41 放っておけないよ 小さな命
ダイゴローが話してくれた友達の話
ララは飼い主さんの広い敷地内をいつも自由に走り回っている柴犬です。ある日の夕方のこと 飼い主さんがララを家の中に入れようとして玄関のドアを開けると そこには一匹の子ネコがいました。その子ネコの後ろにはララがいて よく見るとララが子ネコの背中を優しく鼻で押しながら家の中に入れようとしていたのです。子ネコはオズオズと家の中に入りました。と言うよりララの鼻の力で押し込まれた感じですけど。
ララの行動はまるで赤ちゃんを育てる時のお母さんのようです。決して目を離さず付きっきりで面倒をみます。ララのご飯をその子に食べさせ、食べ終わるのを待ってようやく自分の食事に取り掛かりました。自分のベッドにその子を寝かしつけ 子ネコが寝息を立てると自分は何もない冷たい床の上に丸まったのです。飼い主さんがララの為にあわてて別の布団を用意してくれました。
捨てられていた小さな命を ララは見捨ててはおけず拾ってきたんですね。飼い主さんはララに その子のことは頼んだよと言って一緒に暮らすことになりました。クリスマスイヴにやってきたので名づけられた子ネコの名前は”イヴ”。
柴犬のララ ありがとう! ポピー横丁の仲間たちはみな心の中が温まったような気がしました。それはお母さんの胸に抱かれていた頃に感じたあのぬくぬくとした優しい温かさでした。
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