発達障害と学校 いかにがんばって共感しようとしてるか知らなかった話
こんにちは。
知人のfacebookより、発達障害の第一人者である信州大学の本田秀夫先生の講義をyoutubeで拝見することができました。(8月31日までの公開なので、期限がきれたら下の動画のリンクは切れます)
これが、すっごーく、すっごーく、ためになったので、皆さんにシェアしていきたいと思います。!
動画は、動きがなくて退屈かもしれないですが、発達障害の子どもを支援する立場の方だけでなく、それ以外の方にも興味深い内容になっていると思いますので、私が面白いと思ったところをダイジェストで紹介します!
1. 発達障害とは?
まず、発達障害とは、発達に異常があるわけではなく
発達が「通常ではない」 = つまり発達の仕方における少数派である ということをおさえておきましょう
今回の講義では、発達種類を主に3つの種類に分けて話がありました。(文字が多くなるので、飛ばしたい方は飛ばしてください!)
2. 共感性は、一般の人の方が低い!?
自分が今回一番驚いたのは、ASD(自閉症スペクトラム症)の人より、一般の人の方が実は共感性が低いのではないか!?という部分。
なにを言っているのかというと、
一般の人 = 一般の人の文章に共感が高く、ASDの人の文章への共感が極端に低い
ASDの人 = ASDの人の文章に共感が高く、一般の人の文章に中程度共感を示す
これ、上をよく読んでもらえると、
「ASDの人の方が、総合的な共感性高くない?」
と思いませんか??
これ、何を示しているかというと、ASDの人は、
過剰適応している = 自分がそのままでは共感できないような内容までがんばって共感しようとしている。 = 結構普段から無理している
ということなんです。
これって、マジョリティである一般の人は、逆に ASDの人なんかに対して、無意識で奢っている部分があるってことだなあと。
「自分たちが普通で、彼女たち / 彼ら がおかしい」
というのが、一般の人の感覚。
それに比べて、ASDの人は
「一般の人を理解しようと必死に生きないと、生きていけないから、なんとか一般の人を理解しよう」
という状況があるということなんですね。
これが、いわゆる
「過剰適応」 = 「常に頑張らされている状況 / 我慢せざるをえない状況」
なわけなんです。
本田先生の力強い一言で本日は締めたいと思います。
過剰適応させず、もっと発達障害の子どもでも、その子の成長のペースにあわせて生きられる社会を、学校を作っていきたいと思わされました。
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