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春のガラスペン(購入)まつり:24/03/08号(世界の万年筆展編)

 文具フェア2024で終わると思った? 「世界の万年筆展」だよ!

――関東の万年筆愛好家であれば、毎年この時期に日本橋三越で「世界の万年筆祭」、丸善日本橋店で「世界の万年筆展」が開催されることはご存じだったでしょう。

 このネーミング、「東京国際ミネラルフェア」と「東京ミネラルショー」並にどっちがどっちなのか分からなくなります。なお前者はTIMA主催で夏に新宿開催、後者はプラニー商会主催で冬に池袋開催です。


前回記事


参戦までの経緯

 万年筆展では毎年限定インクが出るのと大橋堂さんが来るのとで絶対行くと決めています。

 限定インクは電話予約可能なので、今年も開催情報が出しだい店に電話を掛けるつもりでした。

 ところが丸善は単独ホームページが無いうえSNSでの宣伝も弱いです。「万年筆友の会」の会員であればDMが来るでしょうが、最近国外メーカーの万年筆を買ってないので会員資格を喪っています。

 3月初旬〜中旬開催とアタリはつけてたので頻繁にhontoのある日本橋丸善のページをチェックしていましたが、情報は思わぬところから飛んできました。

 えっ確かに笑暮屋さん毎年出てるけど丸善のアカウントより告知早いとは思わなかったよ!!

 慌てて丸善日本橋店に確認の電話を掛けると、「確かに今年の万年筆展は3/6からだが公式発表は週末ぐらいの予定」との回答を頂きました。

 しかし週末になってもhonto・Xアカウントも全く動きナシ……。

 毎日「世界の万年筆展 2024」でググったりhontoのイベントページを確認してましたが、ある日Xのガラスペン界隈が「丸善に電話が繋がらない!」とざわついているのに気づきました。

 調べるとガラス工房aunさんが今年の万年筆展に出るうえ購入枠の予約は来店or電話らしい。

 限定軸は写真を見る限りすごく可愛いし、aunさんの予約始まってるなら限定インクも予約できるはずと考え、急遽電話合戦に参加。

 幸いわりとすぐに電話が繋がったので「どの日でも良いのでいちばん早く入れる時間希望」でaunさんの予約できるか確認依頼、そして本命の限定インク予約をお願いしました。

 aunさんの予約は丸善からの折り返しの連絡で確定するのですが、これまた幸いにも販売初日の夕方に決まりました。当初は万年筆展初日の3/6に参戦予定でしたが、流石に同じ週に2日も年休を取るのは無理ゲーだったのでそちらは諦めました。

 初日に行った方々によれば限定インクの復刻目当ての転売ヤーがめっちゃ多かったみたいですね……。


今日の目的

大橋堂さんに津軽塗万年筆のメンテをしてもらう

 仙台の大橋堂さんは年1回無料で万年筆のメンテをしてくださるので、かつて万年筆祭で購入した津軽塗万年筆を診てもらいます。

限定インク「日本橋さくらもよう」を購入する

 なんとか電話予約できたので引き取るだけです。

ガラス工房aunさんのガラスペンを購入する

 丸善限定の「空」が欲しいですが、けっこう遅い時間の予約なので残っているか不安です。


いざ丸善日本橋店へ

 朝起きたら窓から見える景色は真っ白でした。なんで今日に限ってとは思いましたが、丸善に行かない選択肢はありません。

もはや恒例行事
_人人人人人人人人人_
> 五千兆円欲しい <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

 もはや自分からいつものフォロワーさんに煽られに行ってますね。

大橋堂さんで万年筆のメンテ

 昼食後ゆっくり日本橋に向かい、何事もなく丸善へ到着。つかこの時点で既に晴れてたような。

大橋堂ブース
ご本人は有料コンテンツ(サブスク)らしい

 店頭広告で大橋堂さんの目玉商品が売り切れ表示になってて残念。実物見てみたかったなー。万年筆の在庫は既に少なかったですが、漆塗りの竹ストローなんて面白いものもありました。

 大橋堂さんに愛用の万年筆をメンテして貰いながら三越文具フェアについて世間話をしました。

メンテしてもらった万年筆

SOURIRE(スーリール)さんのブースで世間話

 メンテ終了後も時間があったので、こちらも毎年出展されているスーリールさんのブースを覗くことに。

SOURIREブース
文具フェアよりかなり面積が広い

 スーリールさんとの出会いは数年前、足利旅行に行く直前に立ち寄った万年筆展でのことです。銘木の木軸ガラスペンは当時珍しく、アフリカンブラックウッドのを購入してそのまま足利まで持っていき、ホテルで日記などを書きました。

