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変な夢の話〜死のダンジョンへ〜

変な夢をみたから、忘れないうちに。

わたしたちは、これから絶対に死ぬダンジョンにみんなで挑む準備をしている。
ここからは生きて戻れないことを、みんなそれとなく知っている。
爪切りとか毛抜とか、そういう細々したものが陳列棚にならんでて、そこから好きなものをとる。RPGで、ボス戦前にそれぞれの装備品を最終確認するのと同じ感じ。それをみんなわいわいやっている。
その雰囲気に特に深刻さはない。
エレベーターに乗ったら、戦闘エリアに行くらしい。エレベーターの扉は錆びた金属でできていて、荷物の昇降用のものだ。スプレーで赤い落書きがされている。
わたしは誰かのお古の、黄色にキャラクター物のプリントの靴下を履いて、「ジンクスだから」と言って笑う。たぶん形見なんだろう。
小さすぎてかかとが入らない。かかとの部分が後で邪魔になるかな、と思いつつも、そのままその靴下を履いている。
エレベーターから偵察に行ったと思われる人が戻ってくる。偵察に行った人は、ブタと人間を合わせたみたいな、タフな見た目をしている。
「先は、どうだった。」
「普通じゃないぜ。」
ブタ人間が答えて、そこで夢は終わる。


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