療崩壊」の必然性!          「重症者用ベッド数を減らしてきた」のは政府です!

「大阪府の医療崩壊」(兵庫県も既に限界域かすぐ崩壊することでしょう)は新型コロナウイルスが生じる前の政府の方針とも関係があると考えます。

以前はかなり小規模な病院でも、「重症者用ベッド」があり、人工呼吸器管理などを行える状態にありました。

しかし、政府が「重症者用ベッド」の「患者さん1人に対する看護師さんの人数」を増加させてしまいました。看護師さん不足であることや、「病院ごとに機能を分ける(重症者を診療する病院と慢性疾患などを診察する病院などに分ける)」政策などから、中小規模の病院では、「重症者用ベッド」を「中等症者ベッド」にかえてしまいました。人工呼吸器などが必要そうな患者さんは、「重症者用ベッドのある大病院へ転送」してしまうのが普通になっていきました。

「重症者用ベッド」のある病院でも、看護師さん不足がないわけではないため、「重症者用ベッド数」は最小限になっていったのです。

こうして、「人工呼吸器やエクモ(人工心肺装置)」を扱う事が出来る医師や看護師さんの数は激減してしまったのです。また、これらを扱うことが可能な病院は限定されてしまうのです。

この様な医療状態にしてしまったところに「新型コロナウイルス」が生じて「新型コロナ対応病院」は限られてしまったのです。

「人工呼吸器やエクモ」を普段使用したことがない医師や看護師さんを「短期間の訓練だけ」で「きちんと管理出来るようにすること」など到底無理なのです。「経験」からくるさじ加減なども必要だからです。

さらに、「感染対策」に関する日頃の訓練不足も加わります。

政府や自治体から「コロナ対応病床数を増加しろ」「コロナ対応してない病院でもコロナ患者さんを診察しろ」と言われても無理なのです。

「医療崩壊」の基礎を築いたのも「政府」であると考えます。

「緊急事態宣言」の時期や強さ、解除のタイミング、なども適切ではないため、今年1月に続き、2回目の「医療崩壊」になってしまいました。

感染者数を短期間に減少させないと「経済規制期間が長くなる」と昨年末からずっと警告して来ました。いつも政府は「パンデミックウイルス」をなめているような対応に感じます。

「経済を気にして立ち回るつもりで、結果は経済的損失が増大している」ことに政府が気付かなければ、今後も対応が「後手後手」になったり、「無理なことをしろしろと言い続ける」ことでしょう。

ご愁傷様でございます。

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