 スーリールさんについては太字・細字両用の特殊ニブ「スーリールニブ」を三越文具フェアで見た新作軸で欲しいのですが、万年筆展ではまだ出ないとはご本人なら聞いていました。なのでガチで世間話目的です。

新作ガラスペン
チャームが可愛い

 なおスーリールさんブースは万年筆展内で最も広いらしく、ガラスペンは軸種ごとにまとめられ素敵にディスプレイされていました。

フューミングと人口オパールの入った「月読」
つららを想起させる氷炎

 先述のスーリールニブは他店のイベントでも出てきますが、「月読」「氷炎」のスーリールニブは丸善限定とのこと。人気のニブなので軸の選択肢が多い万年筆展は狙い目ですぞ。

持ち手の凹凸ないスイッチバックが特徴のオデッセイ
私はこの軸がいちばん好みです

 3/3にHASEさんからもうっすら聞いていたのですが、ごま工房さんはガラス工芸界では超大手だそうで。私とんぼ玉界隈知らなさすぎ……! ガラスペンは文具フェア2024向けが初めて、スーリールさんに対抗してペン先の改良を考えられているとのことで、改良版が欲しすぎます。モニターやらせてくれないかな(無謀)

ガラス工房aunさんのガラスペンと今年の限定インクを購入

 予約時間に地下一階のaunさんのブースへ。限定軸の「空」「風」ともに在庫があって安心しました。

ガラス工房aunブース
研磨師・小野さんの映り込みは問題ない旨確認済み

 前者は丸善のある通りを、後者はその通りを吹き抜ける風をイメージ。カラーリングは同じで模様がうねってるかどうかで判別するようです。「風」がうねってるほう。

 一人あたり限定軸と定番軸を各1本ずつ、最大2本購入できます。ちゃんと予約した人全員が限定軸どちらかを購入できるよう数を揃えたとのこと。定番品についても日割りで出品しているので、明日明後日の予約でも早い時間なら全種から選べるはずです。

 あと、やはりFニブMニブから売れていくので、遅い時間だと在庫はBニブのみになっている可能性があります。

 当初はうねっていない「空」のみ購入する予定でしたが、前の人が見ていた「光彩 色流し ティール」がたいへんかわいく……その方が別の定番軸を購入されたので、思わず追加購入を決めてしまいました。

 色流しティールがMニブだったので「空」はFニブから選択。

上:色流しティール
下:空

 レジで予約してた限定インクと一緒に会計。そのまま帰ろうとしたところ、Amazonや楽天でボッタクリが横行しているウカンムリクリップしかもクリアを見つけました。これはうれしい。

ピンクは母にあげました

 そして案の定予算超過をフォロワーさんに煽られる。もはやプロレス。

思いっきり煽られるみねのさんの図
逆襲の呪いをかけるみねのさんの図
【3/9追加】みねのさんの呪詛が届いた図

余談・スープとスコーンと切子ペンダント

女川産さんまのつみれスープ
スコーンセットとトップティー

 きょうは日本橋に行く前に大崎に行きました。目的はamsu tea house TOKYOのスコーンセットでしたがどう考えてもタンパク質が足りないので予約時間待ちがてらSoup Stock Tokyoで女川産さんまのつみれスープを食べました。しかし結果的にこれは悪手でした……。

 スープそのものはたいへん美味しかったです。ちょいお高いけどまた食べたい。

 スコーンセットの話は長くなるので別記事にします。

 また丸善日本橋店を出たあと、とある用事で新宿伊勢丹に行ったのですが、そこでともきりこさんのホログラム両面切子のペンダントが奇跡的に残っているのを発見してしまい、自分への誕生日プレゼントとしてお迎えしました。

 お前自分へのプレゼントばっかだろというツッコミはなしでお願いします。

ともきりこさんのホログラム両面切子ペンダント
写真撮るのが難しい……

次回予告

 予定通り来月最終回を迎えるか今月中にもう一本記事が増えるかは神のみぞ知る!

 私のガラスペン狂いの歴史を知りたい奇特な方は下記もどうぞ。

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