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恐るべし 七輪の力!~その2~

 前回は3品の調理とそのうんちくを書き並べてしまい,恐縮しています。その後の七輪の活躍です。なんとここまで炭の補充をしないで済みました。心持ち小さいのを1個だけ足しておきました。

1 お待ちかね!焼き鳥
 お盆のせいか,焼き鳥が売り切れて買えないとのこと。焼くだけの1パック5本を炭火で焼きました。熾きになっているので焼きやすい状態です。
 さすがに遠赤外線の効果でねぎまのネギが程よく焼けます。お肉もふっくらとした感じ。串を交互に動かして5分ほどで完成です。付属のたれをつけて軽くあぶるといいにおいが…。すぐさま息子がとんできて焼き鳥を持って家の中に…。

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2 鳥せせりの網焼き
 焼き鳥が少なく出さみしかったので,調子こいて,これもスーパーで買った鳥のセセリねぎしお風味も焼きました。炭火で焼いた味はどこか懐かしい。そしてうまい。生まれ故郷の実家をふと思い出しました。
 実家は田舎の都市のはずれ,国鉄の操車場の近くにありました。8畳間と3畳間しかない小さな家。それも台所ではなく,なんと土間!土間には七輪と炭ツボがあり,炭ツボの炭は点火しやすいのです。今は亡き祖母が七輪で焼いた魚は,ぶなじゃけでさえおいしかったのでした。(ぶなじゃけとは産卵し終わってあとは死ぬだけのサケのことです。身が白くてぶよぶよしていますがよく食べていました。)

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3 定番!イカのポッポ焼きが…
 だいぶ日が傾き,夕日が空を真っ赤に染めるころでも,気温30度。いよいよ最後の焼き物に取り掛かりました。こんなに長く外で椅子に腰かけながらいるのは,退院後初めて。新記録です。でももう動きたくない!腰や背中が委託でどうにもなりません。心配して娘がそばで手伝ってくれています。
 イカを最後にしたのには訳がありました。お気付きとは思いますが,イカはやくと水分を多く出すので周りを汚しやすいのです。
 また,イカの種類がヒイカというもので,しかも冷凍前に醤油で味付けをしていたものです。
 案の定,水がたくさん出てしまい,七輪がイカ汁にまみれてしまいました。それでも必死に焼く私。娘は写真でインスタ映えを狙っていますが…。
 やはり焼きイカはマイカかスルメイカに限ります。身のプリプリ感とイカ特有の甘さが強いからです。ヒイカは煮物などが適当かと思いました。

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4 七輪の魅力とは
 久しぶりにビールを飲みました。七輪でのバーベキューは炭の匂いが室内にも漂っています。
 ここで七輪の魅力を私なりに申し上げます。
 まずは,「手間いらず」ということです。使った後は灰を落とすだけ。我が家の七輪は購入してから20年以上たちますが,いまだ現役です。周りの汚れは十分冷えてから水拭きするだけでOK。メンテナンスフリーってうれしいですね。特に私のような病気療養者には。
2つ目は,「火事の心配不要」です。七輪の中で木炭が燃えている限り周りに燃え移ることはありません。残った火種は上にやかんでものせて一晩経てば,自然に燃え尽きています。
3つ目は「省エネ・省スペース」です。一度のたくさん焼くのでなければ網を動かしながら調理できます。この時家族4人でしたが約1時間半で食卓に着くことができました。また,使った炭ですが,多分10年以上前に百均で購入した800グラム入りを3分の2使っただけで済みました。
最後に「味のグレードアップ」です。炭火には特有のにおいがあって,食べ物にしみこむことで食材そのものの味を引き立てる効果があるようです。昔食べたサンマの塩焼きは格別でした。それは七輪に落ちたサンマの油が燃えて煙になり,サンマにしみこむからです。それと同じように,今回の6品も,ひと味違った味になり,好評でした。
残り火で花火を楽しめたのはいうまでもありません。

今やアウトドアブームで,キャンピンググッズも多種多様ですが,古くから愛されてきた七輪は立派なアウトドアグッズだと私は思います。皆さんもご体験あれ!
なお,その翌日は足腰が痛く,血圧も140前後とさんざん。これでは病気療養にならないと悟り,しばらくはおとなしく療養しようと心に誓う私。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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